スタッフブログ
2020/01/22

急斜面の楽しみ方

ヘレンベルガー・ホーフ株式会社‐ドイツワインの輸入卸

みなさんこんにちは。今週のブログ担当は高橋です。
どうぞ最後までお付き合いください。



これまでにも少し触れたことがありましたが、毎年この季節には、私はスノーボードを楽しみます。
しかしご存知の通り、今年は暖冬で全国のスキー場は雪不足に悩まされています。
私が住むこの関西のスキー場も、悲しいことに限られたところでしかまだオープン出来ていません。

そんな辛い状況の中、何とか営業開始となったゲレンデに、待望の滑り初め(ぞめ)に行って来ました。

 
 
シーズン初めの滑りは、感覚を取り戻すまで毎回恐る恐るですが、運動不足と体重の増加も相まって、自分の想像とはかけ離れた見事にどんくさい滑りっぷり。
また、雪不足の為、植物が飛び出たり地面がむき出しになっている場所も多く、避けるのに必死でギャーギャー大騒ぎし、挙げ句の果てに見えてなかった凹みに板が刺さり、アクロバティックに大コケしてまたギャー。
 
リフトの上から見ている人達も、あの人達何してんの?とクスクス笑っている(気がする)。
 
 
そこで私の友人が、斬新なことを提案してきた。
「ひー!」とか「ヤバイヤバイ!」など、ギャーギャー大騒ぎしているととても下手くそに見える。
そういう時は、こわくても我慢して「フゥッ!」と短く高めの声を発するようにしろと言うのだ。
 
確かに、跳ねたり回ったり出来る元気で上手なボーダー達のように、例えアクロバティックにコケて雪に埋もれても、すぐ立ち上がって「フゥッ!」とイキる(関西弁で調子に乗るの意味)ことによって、雪と戯れて楽しんでいるように見える。
たとえ急斜面にびびっていても、「フゥッ!」ひとつでなんだか余裕すら感じ、見事にスノーボードが上手い人風に仕上がるのだ。
 

よしよし早速やってみようと、あちこちに出ている石にびびりながらも「フゥッ!」を活用し、上手い人風を装いスピードに乗ってきた矢先、視界に急に現れたお子様スキーヤーを避け切れず大コケし、結局再び「ギャーーー!」
尻が8個ほどに割れたんちゃうかと思うほど強打しすっかり戦意喪失。


たいして滑ってないくせに、「今日はこんくらいにしといたるわ」とコントの決め台詞のようなことを言いながら下山し、早々にとんかつでビールを一杯ひっかけ、道の駅で野菜を爆買いして帰宅しました。←何しに行ったんだ




結局何の話がしたかったかと言いますと、私が転げ落ちつつ「フゥッ!」とイキりながらしか降りてこられない斜度はせいぜい頑張って30度ほど。
しかし私たちの愛するブロイヤーさんやラッツェンベルガーさんの持つ、ご自慢のグランクリュ畑の急斜面はそれをも越えます!
畑での作業がどんなに過酷かは容易に想像がつきます。


そんな急斜面ファミリーに、昨年またひとつ仲間が加わりました。
高貴な酸を持つロゼワイン『シルヒャー』の名手、オーストリアのラングマンさんの畑もなかなかなものです。


ホッホグレイル.jpg

ラングマン 畑 リサイズ.jpg


当主のステファンさんが昨年の初来日の際に話して下さったのですが、畑に雪が降り積もったので、はしゃいでこの急斜面でスキーをしたらむちゃくちゃこわかったとお茶目に笑ってらっしゃいました。


え。

ええ!?


ここを

スキーで降りたって・・・

ホッホグレイル 急斜面.jpg

 
想像しただけで
フゥッ! フゥッ!!  フゥーーッ!!!であります。

 
 
そんな急斜面の極上のロゼワイン。
シルヒャー・ホッホグレイル 2018年  参考価格¥3,000

ホッホグレイル ボトル.jpg

世界一酸度の高いロゼとして名高いシルヒャーですが、決してただ酸っぱいだけではなく、口に含んだ瞬間、果実の優しい香りがふわりと広がり、うまみをたっぷりと感じるロゼワインです。
情景を思い描きながらぜひ召し上がってください。  
とんかつにも合いそうです。
 
 
そんなことを書きながらいろいろ思い出し、
私は尻が8個に割れそうです。


 
ヘレンベルガー・ホーフ 高橋