ベッカー リースリング グーツワイン ２０１７

今週のヘレンベルガーいちおし！ワインは、石灰岩土壌で造られた、とびきり爽やかで長い余韻の辛口リースリングワイン！

ベッカー リースリング グーツワイン

参考価格：￥2,700（本体）

最優秀辛口リースリング賞を受賞した腕前

2005年にフリッツさんがヴァッハウのクノルでの修行を終えて戻った際に「さあ、ジュニアお前に何ができるかみせてみろ」とベッカーお父さん。

修業時代に学んだことを生かし、貝殻石灰岩土壌の隆起の激しい畑から収穫したぶどうを使用した、ミネラル感溢れるシャープでドライなリースリングを造りあげました。土地に味わいが最大限に表れた、上級クラスの「ムッシェルカルク リースリング」は、ファーストヴィンテージにもかかわらず、ドイツのワイン雑誌Vinumにてその年の最優秀辛口リースリング賞を受賞しました。

ちょうど受賞の連絡を受けた際、フリッツさんは生まれてまだ14日の息子さんのおむつ替えにてんやわんやしているタイミングだったので、せっかくの受賞の電話にも非常にぶっきらぼうに答えたとか・・・。

モーゼル、ラインガウのリースリングと一味違う、ベッカーリースリング

ドイツの銘醸、モーゼルやラインガウで造られるリースリングは主に粘板岩土壌の畑で造られていますが、ベッカー醸造所の所有する畑は、純度の高い石灰岩土壌。



粘板岩土壌のリースリングに比べて香りがよりフローラルになりやすい傾向ですが、酸もかなりシャープになります。辛口に仕上げる際、造り方によってはかなり酸っぱいリースリングワインになってしまいますが、スキンコンタクトを行い、熟成には少しだけ大樽を使用、果実味でバランスをとって、ドライでシャープでありながら酸っぱすぎない絶妙なバランスで造り上げています。

ベッカー リースリング グーツワイン 2017

数あるリースリングシリーズのスタンダードクラスにあたるワイン。シュヴァイン村の石灰岩が隆起した土壌のぶどうを使用。15％大樽、残りはステンレスタンクでの熟成。ライムやレモンを思わせる爽やかな香りに、柑橘類をかじったような果実味、シャープな酸と余韻に広がる透明感のあるミネラル。夏の疲れた体に沁み渡る果実味に、背筋がピンとなる酸がなんとも心地良い、この時期にぴったりのワインです。残糖分が4g/lしかないにも関わらず、前述の通り酸っぱすぎないのも魅力です。