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イベント情報
2021/06/16

ヘレンZoomライヴ!ユリアン・フーバーさんとのライヴアーカイブをお届け!

ヘレンベルガー・ホーフ株式会社‐ドイツワインの輸入卸
6月10日(木)に開催いたしました、

『第5回ヘレンZoomライヴ! 来たぞ 我らのフーバーさん!』

当日ご覧頂けなかったみなさま、そして改めて内容を振り返りたいというみなさまへ向けまして弊社YouTubeチャンネル内にアーカイブとして保存いたしました!

下記リンクから直接アクセス頂けますので、是非ご覧ください(#^^#)

第6回にもご期待ください!



また、当日に頂きながらもお答えできなかったご質問に対してのユリアンさん本人からの回答をこちらで掲載させて頂きますので、併せてご覧下さい!


当日お答えできなかったご質問に対してのユリアンさんからの回答

 

バリッククラブ白(ヴァイサーブルグンダーHラベル)について

 

Q:ヴァイサーブルグンダーをバリッククラブ以外は止めてしまわれたのはなぜでしょうか?

A:シャルドネは伝統的で、お父さんも好きで、特に情熱を込めていた品種です。実はシャルドネは暖かく乾燥したところでも熟してくれる品種ですが、ピノブラン、グラウアーブルグンダーは温暖すぎると管理が難しい品種です。
また、シャルドネは控えめでお食事と合わせやすい魅力があります。

Q:ユリアンさんのワインを現地のソムリエは何に合わせていますか?またはユリアンさん自身は家庭では何と合わせていますか?ミュラートゥルガウやグラウアーブルグンダーやヴァイサーブルグンダーなどで教えてください。

A:ヴァイサーブルグンダーHラベル
ワイン自体が控えめでなめらかなので、重たすぎるお料理でなければ合わせやすいと思います。
春に食べるお料理等、合わせやすいお料理の幅が広いワインです。
今であれば白アスパラガスにビネガーを利かせたお料理などがよいのではないでしょうか。

A:ミュラートゥルガウ
この品種は一般的には気軽に楽しむことが多いワインなので、ワイン単体でカジュアルに楽しむことが多いです。ドイツの夕食は通常パンやハム等で済ませるのですが、そういったシチュエーションが良いのではないでしょうか。完璧に合うというわけではありませんが、実際にドイツでは日常的に気軽にそういった状況で楽しまれています。

A:グラウアーブルグンダー
年によって多彩に味わいが変化する品種です。
基本的には前菜系と一緒に飲むのがいいのではないかと思います。
フーバー醸造所のグラウアーブルグンダーはその年のブドウの出来によって作り方を変えています。
18年、19年は比較的力強い年です。18年に関しては半分程樽熟成。19年は全て熟成。全く違うワインになったと思います。19年はとてもブドウの出来がよく、もっと上のクオリティを目指した為、全て樽による熟成を行いました。

 

Q:フーバーさんのミュラートゥルガウはとてもしっかりとした味わいですが、一般的なものとの違いはなんなのでしょうか?

A:父ベルンハルト時代の早いうちからすでにミュラートゥルガウもしっかりと収量を抑えて造っていたこともあり、少しムスカテラーのようなはっきりとしたフルーツのニュアンスを感じることができます。そこで違いが出ているのだと思います。

Q:バリッククラブのグランクリュの畑になぜ他の品種ではなくヴァイサーブルグンダーを植えられたのでしょうか?

A:1970~80年代当時、ヴァイサーブルグンダーはとても重要な品種でした。そういった背景もあり、
「私たちも素晴らしいヴァイサーブルグンダーを造ろう!」ということになり、植樹しました。
現代でしたら真っ先にシュペートブルグンダーを植えていると思います。本当に素晴らしい区画です。樹齢も古くなり年々品質が良くなっているヴァイサーブルグンダーを今後も大切に作っていきたいと思います。

Q:2019の収穫が始まったのはいつ頃だったでしょうか?

A:ヴァイサーブルグンダーHラベルの収穫はいつも一番遅いです。2019年は大体10月初め頃だったと記憶しています。シュペートブルグンダーHラベルの畑のほうが収穫時期は早かったです。ヴァイサーブルグンダーの畑はコルドン仕立てでもある為、毎年10日~2週間程ハンギングタイム(ブドウの樹に生っている期間)が伸びます。

Q:パリッククラブのヴァイサーブルグンダーを美味しくいただいております。美味しいワインをありがとうございます。ミュラートゥルガウも以前飲んで美味しかったのですが、今も作っておられるのでしょうか?

A:畑も少なくしてしまったので少ないけども生産しています。年産2000本くらいです。
かつては1,000mlボトルにも瓶詰していましたが、現在は750mlと1,500mlマグナムボトルのみで1,500mlマグナムボトルがメインとなります。

 

バリッククラブ赤(シュペートブルグンダーHラベル)について

Q:2区画のブレンドで1つはヴァイサーブルグンダーHラベルの隣の畑ということでしたが、もう1つもマルターディンゲン村にあるのですか?

A:1つの区画はヴァイサーブルグンダーHラベルの隣。もう1区画も少し離れたビーネンベルクの区画で同様にグランクリュです。2つの区画を使用するのは、よりマルターディンガー村の個性を際立たせる為です。


Q:毎年同じその2区画からブレンドしているのですか?

A:マルターディンガーの個性を際立たせる為に、年によっては片方のみを使用することもあります。

Q:バリッククラブの畑に使われているブドウのクローンなどわかれば教えて下さい。

A:父ベルンハルトが1990年台後半にブルゴーニュで買ってきたクローンなので詳しくは分かりませんが、購入してきた苗木をマルターディンゲンに植え、ベストなワインが出来た苗木だけを選別して更に植樹することを繰り返していることで、マルターディンゲンにとってベストなブドウ樹に仕立てています。

 

その他

Q:リースリングは作らないんでしょうか?

A:2013年が最後のヴィンテージとして生産は終了しています。もともとは借りていた畑であり、その契約も終えています。生産を終えた理由としては、より品質を追い求める為に自分たちの畑をより小さくコンパクトに管理しやすいようにしたかったからです。ドイツではその他地域で素晴らしいリースリングを作っている生産者が既に多いので、自分たちは敢えてリースリングを作る必要は無いと考えています。

Q:今はまだ苗木の、ビーネンベルクのシャルドネは、いつ頃ビーネンベルクとして出荷されることになるのでしょうか? 
   10年後?

A:(ライヴの中でヴィルデンシュタインのシャルドネの苗木について触れられていた流れから頂いたご質問でしたので、ヴィルデンシュタインについて伺いました)
ヴィルデンシュタインのシャルドネの樹齢は現在2年。ワインにするにはこれから少なくとも4年は必要だと思いますが、運が良ければ2025年に2023年ヴィンテージをリリースできるかもしれません。

 

Q:栽培や醸造に関して、お父さんからはどの様なことを教わりましたか?

A:その全てを語るには丸一日かけても足りないのですが、、
父ベルンハルトは、私にとって人生においても素晴らしいお手本となる人でした。
何に気を付けたらよいか、どうやって造るかなど基本的なことはもちろん、手間暇、時間をかけることが良いワインを作るのに不可欠であるということを教わりました。

 

Q:今のドイツの気候はブドウ造りをするのに最適な気候ですか?

A:気候としては、温暖化の影響もあり現在非常に不安定であると思います。しかしながら、フーバー醸造所ではこの3年を振り返ると、過去20年を見ても特に良いブドウが収穫できています。確かに熱く乾燥しがちな気候がつづいていますが、この先数年も良いぶどうが収穫できるのではないかと期待しています。

 

Q:(ヘレンベルガーホーフは本企画の為にフーバー醸造所の)畑を借りていると言われていますが、栽培から醸造まで依頼していると言うことでよろしいですか。

A:その通りです。日本のバリッククラブ企画の為だけの畑を用意してくださり、栽培醸造瓶詰等すべてを行ってくださっています。大田黒

Q:栽培は減農薬ですか?

A:認証を経る場合は、3年ほど同じ栽培方法など様々なことを行ったうえで認証が得られるため、現在は認証を経ていませんが、ほぼ無農薬にて栽培しています。

 

Q:こんばんは。フーバーさんはどのくらいの広さの畑を持ってらっしゃるんでしょうか?
    また、普段畑を見ている方はどのくらいいらっしゃるんでしょうか。

A:畑は約28ヘクタールで、通常10名くらいの従業員が畑仕事要員として常駐しています。
夏の芽掻き等を行う時期は、平均30人くらいの季節労働者が手伝いに来てくれますし、最も人数を要する収穫時には50名ほどの方が来て下さいます。

Q:収穫の時に、収穫スタッフの方たちへ対して非常に厳しい指導?があると聞いたことがありますが毎年同じ収穫スタッフの方が参加されることが多いのでしょうか?

A:大部分は同じ方が来てくれています。厳しい指示もあるが、感覚が必要な作業があるのでそれに対しては同じ方にお願いしています。
同じ地域から家族ぐるみで来てくれていたり、既に来てくれている人がその繋がりでお友達や知人などをどんどん連れてきてくれているので、コミュニケーションがとても円滑で作業内容の伝達などもとてもスムーズに行われています。そういういったことを見ると、私たちはとても恵まれていると思います。

 

Q:お父さんは何故そこ(ヴィルデンシュタイン)に小屋を建てられたのですか?

A:実はこの小屋は、父ベルンハルト50歳の誕生日に友人がプレゼントとして建ててくれたものです。
ヴィルデンシュタインが大好きな父のために、そんなヴィルデンシュタインでゆっくりできる場所を作ってあげたいという友人たちがこの小屋を建ててくれました。実際に父はあの小屋でのんびりするのが好きでした。

 

Q:ヴィルデンシュタインのピノとシャルドネのクローンはなんですか?(例) MV6、Abel、115、777 など

A:シュペートブルグンダーに関しては上記にも同じような質問がありましたので、そちらを改めて記載します。
一部は樹齢も古く分からないのですが、その一部以外はブルゴーニュから買ってきた苗木を自身の畑で育て、その中で特に傑出した最高のぶどうの生る苗木を父(ベルンハルトさん)が選び抜いて植えたものが結集しています。いわば父の傑作畑です。

シャルドネに関しては、来年からセレクションを行っていきたいと思っています。苗木はブルゴーニュの生産者ドメーヌ・ルロワのシャルドネから得たものと聞いています。自分自身もどんなワインができるか楽しみです。

 

Q:そちらの昼間の気温はどんな感じですか? 日本は今日は32度まであがりました。

A:先週ようやく暑くなりました。水曜木曜あたりには30度くらいまで上がりました。
2021年は5月までは涼しい時期が続きましたので、ようやく畑の活動も活発になってきました。

 

会中にユリアンさんへメッセージを下さったみなさまへ

 

皆さんからいただいたコメントを拝見しました。

たくさんのメッセージをいただき本当にうれしく思います。

またお互いに行き来ができる状況になった際に、

皆さんにお会いできるのを楽しみにしています。

Julian Huber

ユリアン・フーバー