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ドイツワイントピックス
2022/02/15

ぶどうって2月に収穫できる!? 【オーストリアワイントピックス】

ヘレンベルガー・ホーフ株式会社‐ドイツワインの輸入卸
今月のドイツワイントピックスは、大田黒に代わり宮本がおおくりします。
 
今月はオーストリアワインキャンペーン真っ最中ですので、オーストリアワイントピックスです♪
 
 
先日、オーストリアのラングマン醸造所が、ワイナリーのSNSで次のような投稿をアップしていました。
 
 
 
「先週の火曜日(2月1日)に甘口ワインの女王を収穫できました。 ゲヴュルツトラミナーのトロッケンベーレンアウスレーゼです!」
 
 
収穫の様子 葉っぱが全くなくて、ぶどうのみが残っています
 
2月に収穫!?
 
通常のワインの収穫が早くて8月、遅くても10月や11月なのに、2月までぶどうを健全な状態でおいておくのは、大きなリスクがあるとともに、とても細やかな管理が必要でしょう。
 
 
 
気になってラングマンさんに詳細を聞いてみると、
 
「とても乾燥した冬だったので、貴腐菌なしの健全なぶどうを、ゆっくりゆっくりレーズンのような状態になるまで置いておくことができたんだ。」
 
 
『えっ、 貴腐菌なしで!? そんなのできるの? しかもそれでトロッケンベーレンアウスレーゼを名乗れるの?』
 
 
「今回収穫したぶどうは170エクスレあったから名乗れるよ。 普通は貴腐ぶどうなしで、そのエクスレ度は到底無理だけどね。 昨年末から今年にかけて、雨が本当に少なかったから、今回は特別だよ!」
 
とのこと。
 
 
プレスする際も、通常のプレスの圧では到底絞れないほど乾燥しているので、最新式のプレス機で、貴腐ぶどう用の特別な強いプレスをするそうです。
 


プレス機の中のゲヴュルツトラミナー
 
 
今は発酵中のようですが、糖度が高すぎて、なかなか発酵が進まず苦労しているとのことでした。
 
 
 
異例の貴腐菌なしのトロッケンベーレンアウスレーゼ、どんな味わいなんでしょう・・・ しかもゲヴュルツトラミナー!! めちゃくちゃおいしそうですね!
 
日本に輸入できるんだろうか・・・
 
 
そんなラングマンさんですが、トロッケンベーレンアウスレーゼではないものの、とびきりおいしいゲヴュルツトラミナーのアウスレーゼが先日入荷しました!
 
 

2020 ゲヴュルツトラミナー アウスレーゼ  375ml
参考価格:¥4,000(本体)
 
こちらのゲヴュルツトラミナーも12月収穫! このワイン、実はアイスワインにしようと12月まで置いておき、気温が下がった深夜4時に収穫したのですが、気温が思ったより下がっておらず、ちゃんと凍っていなかったために、アイスワインにできずにそのままアウスレーゼになってしまったという、興味深いストーリーがあります。
 
※アイスワイン収穫の様子と書いてありますが、実際はアイスワインを収穫したかったのにできてなかった様子です(笑)
 
とても高濃度の果汁を使用しているので、ゲヴュルツトラミナー由来のライチの香りというよりは、アプリコットジャムのような香りと果実感になっています。香りも華やかで、飲む前も思わずニヤニヤ、飲んでニヤニヤ、幸せな気分になれるデザートワインです♪ 
 
在庫は100本ほどですので、ご入用の方はお急ぎください!
 
 
 
その年によって、いろいろなドラマがあるワインって、おもしろいですよね! 
 
 
それにしても、貴腐ぶどうなしのトロッケンベーレンアウスレーゼ、飲んでみたいなぁ・・・