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ドイツワイントピックス
2024/03/11
1年フュルストで学んで大変だった仕事 上位3選! ~大田黒のドイツワイントピックス~
フュルスト醸造所で研修させていただいて11か月が過ぎ、 残り1か月となってしまいました。
本当に幸せな環境で良い仲間に恵まれ、 毎日自然と学ばせていただきました。
フュルスト醸造所に受け入れてもらえて本当に最高の体験ができた と心から思います。
今回のドイツワイントピックスは、 かなり個人的な内容になります。
名づけて「大田黒が体験したトップ生産者での大変な仕事ベスト3 」
3位:収穫

大変だというイメージが強い収穫が3位なの? と思われる方が多いでしょう。
この約1か月間はプライベートの時間はほとんどない上、 一日平均16時間労働、基本無休、1日のうち昼食休憩30分、 夕食休憩30分というベリーハードな毎日です。
収穫は確かにめちゃくちゃしんどいです。
写真を振り返ると僕の表情はひどいもんです。
毎日午前中は、13キロの収穫ケースもしくはバケツを両手に斜面 を行き来して流れる汗に手には豆、全身は常に筋肉痛、 夕方には醸造所で収穫に使う道具を洗浄、 ルモンタージュやビジャージュ、片付けをして帰宅。
という毎日盛りだくさんの日々でした。
しかしそんなに大変な地獄のような収穫期も振り返るととても色鮮 やかで、楽しい幸せな毎日でした。
作業は大変でも毎日いろんな人の笑顔であふれ、夜には、 セバスチャンさんがブラインドで3本ほどいいワインを飲ませてく れました。
素晴らしい状態のぶどうが採れた時のセバスチャンさんの笑顔と「 マサ、このぶどうどうよ?」 という自慢気なセリフも忘れられません。
セバスチャンさんの長女のフリーダの言っていた「 私は収穫のこの時期が一番好き! なんだかわからないけどとっても素敵なの。」という言葉が本当に いまは、理解できます。
またフュルストに収穫に来たいくらいです。
ということで、 大変だけれどもポジティブな要素も多いので3位にしました。
2位:瓶詰め


2023年の4月に醸造所に到着した翌日に急にすることになった 仕事がこの瓶詰め作業でした。
つまり僕にとって醸造所での最初の仕事でした。
瓶詰め作業は、 フュルスト醸造所では4人のパートに分かれて行います。
それぞれ決して止められない筋トレのような状況になります。
基本的には、流れ作業なのでぼーっとしてくる上、 もちろん腕や腰が悲鳴を上げ始めます。
醸造所でも華やかさのない作業の一つです。
詳細は、過去のドイツワイントピックスに挙げています。
ただ、ワイン造りの集大成で最終局面なので本来は、 生産者にとっては安堵もあり感動のある瞬間です。
実は、 11か月ぶりのこの作業を前回よりも長い3日間行いました。
今回は、明らかに前回より重労働だったにも関わらず朝、 身体の痛みはあるものの前回のように悲鳴を上げることはなくなり ました。
1年でムキムキになったのかもしれません。
1位:耕作作業

私がこの作業が嫌いなのを醸造所の仲間やセバスチャンさんも当た り前のように知っていていつもからかわれます。(笑)
フュルスト醸造所には、 機械介入ができない畑が多く畑を耕すのも鍬をもって畝の側面と樹 の間を掘り起こしていきます。
これによって雨水の蒸発を防ぐことができたり、 土を柔らかくしてあげて土壌の栄養分をコントロールしてあげるこ とができます。
高品質なぶどうを生む樹のための大事な作業だと頭に言い聞かせる ものの
直接的に結果が目に見えるものでもないので自分との闘いになりま す。
鍬で樹を傷つけないように気づかいながら仕立ての低い畑を力を入 れて耕していくのは、本当に体力、集中力、筋力がすべて必要です 。
本当にきつい作業です。 中でも斜度約43度の1ヘクタール当たり16, 000本の高密植の段々畑でなるクリンゲンベルクなんてもう・・ ・。
今回は、大田黒がしんどかった作業をお伝えしました。
もちろん楽しい作業もたくさんありますが、 大変な作業はこのほかにもまだまだあります。
高品質なワインを造ろうと思うと本当に大変です。
金額だけを見て高いワインも、 内容を知れば決して高くないと思えます。
私が経験したフュルストは、 間違いなく自信をもってそう言いきれるワインです。
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