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ドイツワイントピックス

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月一でドイツワイントピックス更新中!

フュルスト新ヴィンテージ!トラディション&ピュアミネラル リースリング入荷!

フュルスト新ヴィンテージ!トラディション&ピュアミネラル リースリング入荷!

ドイツ、オーストリア現地では、収穫真っ只中だったり、ヴァッハウで洪水が起きたりと取り上げることがないわけではないのですが、私大田黒はやっぱりこれはやっておかなければ! ということで今回は、フュルスト トラディション シュペートブルグンダー&ピュアミネラルの新ヴィンテージ入荷に伴い「トラディション シュペートブルグンダーとピュアミネラル リースリングの詳細について」説明します! ◆フュルスト トラデ...

2024/10/08
ドイツワイントピックス
2024年!収穫期を迎えるまで

2024年!収穫期を迎えるまで

梅雨が明けたと思いきや、ゲリラ豪雨に見舞われたり台風がお騒がせだったりと最近の夏は以前にも増して雨が多くなっている気がします。 近年、ドイツでも年によっては、雨が多かったり急に冷え込んだりと天候不順が起こることが多いです。 現在、ヨーロッパのワイン産地では次々と収穫を迎えています。 2024年は、どんな年だったのか。 今回は、私が生産者さんとやり取りする中で知った2024年のドイツの大まかな年柄に...

2024/09/11
ドイツワイントピックス
ヴィンテージを語る上での私の思う注意点【ドイツワイントピックス】

ヴィンテージを語る上での私の思う注意点【ドイツワイントピックス】

今回は、私の私見を強く出した回です。 是非皆さんの意見もお聞かせください。(←優しくお願いします笑) ワインの話題の中でよく上がる話題ですが、良いヴィンテージか良くないヴィンテージかと いう話があります。 実は、年柄の良し悪しは決して良いか悪いかで二分できるものではないというのが私の意見です。 というのも、例えば生産者さんが「難しい年」といったとしてもその言葉の意味は多くの場合、その年の収穫量が少...

2024/07/10
ドイツワイントピックス
改めてVDPの規定について

改めてVDPの規定について

今回は、今更それやる?的な内容です。 ドイツワインのボトルネックにたまについている鷲のマークについてです。 そう実は、右を向いたり左を向いたり、胴のぶどうが増えたり減ったりとマーケティングを意識して細かいマイナーチェンジのあるあの鷲です。 目次 ◆VDPについて ◆VDP.格付けが決まるまで ◆甘口ワイン用・辛口ワイン用の決まり ◆VDP.格付け(辛口の規定) ◆VDPについて ドイツのVDP(高...

2024/06/12
ドイツワイントピックス
2024年ドイツワイン生産地を襲った遅霜害と利点について

2024年ドイツワイン生産地を襲った遅霜害と利点について

先月4月23日から2日間にわたって、ドイツのワイン生産地域で遅霜被害が報告されています。 ※ドイツワイントピックスは、本来毎月2週目の投稿ですが今回は急ぎで投稿しています。 ◆被害状況について 被害地域は、主にモーゼル、ナーエ、フランケン地方(ラインヘッセン、ラインガウの一部)でした。2024年の春は早い時期に暖かくなり始め、ぶどうの樹の発芽は例年よりも約1週間以上早まりました。このことにより、各...

2024/04/30
イベント情報 ドイツワイントピックス
大田黒掲載新聞記事について(原文直訳) ~大田黒ドイツワイントピックス~

大田黒掲載新聞記事について(原文直訳) ~大田黒ドイツワイントピックス~

実は私、ドイツのフランケン地方の新聞に掲載されました。 しかも予想外にもでかでかと。 今回の記事で改めてセバスチャンさんからの多大な期待を確認できていかに自分の背負った十字架が大きいのかを実感しました。 取材いただいた際に熱意を込めていろいろ語りましたが、熱量だけは伝わったようです。(笑) そして、醸造所での最後の衝撃的な仕事も発覚。。 原文をそのまま直訳して載せています。 よろしければご一読くだ...

2024/03/27
ドイツワイントピックス
1年フュルストで学んで大変だった仕事 上位3選! ~大田黒のドイツワイントピックス~

1年フュルストで学んで大変だった仕事 上位3選! ~大田黒のドイツワイントピックス~

フュルスト醸造所で研修させていただいて11か月が過ぎ、残り1か月となってしまいました。 本当に幸せな環境で良い仲間に恵まれ、毎日自然と学ばせていただきました。 フュルスト醸造所に受け入れてもらえて本当に最高の体験ができたと心から思います。 今回のドイツワイントピックスは、かなり個人的な内容になります。 名づけて「大田黒が体験したトップ生産者での大変な仕事ベスト3」 3位:収穫 大変だというイメージ...

2024/03/11
ドイツワイントピックス
早期の発芽の危険性について 【大田黒のドイツワイントピックス】

早期の発芽の危険性について 【大田黒のドイツワイントピックス】

「ドイツは寒いでしょ?」とよく言われますが、ここ2週間ほど暖かい気候が続いています。 現在、私のいるフュルスト醸造所ではほぼ毎日ぶどうの樹の剪定をしています。 ぶどうの樹は休眠期に入っていて活動は停止中。 そんな中気になるのが冒頭にもお話した暖かい気候。 2月の初旬にも関わらず日によっては最高気温15度にもなる日があります。 こうなってくると発芽が早まるのが心配されます。少しの期間暖かくなったから...

2024/02/14
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Recent Trends

ドイツワインの最近の傾向

ドイツワインの生産者の思い

ドイツはワイン生産地の中でも最北に位置するため、ぶどうを栽培している産地の中では冷涼な気候です。
ぶどうは過熟せず、できるワインはアルコール度数も低めで果実味も温暖な産地より控えめのものが多く、赤ワインも渋みも強くありません。その分、それぞれの畑で育つぶどうの違いがしっかりと味わいに反映されるため、ドイツの有名生産者は一様に「エレガントで、土地の味わいを表現したワインを造りたい」と言い、ワイン造りを行っています。

ワイナリーではワインをテイスティングさせてもらう際、
必ずといっていいほど、畑の土壌の話をしてくれます。

写真

斜面の畑

図

モーゼルやラインガウに代表される急斜面の畑。こちらは北国で太陽が低いため、太陽に対してできる限り垂直にし、日照量を稼ぐことができるというメリットがあります。また、水はけもよく、斜面のぶどうは適度に水分ストレスを受けて、凝縮する傾向にあります。

また、上図のように、斜面であればあるほど表土は薄くなって、岩石含有量が高くなります。石がちな土壌ではぶどうの収量は少なくなるものの、その分凝縮した実になり、できるワインもしっかりとその土地の味わいを反映したものとなるので、モーゼルやラインガウに限らず上級ワインは斜面の畑に植えるケースが多く見られます。

モーゼル地域の断崖絶壁の急斜面の畑からは、ミネラル感あふれる味わいのワインが生まれます

写真

ナチュラルワイン

ドイツでも最近、化学肥料を使用しない生産者が非常に増えてきています。化学肥料や除草剤を使用しないことは大変な作業量になりますが、土地が活性化し、よりぶどうが自然の力だけで力強く成長することによって、土地の味わいを表現できるようになるというメリットがあるため、優良生産者は当たり前のように有機栽培を行っています。また、「ナチュラルワイン」と呼ばれるような、酸化防止剤が非常に少ないワイン、無添加のワインも少しずつ見られるようになってきましたが、あまりにナチュラルな造りになると、逆に土地の味わいを表現しづらいものとなるため、他国にワインに比べると、濁った無添加のワインはまだまだ少ない印象です。

また、酸が強い品種のワインは、酸とバランスをとるために少しだけ残糖分を残すこともあって、酸化防止剤を最低限入れないと二次発酵の可能性もあるため、品質保持のために最低限の酸化防止剤は入れるという生産者も多い傾向です。

ユルゲン・ライナー醸造所のビオディナミの畑。たくさんの草花を植えて、自然の力でバランスをとっています
ユルゲン・ライナー醸造所のビオディナミの畑。
たくさんの草花を植えて、自然の力でバランスをとっています

また、20年ほど前は、ある程度毎年のようにできていたアイスワインも、近年はぶどうがなかなか凍らないようになり、非常に希少なものとなりました。その代わり、温暖な気候になってぶどうの熟度が上がるようになったので、貴腐ワインの生産は以前より容易になったようです。

地球温暖化の影響

ドイツでも地球温暖化の影響はしっかりと出てきています。近年では2018年や2022年のような、極端に暑い年もしばしば見受けられるようになりました。年々収穫も早くなっています。今のところは、ぶどうもしっかり熟し、涼しかった昔に比べると作柄も安定してきたので、品質向上、収量の点では、プラスの要素がとても大きいようです。ただ、何週間も雨が降らないかと思えば、一気にまとまった雨が降ったりと、極端な気候になってしまったこともあり、各生産者はその対策に追われています。

2021年7月、一夜にして2か月分の雨が降り、大洪水の被害にあったアール地域のクロイツベルク醸造所
2021年7月、一夜にして2か月分の雨が降り、
大洪水の被害にあったアール地域のクロイツベルク醸造所

ドイツの最重要品種、リースリングについて深掘りしたトピックスです

15年の時を経て再入荷! リースリングの帝王「ケラー」!

15年の時を経て再入荷! リースリングの帝王「ケラー」!

先日、思わせぶりな告知をさせていただいた、新入荷ワインはこちら!ケラー醸造所!!ドイツワインにとっても詳しい方ならご存じかもしれませんが、ドイツで圧倒的な知名度を誇る、リースリングの王者です!! なだらかな丘と平野が広がるラインヘッセンは、肥沃な土地が広がることもあり、安価なワインが数多く生産されてきました。ただ、ケラー醸造所が居を構える、ラインヘッセンの南のダルスハイム村周辺は、スポット的に硬い...

2022/11/29
リースリング
シュティーガー ザンクトヨースト リースリング GG

シュティーガー ザンクトヨースト リースリング GG

今月のおすすめワインは、極少量生産の特急畑リースリング! 2016 シュティーガー ザンクトヨースト リースリング GG 地域:ミッテルライン 生産者:ラッツェンベルガー 参考価格:¥8,000(本体) ラッツェンベルガーさん渾身のグランクリュリースリング、年産なんと2000本の超希少品! ザンクトヨーストはラッツェンベルガーさんの所有畑で河から最も離れた特急畑です。河に面している畑は、河からの反...

2022/10/04
リースリング
ミュンスターラー ラインベルク リースリング カビネット

ミュンスターラー ラインベルク リースリング カビネット

今月のおすすめワインは、白桃のようなナーエの爽やかリースリング! ミュンスターラー ラインベルク リースリング カビネット 2017 参考価格:¥3,400(本体) モーゼルやラインガウのリースリングはブランドが確立されていますが、ナーエのリースリングって?? 地図の黄色の地域、ラインガウの南西にあたります ラインガウのブロイヤーさんの畑から見たナーエ川とライン川の合流地点。 ナーエ川を境に右がナ...

2022/08/02
リースリング
リースリング ベンチャー

リースリング ベンチャー

今月のおすすめワインは、この蒸し暑い時期にぴったり♪ さわやかキレキレリースリング♪ リースリング ベンチャー 2020 生産者:ブロイヤー、メアライン、ルンデン 参考価格:¥2,500(本体) 爽やかな見た目のこちら、実はゲオルグ・ブロイヤー醸造所が 友人のワイナリーとコラボしたワインなんです。 ブロイヤー:おなじみ、ゲオルグ・ブロイヤー醸造所当主テレーザさん メアライン:エストリッヒ村のワイナ...

2022/07/05
リースリング
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世界から注文されている、ドイツのピノ・ノワールについてのトピックスです

ピノ・ノワール アイスワイン 再入荷!

ピノ・ノワール アイスワイン 再入荷!

昨年末に入荷後、大好評につき完売しましたアイスワインが再入荷しました!ピノ・ノワール アイスワイン 375ml生産者:フリードリッヒ・ベッカー参考価格:¥4,000(本体)白ワインにも関わらず、摘みたてのイチゴのような香りと果実味の、チャーミングなアイスワイン・・・ これは絶品! こんな価格でいいんでしょうか?前回の入荷時の記事はこちらまだ飲んだことない!という方は、ぜひ一度お試しください♪

2022/05/11
ピノ・ノワール
ピノ・ノワール アイスワイン 375ml

ピノ・ノワール アイスワイン 375ml

ベッカーさんより、お値打ちのアイスワインがついに入荷しました! ピノ・ノワール アイスワイン 375ml 2018 参考価格:¥4,000(本体) 実はこちらのワイン、先日の一部の試飲会でサンプルボトルの試飲を出していたのですが、 ベッカーさんのアイスワイン、めっちゃうまかった! あのアイスワイン、いつ入ってくるの!? と、激褒め&お問合せをたくさんいただきました♪ とろけるような甘みの中に、黒ぶ...

2021/11/16
ピノ・ノワール
グリューナージルヴァーナー&ピノ・ノワールB

グリューナージルヴァーナー&ピノ・ノワールB

日ごろより大変お世話になっております。 今週のヘレンベルガーいちおし!ワインは、親子それぞれの思いが十二分に詰まったベッカーさんの白と赤! 2017 グリューナー ジルヴァーナー アルテレーベン (左) 参考価格:¥3,900 2015 ベッカー ピノ・ノワール B (右) 参考価格:¥5,000 シニア・ベッカーさん思い入れの白ワイン 現当主フリッツさんの父、シニアベッカーさんが、父親の反対を押...

2020/10/12
ピノ・ノワール
あのヴォーヌ・ロマネと同じ土壌!?とてつもない凝縮感のピノ・ノワール!

あのヴォーヌ・ロマネと同じ土壌!?とてつもない凝縮感のピノ・ノワール!

今週のヘレンベルガーいちおし!ワインは・・・ ヴァスマーさんの最優秀コストパフォーマンス賞も受賞し、話題となったあの赤ワインと 醸造所のフラッグシップであり、自慢の特級畑のピノ・ノワールのご紹介です。 マークグレーフラーラント シュペートブルグンダー 2017 (左) 参考価格:¥3,000-(本体) ドッティンガー カステルベルク ピノ・ノワール GC 2015 (右) 参考価格:¥15,000...

2020/09/30
ピノ・ノワール
クロイツベルク醸造所のピノ・ノワール

クロイツベルク醸造所のピノ・ノワール

こんなピノも持ってます! 最北産地のピュアな赤♪ 今週のヘレンベルガーいちおし!ワインは、かわいらしくもエレガント!西ドイツ最北の冷涼地アール地方の秀逸なピノ・ノワール! クロイツベルク醸造所のある村デルナウ 2016 クロイツベルク シュペートブルグンダー(写真:左)参考価格:3,300円(税別)2017 ノイエンアーラー シュペートブルグンダー(写真:右)参考価格:5,000円(税別)クロイツ...

2020/09/16
ピノ・ノワール
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