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新入荷・おすすめワイン情報
2020/10/12

グリューナージルヴァーナー&ピノ・ノワールB

ヘレンベルガー・ホーフ株式会社‐ドイツワインの輸入卸
日ごろより大変お世話になっております。
 
今週のヘレンベルガーいちおし!ワインは、親子それぞれの思いが十二分に詰まったベッカーさんの白と赤!
 
 
2017 グリューナー ジルヴァーナー アルテレーベン (左)
参考価格:¥3,900
 
2015 ベッカー ピノ・ノワール B (右)
参考価格:¥5,000
 
 
シニア・ベッカーさん思い入れの白ワイン
 
現当主フリッツさんの父、シニアベッカーさんが、父親の反対を押し切って独立したのが1973年のことでした。ピノ・ノワールに惚れ込み、「すっぱいぶどう」と言われながらも心血注ぎこんでワイン造りを行っていましたが、そのピノ・ノワールが大きく評価されたのは1990年代になってからのこと。それまではなかなか芽が出ず、ピノ・ノワール1本では厳しい時代がありました。
 
 
そんな彼を支えたのが、ジルヴァーナーのような地元で日常的によく飲まれているワイン。シニアベッカーさんは、食事によく合うドライなジルヴァーナーが大好きで、ピノ・ノワールと同じく情熱を持って生産していたこともあり、高品質なジルヴァーナーは地元のレストランでとても人気でした。
 
ジルヴァーナーは多産型の品種、多くのワイナリーは樹齢15年を超えると収量が減るので抜いてしまい、新しく植えることが多いのですが、ベッカーさんは自分の暮らしを支えてくれたジルヴァーナーを抜かずに、そのまま大事に育ててきました。その結果、樹齢は35年以上になり、収量は落ちていますが、その分ジルヴァーナーでは土壌の特徴を良く反映した、なかなか見られない高品質なワインとなっています。
 
 
スキンコンタクト
ベッカーさんが白ワインの醸造の工程において大事にしていることに1つに、スキンコンタクトがあります。発酵前にぶどうを低温で果皮と接触させることにより、果皮や種子に含まれる成分の抽出を目的としており、これをすることにより、土地の味わいと奥行が出るのだそうです。
 
スキンコンタクトの作業風景 手で攪拌しています
 
品種やクラスによってスキンコンタクトの期間は違うのですが、少しでも腐敗したぶどうが含まれていたりすると、果汁全体が汚染されてしまう危険性もあることから、とても細やかな選果の作業が要求されます。
 
 
 
石灰岩土壌への強い思い
 
フリッツさんに「あなたのワイナリーの一番の強みは何ですか?」と問うと、「土壌だ!」と自信満々に答えます。「とにかく土壌に恵まれているから、その土壌の特徴をそのまま表現したワインを造りたい」とフリッツさん。白ワインも赤ワインも、長く続く余韻にミネラルのトーンがしっかり感じられるのは、彼らのそんな思いが反映されている賜物です。
 
畑に転がる石灰岩
 
 
ベッカー流「ピノ・ノワール」
 
「世界一エレガントなワインを造る」思いは、シニアベッカーさんから現当主フリッツさんにバトンが渡っても変わっていません。ただ、シュヴァイゲン村に籠って黙々とピノ・ノワールに向き合い続けたシニアベッカーさんに対し、フリッツさんは若い時から世界中を飛び回り、色々な国のワイン造りを目の当たりにしてきました。特にブルゴーニュへは今もよく研修に行き、そこで得た知識や経験をすぐに自身のワイナリーで実践しています
 
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ピノ・ノワールの樹も、独自に研究を重ね、ブルゴーニュのクローンやドイツのクローンの他にも様々なクローンを組み合わせ、「ベッカーの味」を造り出しています。
 
ワイン名は、以前はほとんどが「シュペートブルグンダー」表記でしたが、国外でも圧倒的な知名度を得た中で、世界的にすぐに通じる「ピノ・ノワール」表記にしています。
 
ベッカー醸造所では、かつてコルクとスクリューキャップでどちらがきれいな熟成をするか実験をしたことがあります。その結果としてスクリューキャップの方が全て安定した熟成を遂げていたため、今はスタンダードクラスを中心にスクリューキャップを採用しています。いずれはグランクリュのワインも半分はスクリューキャップにするとのことです。
 
 
グリューナージルヴァーナー アルテレーベン
 
 
グリューナージルヴァーナーはこの地域でのジルヴァーナーの昔の正式名称。
ベッカーさんはジルヴァーナーを2種類生産しています。1000mlの国内流通用ワインと、上級クラスであるこちらのワイン、「グリューナージルヴァーナー」。シニアベッカーさんのお気に入りのワインで、いいことがあった時は、喜んでこのワインを開けるそうです。生産量も少ないため、ホームページにも掲載されていません。
石灰岩および砂岩の土壌の畑の樹齢35年以上のぶどうを使用、ステンレスタンクでの発酵・熟成。主張が強いワインではありませんが、口に含んだ瞬間から静かな旨みが一気に広がり、余韻が細く長く続く、極上の「静」のワインベッカー醸造所のあるシュヴァインゲン(=沈黙)村を象徴するかのような味わいです。
 
 
ベッカー ピノ・ノワール [B]
 
 
数多くのピノ・ノワールのシリーズの中で、上級スタンダードクラスにあたるワイン。シュヴァイゲン村の畑の樹齢14年~35年のぶどうを使用。大樽と小樽で16か月もの熟成。さらにワイナリーで数年瓶熟させてからリリースされます。このクラスでは珍しいスクリューキャップですが、そのおかげもあって非常に品質も安定しており、開けた瞬間の香りは抜群! ピノ・ノワール好きを唸らせる色気、甘みを感じるほどの果実味、柔らかさとエレガンスを同時に感じることができます。温暖だった2015年らしいタンニンとボディを持つ、贅沢なピノ・ノワールです。
 
 
 
2012年の蔵出しマグナムボトルもあります! こちらもスクリューキャップでマグナムボトルの熟成なので、熟成具合がとても緻密!! コロナ禍の暗い空気をぶっ飛ばす、幸せになれる味わいです。ぜひ年末年始に飲んでいただきたいワインです! このお値段で本当にいいんですか!?
参考価格:¥11,000(本体)
 
 
 
ベッカーさんとのインスタライブ決定!
 
ヘレンと飲めへん? ドキドキドイツナイト!
10月24日(土) 20:00 スタート!!
 
ベッカーさんとの2回目のインスタライブ! 
前回はリースリングでしたが、今回は本命のピノ・ノワールです。
フリッツさんの思い、そして今年のヴィンテージについても聞いてみましょう!
 
 
ご参加の方は以下の弊社代表山野高弘のインスタグラムのアカウントをフォローください。

10月24日(土)に山野のアイコンにLIVEマークがつきますのでそこを押していただければ参加できます。
 
ぜひ皆様のご参加をお待ちしています!!