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ドイツワイントピックス
2025/05/14

【ドイツワイントピックス】帰国後1年経ちました

ヘレンベルガー・ホーフ株式会社‐ドイツワインの輸入卸

今回も相変わらず大田黒です。
ドイツから帰国して1年が経ちました。
1年間のドイツ滞在で得たものは、数え切れないほどありますが、帰国から1年経った今とりわけありがたく感じるのが現地の方との繋がりです。
 
今でもたまに一緒に働いていた人と連絡を取りますが、そこでワイン造りの素晴らしさを改めて実感しました。
1年が経つというのは、当たり前ですが現地のワイン造りにおいてもあれから1巡したということになります。
 
先日フュルストの従業員であり、エーレンバッハ醸造所の当主のフローリアンさんと電話で話した際
「冬の剪定の時は、これは去年マサ(大田黒)が切った樹だねとよく君を思い出しながら、みんなで話をしてるよ」と教えてくれました。



ワイン造りはチームワークで少しのミスがすべてを台無しにしかねないものであると同時に、例えばぶどうの樹であれば自分の仕事を長い間残し続けられ、思い起こしてもらうことのできる素敵なものだと思います。
 
現在は、芽かきの時期。
春になり、新しく生えてきた余分な新芽を摘んで、ぶどうの樹の負荷や樹勢、収量をコントロールしてあげる作業です。

※理想的な剪定、芽かきを経た樹
※理想的な剪定、芽かきを経た樹
 
実は、この芽かきは冬の剪定作業と密接につながっています。
芽かきで残す芽を間違えてしまうと剪定に影響を及ぼし、剪定を間違えても芽かきに影響してしまう双方がとても大事な作業です。
 
株仕立ての場合、仕立てを低くとどめたいのに毎年どんどん高い位置に樹の頭が来てしまうようになったり、変な方向の芽をのこしてしまってトラクターに巻き込まれて枝が吹っ飛んでしまったりとぶどうの樹の形のその先数十年に少しずつ影響を与えてしまいます。
下手するとぶどうの樹の片面が死んでしまいます。
場合によっては、エスカ(ウイルス性の病害)などを予防できるといわれる切り方もあります。
面白いですよね。剪定、芽かきは学ぶことも多くて好きな作業でした。
いつか剪定と芽かきの判断の仕方なども載せたいなとは思っています。載せていいのか確認しなければですが・・・。
 
大変ですが、樹一つとっても、良質な仕事の積み重ねが引き継がれ続けてゆくゆくは素晴らしいワインが瓶詰されます。
 
ワインはものによっては、「高い」とつい思ってしまいますが、冷静に考えると実は中にはそんなことないものが多いのかもしれません。
 
何はともあれ、私が作業した樹に失敗がないといいんですが・・・(笑)




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