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ドイツワイントピックス
2024/10/08

フュルスト新ヴィンテージ!トラディション&ピュアミネラル リースリング入荷!

ヘレンベルガー・ホーフ株式会社‐ドイツワインの輸入卸
ドイツ、オーストリア現地では、収穫真っ只中だったり、ヴァッハウで洪水が起きたりと取り上げることがないわけではないのですが、
私大田黒はやっぱりこれはやっておかなければ!
ということで今回は、フュルスト トラディション シュペートブルグンダー&ピュアミネラルの新ヴィンテージ入荷に伴い
「トラディション シュペートブルグンダーとピュアミネラル リースリングの詳細について」説明します!
 

◆フュルスト トラディション シュペートブルグンダーについて
生産者:ルドルフ・フュルスト
生産地域:フランケン地方 ビュルクシュタット村
品種:シュペートブルグンダー(ピノ・ノワール)
 
トラディションは、フュルストさんのピノ・ノワールのシリーズの中で入口にあたる赤ワインです。
畑は、樹齢40年~45年の高樹齢の醸造所の目の前に位置するトラディション用の畑のぶどうを中心に
特級畑ツェントグラーフェンベルクの若木等をブレンドした8割が特級畑のぶどうによって造られます
また、残りの20%を含めても1級畑以上のぶどうを使用しています。
 
ビュルクシュタットの1級畑の構造は特殊で、1級畑”ベルク”の中にツェントグラーフェンベルクとフンツリュックという特級畑が2つ存在しています。


※ピンク色の範囲(赤い範囲を含む)が1級”ベルク”。ベルクに内包されるように赤い印の特級畑が存在する。
 
醸造は、手作業で丁寧に選果、収穫後大半を除梗(年によって15~20%ほど全房)しコンクリートタンクにて約3日間浸漬後、発酵
一定期間中ルモンタージュ(ポンピングオーバー)、ピジャージュを優しく行い発酵後、バスケットプレスにてプレス。バリックの古樽にて14~16か月熟成。
 
実は、樽熟成の期間中このトラディションには実はひと手間かけます。
前年の特級畑の瓶詰前に樽からワインを引き抜いてステンレスタンクにまとめる際、質のいい澱のみを取り出してトラディションに混ぜます
これによってトラディションにもより一層味わいの深みが増します
 
トラディションは、本当にこれがエントリーレンジでいいのか?!と思えるような素晴らしい品質です。
 
ちなみに、今回入荷の2022年は温暖な年で収量、質ともに生産者さん大満足の年です。
評論家の反応も良い年のようです。
 


◆フュルスト リースリング ピュアミネラル
フュルストさんのリースリングが植わっている畑はビュルクシュタット村の2区画で
上記地図の西側の上下の赤くマーキングされた南西向きの特級畑に植わっています。
ピュアミネラルももちろん100%特級畑の区画から採れるぶどうを使用しており、
フュルストさんの中での細かい区分けが特級畑の中に存在します。
 
リースリングの収穫は、収穫期の中でも後半に始まります。
リースリングは晩熟であり、熟度が増しても酸度がシュペートブルグンダーやシャルドネに比べ落ちにくい品種という理由もあります。
収量と熟度を的確に計算され、手摘みで丁寧に選果、収穫後、除梗して優しくプレス。大樽にて発酵後、6~8か月熟成。
 
ピュアミネラルは、味わいにも透明感がありながらも力強さと引き締まった酸を持つ他の産地とは違った美しさを持つ味わいで、
名の通り赤色砂岩の鉄分のようなきれいなミネラルが感じられます
 
2023年は、暖かくなって急激に成長が進んだかと思えば寒くなり成長が止まり、雨が降ったり、
収穫間際には嘘だったかのように晴れたりと天候の変動が激しかった年です。
開花~結実までが完璧と言えるくらい順調だったおかげでどの品種も大きな房を付けていました。
その影響で未熟果ができてしまい収穫期に熟度がそろわなかったり実の破裂により腐敗したぶどうが多くできてしまい収量減が懸念されました。
ですので、収量のほぼ半量にあたるぶどうを切り落すとで収量減を免れました。結果、フュルストさんにとっては質のいい年となりました。
年の個性としては、冷涼年とされる2021年と似た少し暖かい年です。
そして何より、2023年は私が研修させていただいた年です!是非お試しください。
 
いよいよ本日より出荷開始です!
私も早速飲んでみようと思っています。
飲んだ方は、私にぜひ知らせてください。
 
ご一読いただき、ありがとうございました。
 
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