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2025/12/08

AIと私の闘い

ヘレンベルガー・ホーフ株式会社‐ドイツワインの輸入卸
みなさんこんにちは。今週のブログ担当は高橋です。
どうぞ最後までお付き合いください。


近ごろ私たちの生活に密接にかかわるようになった日常の中のAI

仕事で使う資料は、まるでセンス溢れるクリエーターのようなレベルのものが容易に作成出来るようになり、撮影した写真はレーザーを照射したかの如く簡単に顔のシミが飛ばせて、何年もかけて蓄積した余計なぜい肉も秒で削れてしまうのが当たり前となりました。今となっては無くてはならない存在です。


しかし超アナログ派の私にとっては、かつて映画ターミネーターで見た世界が、空想の話じゃ無くなってきたんだと少し不安になります。


以前にゾッとしたのが、わが社の倉庫番である迫(はざま)君とスノーボードに行った際、リーシュコードと呼ばれる、スノーボードの板が流れてしまわないようにブーツに繋げる安全ひもが無いから買った方が良いという会話をしていたら、その日の夜に某通販サイトのページをスマホで開くと、『あなたへのおすすめ』としてそのリーシュコードが挙がってきたのです。


お前・・・聞いているのか・・・


スマホで検索も一切していないというのに、ピンポイントでそんなマイナーなもんをすすめてくるって・・・こわ過ぎやろ。



Siriに呼びかけてもいないのに実は静かに稼働しているのではないか、試しに何の脈略もない言葉を投げかけてみようと思い、なぜかふと思いつき「リオデジャネイロ」とスマホに話してみましたが、リオどころかカーニバルもいっさいおすすめに挙がってこず、完全に無視をされて一人頬を染めました。


ちっ、本当は聞いてるくせに(-_-メ)




唐突ですが、私はビールが大好きです。

ワイン屋らしからぬ発言ですが、礼に始まり礼に終わるが如く、食事に行くともちろんビールで始まりビールで終わります。

ワインだけしか飲めない会食だったときは、必ず締めビールを決め込みます。



昨年、帰宅途中に新しくスーパーが出来たのですが、そこでビールを買うと割引になるクーポンがレジで発券されたのでそのクーポンを使ってビールを購入したらまた別の銘柄のクーポンが発券されて、またそのクーポンを使って購入したら、今度はいつもより割引率の高いクーポンが発券されて・・・てな感じのエンドレスループで、私の財布の中はビールの割引券で常にいっぱいで御座います。

エビス-2.jpg


ビールが大好きなのでありがたいのですが、年末ともなればいつもよりサービス期間なのか、別銘柄で2枚とか、日頃は出てこないプレミアムビール100円引きなどの波状攻撃で、私を徹底的に畳み掛けてきます。

財布の中のレシートをこまめに整理しないタイプなのですが、これだけはうっかり使用期限が切れないようにと日付順に並べて管理しています。

やれば出来る子なのです。



とある日、お会計のレジに進むと前のお客さんがクーポンを取り忘れていたのですが、見ると私には一度も発券されたことのない『聖護院かぶらのもみじおろし』的なお上品なおポン酢の銘柄が書かれているではありませんか。

え! こんなのもあるんだ!

と少し期待しながら会計を済ませたら、私に出たのはまたお馴染みのビールのクーポンではないか。


照れる・・・

完全に個々の趣味嗜好に合わせたものを把握されている・・・



本当に私が望んでそのビールを手にするのが先行しているのか、はたまた知らずのうちに見えないものに鮮やかにコントロールされているのか。


負けるか。負けるもんか。


今まで以上に強い気持ちで愛を持ってビールを購入しようという決意を固めました。



相対して私の友人は、何だかやる気が出ないからChatGPTに人生相談をしたら、老後の資金の貯め方まで丁寧に相談に乗ってくれて頼もしいと喜んでいました。

ついでに貯金もしてくれたらいいのになんて図々しいことも言っていましたが、何事も寄り添い方次第だなと思いました。



ヘレンベルガー・ホーフ 高橋

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