続 ヴァイツェンビアについて

1992年8月、初めてのドイツ訪問で初めてヴァイツェンビールを飲みました。
ミュンヘンのレストランで、午前中しか食べることができない白ソーセージが目的でしたが、この時の白ソーセージと白ビールのマリアージュにカルチャーショックを受けました。
こんなにおいしい、しかもシンプルな組み合わせに「おぉ~! うまい!」。
これは27歳のころに体験した○○相撲部屋のちゃんこ鍋以来の感動か!
思えばこのころからビールの多様性に興味が湧き、1997年に、「様々なスタイルのビールが試飲できる」というふしだらな動機で「ビアテイスター・ビアジャッジ」資格を取得したのでした。
現在、自宅のワインセラーはこのようにビールがデンと居座っております?!
ビールあれこれ
*モルト
ビールの代表的な原料である大麦を水に浸し、発芽した大麦を麦芽(モルト)と言います。
大麦には二条大麦と六条大麦がありますが、ビールにはほとんど二条大麦が使われます。
では何故大麦なのでしょう?
いくつかの理由がありますが、
・小麦に比べ大麦は食糧に適さないため、大麦の方が安く手に入った。
・大麦の殻が大きいため、醸造過程におけるフィルターの役目に都合がよい。
等々
モルトを焙燥や焙煎していろいろな味わいにしますが、
ちなみに出来上がったビールの色はモルトの色と考えてください。
*黒ビール
よく「黒ビールは苦いので好きでない」って方がおられます。
一般的に色の黒いビールのことを言いますが、
下面発酵の黒ビール(シュヴァルツビア)と上面発酵の黒ビール(スタウト)等が有ります。
簡単に言うと、ケストリッツァーに代表されるシュヴァルツビアはラガーの黒で、飲みやすくチョコレートの風味が特徴です。
一方ギネスで有名なスタウトは麦芽をローストすることによる苦味や重厚感が特徴です。
「苦いので嫌い」とおっしゃる方は恐らくスタウトのイメージで考えておられるのではないでしょうか。
そんな方には、ぜひラガータイプの黒ビールに挑戦してみてはいかがでしょうか。
*アルトビアとケルッシュビア
根強いファンの多いドイツ・デュッセルドルフのアルト(=オールド)ビアとケルンのケルッシュビア。
この2つのビールは、上面発酵(高温発酵)で低温熟成といった、いわゆるハイブリッド(その他)に属します。
デュッセルドルフ市とケルン市は車で30~40分ほどの距離。
ドイツの多くの地域でピルスナーをはじめ様々なスタイルのビールが造られてきた中で、
この2地域だけ頑なにそれぞれのスタイルに拘ってきたのは?
もともと閉鎖的な地域で、外からの文化を拒んでいた歴史から、
といったもっともらしい話も聞いたことがありますが・・・!?
以上
さあ、次は何を投稿しようかなぁ?
すでにネタ切れ!
悩める 岡本圭司 でした。