ハムと甘口ワインは相性抜群⁉ 徹底検証!

ハムと甘口ワインは相性抜群!?徹底検証
コロナの影響で自粛生活が始まった頃に始まった放課後ヘレン。
自粛期間中でもお客様へ何か情報を発信できないかと考えた結果、
お料理と弊社ワインとの相性を検証することになりました。
コロナもすっかり収束し、そろそろ久しぶりに開催したいな〜という声が出たので!
今回約5年ぶりに放課後ヘレンが帰ってきました!
今後も定期的に開催して皆様へ弊社ワインと何が合うのかを発信したいと思っています。
5年ぶりの放課後ヘレンのテーマは。。。
「ハムと甘口ワイン」
お得意先様から「ハムと甘口ワインが非常に良い!」という情報を聞いた、
弊社営業の宮本が、
「ドイツワインのインポーターがこれをしないと誰がやるんだ!」という意気込みで
こちらのテーマになりました。
ハムと言っても様々な種類がありますので、
今回は複数のお得意先様のご協力もいただき、12種類のハムをご用意いたしました。
有限会社 糸島手作りハム様から
・ロースハム
・生ハム
ふじお商店様から
・ジャンボンブラン
・スモークロースハム
ケーニッヒ様から
・ボンレスハム
ワインと日本酒のお店 ル・ジャングレ様から
・プロシュート
・カモ
・モルタデッラ(きのこ)
・モルタデッラ(イカスミ)
・サラミ
・パンチェッタコット
・和牛の生ハム
ご協力いただきました皆様ありがとうございます!!
たくさんの種類のハムが食べれて嬉しかったのですが、
検証をしっかり行うため、ハムそれぞれの特徴を踏まえ
大きく3つのグループに分けました。
・ボイル系ハム(ロースハム、ボンレスハム、ジャンボンブラン)
・生ハム系(生ハム、プロシュート、パンチェッタコット)
・香りが特徴系(モルタデッラ(キノコ)、スモークロースハム)
そして、3つのグループのハムと
以下の甘口ワイン11種類を実際に合わせてみて検証してみました。
ケステナー パウリンスベルク 2023
ドクターエル リースリング 甘口 2023
チャールストン 2023
アウフタクト ムスカリス
カスパーR リースリング 2021
エルデナー トレップヒェン リースリング 2021
クルーガールンプ ショイレーベ 2021
アンゼルマン ジーガレーべ 2022
アプトホフ ムスカリス ベーレンアウスレーゼ 2018
デュルクハイマー ノンネンガルテン リースラーナー ベーレンアウスレーゼ2020
ステップ アイスワイン 2007
ボイル系ハム、生ハム系、香りに特徴があるハムの3タイプに分けて甘口ワインと検証
新入社員の奥山さんも真剣にテイスティング
試飲は同じグラスを使用し、ワインはどれも冷やした状態で
みんなそれぞれ気になった順番で行い、
最終的に3つのグループのハムには、
それぞれどんな甘口ワインが合うのかを発表しました。
ボイル系ハム(ロースハム、ボンレスハム、ジャンボンブラン)
宮本:脂身が少ないものまたは、少し脂っ気があるものに対してはオーナーワインが万能なでした。
大田黒:ボイル系は(今回用意したハムは)咀嚼時間が長かったので、その長さに合わせた甘味が必要な気がした。
白濱:ハムの厚みと舌触りの違いによって合わせるワインも変わる気がする。
迫:ステップ アイスワインが合うと思いました。酸味があまり無いのと熟成香がマッチしました。
ボイル系ハムのような油分が少ないハムに対してはどのワインも嫌な感じがなく合わせることができました。
ハムの厚みも重要で厚みがあるほどワインの甘さも必要になってくるのは発見でした。
生ハム系(生ハム、プロシュート、パンチェッタコット)
奥山:生ハムとメロンの理論がとても理解できました。
神崎:どのワインもとても良い感じで塩味と甘味が合うんだなと思いました。
高橋:アロマティック系品種は控えたほうが良いかも。
大田黒:アロマティック系品種の苦み部分がハムの旨味を邪魔してしまう。
生ハムとメロンとの組み合わせが有名な通り、生ハム系の油分と塩味が甘口ワインとマッチしていました。
糖度やねっとりとした質感もそれなりにある方が良いという意見もありました。
香りが特徴系(モルタデッラ(キノコ)、スモークロースハム)
社長:ムスカリスのようなアロマティックなものは難しい気がする。刺身と合わせた時に生臭さが際立つような。
桑原:燻製の香りがワインの甘みのフルーティーさをかき消している。
宮本:香りが強いハムには軽い甘口ワインよりも糖度のしっかりとした甘口ワインじゃないと香りに対抗できない。
香りが特徴的なハムに対しては、ワインの香りが強いとやはりバッティングする時がありました。
特にアロマティック系品種のムスカリスはハムの香りと合わさって、
お互いの良さを打ち消しあっているという意見が多かったです。
時刻は18時。みなさん腹ペコ中、ハムと甘口ワインをひたすら食べて飲んでを繰り返します。
ハムと特に合った甘口ワインを発表
ハムとワインの種類が豊富でみんなそれぞれの味覚の違いなどがあり色々難しかったですけれど、
11種類の甘口ワインから特にハムに合ったワインを4つご紹介します。
・ケステナー パウリンスベルク 2023 参考上代価格13,000円(2025年度1口6本)
弊社名物企画の1つ「ぶどうの樹3本のオーナー」のワイン」。
ぶどうの樹3本のオーナーの詳細はこちら>>
今回は2023ヴィンテージのカビネットクラスを使用しました。
フルーティーな果実味とモーゼルらしい心地良い酸とのバランスが見事なやや甘口ワインです。
ハムと合わせた結果も万能的に様々なハムと合わせることができました。
特にボイル系のハムに対しては優しい味わいがすごくマッチしていました。
・デュルクハイマー ノンネンガルテン リースラーナー ベーレンアウスレーゼ 500ml 2020 参考上代価格7,000円(税抜)
リースリングとジルヴァーナーの交配品種である、リースラーナーという品種を使用した貴腐ワイン。
酸がしっかり残るタイプのぶどう品種ですが、
今回の2020年ヴィンテージは酸も少し落ち着いてきていたタイプでしたので非常に好評でした。
特に生ハム系との相性が抜群でした。
・ステップ アイスワイン 375ml 2007 参考上代価格6,000円(税抜)
ステップさんの18年熟成アイスワイン。廃業するワイナリーでリッターボトルで保存されていたアイスワインを買い取り、ハーフボトルに瓶詰めしたもの。
元々リッターボトルで蔵元で保存されていたため程よく熟成しているものの、
18年も熟成しているとは思えないほどフレッシュな甘口ワイン。
今回用意したワインの中でも1番残糖度が高い数値でした。程よい酸味もあることから、
ボイル系、生ハム系どちらも美味しくいただけました!
特に油分のあるハムに対しては糖度がうまくマッチしていたと思います。
・アンゼルマン ジーガレーべ 2022 参考上代価格4,500円(税抜)
ゲヴェルツトラミナーと食用品種の交配品種のジーガレーべを使用した甘口ワイン。
親品種譲りの華やかなライチの香りとみずみずしさが特徴的。
今回、こちらのワインがほぼ満場一致で1番好評でした!
油分の少ないボイル系、油分のある生ハム系、両方のハムのおいしさを十分に引き立ててくれました。
香りの特徴あるハムに関しては、ジーガレーべの華やかな香りとバッティングするかなと思いきや、
香りに関してはそこまで嫌な感じもなく、ハムの味わいに対してもしっかりと寄り添ってくれました。
ハムと甘口ワインの選び方
~まとめ~
今回のポイントとしては、
ハムの油分、塩味、香りの違いによって合う甘口ワインも変わってくるということ。
生ハムとメロンの組み合わせがあるように塩味と甘さというのは相性が非常に良いことが改めて確認できたこと。
油分、香りが比較的あるタイプのハムにはアロマティックなぶどう品種を使用した甘口ワインはお互いの良い個性を打ち消しあってしまうこと。
もちろん、味覚の個人差があり合う合わないはありましたが、以上のようなポイントを
考えながらハムと甘口ワインを合わせていただくと美味しい組み合わせが見つかるのではないのでしょうか。
〜こんな意見も〜
他にも軽めの赤、もしくはロゼを飲みたくなった!
生ハム系にはドライな辛口タイプのワインでも合いそう!という意見もありました。
甘口ワイン以外にもハムとワインの可能性に気づけた良い機会でした。
〜反省点〜
あまりにもハムとワインの種類が多かったので検証が少ししづらい部分がありました。
次回以降は、もう少し種類を絞って行いたいと思った久しぶりの放課後ヘレンでした。
~ご協力いただきましたお得意先様~
・有限会社 糸島手作りハム様
糸島手作りハムさまの詳細ウェブサイトはこちら>>
ふじお商店様
ふじお商店様の詳細ウェブサイトはこちら>>
ケーニッヒ様
ケーニッヒ様の詳細ウェブサイトはこちら>>
ワインと日本酒のお店 ル・ジャングレ様
ル・ジャングレ様のウェブサイトはこちら>>
ご協力本当にありがとうございました!
近々また放課後ヘレンの記事を投稿させていただきますので
楽しみにしておいてくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました!
小川 純平
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