食欲と、食欲の、そして食欲の秋

みなさんこんにちは。今週のブログ担当は高橋です。
どうぞ最後までお付き合いください。
いよいよ秋深まり、弊社の位置する関西地方は今週が紅葉のピークとなりそうです。
先日、私は友人と世界文化遺産・姫路城へもみじ狩りへ参りました。
平成の大修理後にまだ行ったことが無かったので、真っ白に輝く白鷺城へいざ!
・・・の前にまずは腹ごしらえせねばと言うことで、駅近くの立ち食い寿司へ。
せっかくなので一番上等な特上握りセットと、黒枝豆付きのビールセットを注文しましたが、食いしん坊根性丸出しで、「瀬戸内の鯛が食べたい」、「青魚がキラキラして綺麗」、「エンガワは二回食べないと後悔するかもしれない」と猛烈な勢いで追加。必然的にビールも足りなくなりおかわり。
席待ちのお客さんが次から次へと入れ替わる、あの忙しい立ち食い寿司屋さんのランチタイムにおいて、短時間にもかかわらず席単価は間違いなくトップクラスだっただろう。
シャツのボタンが弾け飛びそうなほど、パッツパツになった重いお腹をさすりながら、本来のテーマである城見学へ。道中に並ぶイチョウの木を見て友人が、「銀杏欲しい。」と言い出し、熱烈銀杏ラヴァーの私たちは、帰りに銀杏収集をすることになりました。
メインテーマの城見学を終え、しっかりお茶屋さんで抹茶と和菓子を頂いた後、お目当てのイチョウ並木へ。
それで持ち帰ったのがこちらです。
ご存知の通り、美味しいけど臭い。臭いよね・・・。
こんなものを持ったまま電車に乗ったら、異臭騒ぎで大変なことになる。
城下町のお店で密閉容器やチャック付きパック、トング等を購入し、四重梱包で完全に臭いをシャットアウトして各々自宅へ持ち帰りました。
完璧や。持つべきものは食にストイックな友です。
あまりにしっかり密閉できていたので漏れもなく、臭い実をほぐすのが億劫で、じつは今日まで数日間放置していました。
ひょっとしたら発酵して、よくわからないむっちゃ臭いガスとか発生していて、目潰し食らってギャーーってなったらどうしようとか勝手に色々想像していましたが、いよいよ処理せねばやばいだろうと意を決し、今日そのパンドラの箱を開けました。
状態はすこぶる良好。(臭いけど)
素早く処理し軽く干して、今晩のおつまみにすることにしました。
ウキウキ。もっと早く処理したら良かった。
目潰し食らわなかったことにひとまず胸をなでおろし、衣替えの為にクリーニングに出していたコート類を引き取りに行くついでに、せっかく彩り豊かな季節ですので、ベッカー・シュペートブルグンダーを持ってお気に入りの場所へお散歩しに行きました。
ピノ・ノワールは季節問わず楽しめる味わいですが、キノコの美味しいこの時季には特に合わせたくなります。
西日を浴び、より一層紅く染まった桜並木には穏やかな時間が流れ、河川敷には犬とお散歩する人や、一人で社交ダンスのステップを練習するご主人、謎のオリジナル体操を繰り出すご婦人など様々。
平和だな。
銀杏でも持ってくればよかったなと後悔し、おとなしくクリーニングの引き取りへ行きました。
余談ですが、昨年の秋にトレンチコートをクリーニングに出した際、肩ベルトにもタグが付いていることに全く気付かず、
これを、
ここに、
こーゆーかんじでそのまま出勤していたおちゃめな私。
なんだか勲章の様で強そうです。
駅の鏡に映った両肩タグ付きの自分を見た瞬間、速攻腕をクロスし「うぉーっ!!」と一気に引きちぎりました。
鈍くさい昨年の秋の思い出です。
今年は大丈夫。ちゃんとタグは取りました。
両肩を二回確認して、よしよしと落ち着いて銀杏をつまむのでした。
ヘレンベルガー・ホーフ 高橋