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ドイツワイントピックス
2023/12/13

大田黒のドイツワイントピックス:ヴァスマー醸造所で驚いた3つの変化

ヘレンベルガー・ホーフ株式会社‐ドイツワインの輸入卸
皆さんこんにちは。

ドイツのルドルフ・フュルスト醸造所で現在ぶどうの枝を切りまくることに少し快感を覚え始めた大田黒です。


さて、今回は研修中のフュルスト醸造所の話題から離れ、ヴァスマーさんのヴィンテージ発表会へお誘いいただいたのでそこで気がついたヴァスマーさんの変化についてお伝えしたいと思います。

今回の変化はヴァスマーファン必読です!

題して

「2023年ヴァスマー醸造所で驚いた3つの変化」


①20年、21年ヴィンテージの変化がすごい!

②末っ子マーヴィンさんの変化

③2024年、賞を受賞しすぎな件

・まとめ



①20年、21年ヴィンテージの変化がすごい!




今までの力強くふくよかな南の産地マルクグレーフラーラントらしいスタイルを継承しながらも、
温暖な2020年、冷涼な2021年ともに以前より味わいは新樽の影響が抑えられ明らかに繊細さが増していました

近年の冷涼ヴィンテージの2017年と2020年を比較してもその変化は顕著でした。

次代当主のサブリナ・ヴァスマーさんや、元フーバー醸造所出身のシュテファン・ベックさんに伺ったところが要因として、
特にGCは以前すべて100%だった新樽の比率をコントロールして80%〜90%に変更したそう。

また、使用する樽のトーストもライト〜ミディアムトーストのものに限定することにしたとのことでした。

また、人の手による選果と新しく機械による選果も導入。これにより人と機械での2重の選果が可能となり、
より良質で健全な顆粒のみを使用できるようになったそうです。

ヴァスマーさんも常に新しいものを取り入れてより良くしようと努めてらっしゃるのが、しっかりと感じ取れました。


②末っ子マーヴィンさんの変化




2019年に初めてお会いした際には、とてもシャイな性格で挨拶を軽くする程度しかしなかったヴァスマー家末っ子長男マーヴィンさん。

現在24歳になったマーヴィンさんは自信もついて、たくさん笑顔も良く見せてくれるようになっていました
おかげで以前から会ってはいたのですが、はじめてたくさんお話ができました。
まさかのインスタライブにも解説は初めてにも関わらずしっかりと協力してくれるほどです。
2019年からの素晴らしい変化は、個人的にとても嬉しくなりました。

現在マーヴィンさんは、畑をメインに見ているとのことです。
これからも活躍が楽しみです。

ちなみに2019年はバキバキのムキムキでしたが現在は、やや細マッチョ気味でシュッとした感じになっていました。笑


③2024年、賞を受賞しすぎな件



以前から毎年たくさんの賞を獲得するヴァスマーさんですが、今年の受賞はステップをさらに一段階上げたといえます。

アイヒェルマン、ゴエミヨ誌において今まで4つ星もしくは4.5の評価を得ていて十分ではあったのですが、ついに 最高評価5つ星を獲得しました。

ヴィノム誌においても全ての部門のうち7本ものヴァスマーさんのワイン(ドイツ最多)がトップ10に入りました。

同じくヴィノム誌にて白ワインのシャルドネを除くブルゴーニュ系品種」部門でグラウアーブルグンダーが1位を獲得。
さらに競走がかなり厳しいピノノワールにおいてもフュルストさんに次いで2位という驚くべき結果を残しました。


・まとめ

ヴァスマー醸造所はこれからもまだまだ進化します。
常に品質がより良くなるように考え抜き、新しい手法を導入し続けています。
そのスピード感はヴァスマーさんの現在の規模から考えると驚くほど早く、その変化に必要な素晴らしいメンバーがしっかりと揃っています。(2019年から4年間で4人も増員。現在社員は10名)

今後も間違いなく目が離せない生産者です!