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スタッフブログ
2019/07/17
夏のお出かけにリースリングを

みなさんこんにちは。









今週のブログ担当は高橋です。
どうぞ最後までお付き合いください。
いよいよこれから夏本番ですが、いかがお過ごしでしょうか。
私は一足お先に夏の休暇を頂いて、奄美大島に行って参りました。
目指すは「青い空!白い雲!サンゴ礁と私!」の世界です。
美味しいビールと黒糖焼酎も良いですが、 やはりキンキンに冷えたリースリングが無いと夏は始まりません。
ラッツェンベルガーさんのリースリングゼクト
ブロイヤーさんのソヴァージュ・リースリング
それに加えてリースリングではないけどラングマンさんのシルヒャー・ゼクト・ロゼ
この3本をキャリーに押し込んで旅立ちました。
久々にチラシに使えそうな、ワインと透き通るサンゴ礁の海の素敵な写真が撮れるかと思いましたが、私の期待もむなしく、 奄美大島では例年よりも梅雨明けが3週間遅れており、 見事に梅雨前線の真っ只中。
雨。。。そして暗い。。。
思ってたんと全然ちゃう。

実は今回の旅のテーマは、リゾートを満喫することではなく、シーカヤックマラソン大会に出場することでした。
知人の勧めで今までは何となく琵琶湖でちゃぷちゃぷ遊んでいたのですが、あれよあれよという間に、友人と二人で約20キロのハーフの部で大会を目指すこととなり、この二か月間は週一で闇練習に通う日々でした。
雨と向かい風に阻まれ漕いでも漕いでも進まなくて、岸で犬の散歩をしているおばあさんに抜かされ、歩いた方が早いことに気付く5月。
講習会を受けに行った甲子園浜にて、汗だくで船のセッティングをしている私たちの横で、バーベキューコンパをしてキャッキャと盛り上がる若い男女を横目に、そういう人生を選択して生きてこなかったことと、休日にわざわざ意味もなく脂汗をかいている自分たちに苦笑いした6月。
そんな時を経て7月、今スタートラインに立ったのです。



ド素人の私たちの船の安全を見守るピンクフラミンゴを乗せて、いざ出港!
スタートの合図とともに隣同士の船が激しくぶつかり合い、パドルでベシベシ叩かれてもみくちゃにされ、わーわー騒いでいる間に早速出遅れる。

引き潮の影響で3キロほどコースが短縮されたけど、さすがに海峡を越える時はぐいぐい外洋に引っ張られそうになり、比較的穏やかな琵琶湖で練習している私たちにとって高波は脅威。むちゃむちゃ怖い( ;∀;)
怖いけどここまで来てしまうと誰も代わりに漕いではくれないので、腹をくくるしかないのです。
しかも船の守り神のピンクフラミンゴがもろに風の抵抗を受けるので、わかっちゃいたけど船がぐるんぐるん回されそうになる。
まだ半分も来ていないのに、既にすごい体力の消耗。
上陸ポイントではおにぎりが待っている。おにぎりに向かって進むのだ!と言いながらひたすら漕ぎました。


必死の思いで上陸ポイントに到着すると、島の方々がおにぎりやそうめん、バナナ、パッションフルーツなどを用意して下さっており、先ほどの恐怖から解放されてつかの間の休息。
しかしのんびりしている間にタイムロスしてしまうため、後ろ髪を引かれつつもまた出発。
しかしのんびりしている間にタイムロスしてしまうため、後ろ髪を引かれつつもまた出発。
湾の中に入ってしまえば全く穏やかになったり、岸壁に近い所は波にうねりが出て船がコントロール出来なくなったりと、場所によって表情ががらりと変わるのが海の恐ろしいところ。
途中の通過ポイントの港では、島のお父さん方が太鼓で応援。もっと近くに寄れと手招きするので行ってみると、「ほら持って行けー」と氷の入った袋を投げてくださいました。
その後は腰が痛い、首がつる、腕がだるい、尻が割れそうや(もう割れてる)と文句を言いながらも、何とか最後の上陸ポイントに到着。
バナナ3本を平らげ、らっきょの塩漬けを頂いた瞬間「あービール欲しい」と叫びました。
そうだ、思い出した。
ゴールをしたらキンキンに冷えたラッツェンベルガーさんのゼクトとビールが待っている!
最後の海峡を越えたら、ゼクトとビールが待っている!!
行くぞ!!!
さっきはビビりながら超えた海峡も、対岸にゴールが見えると急に勇ましい心が芽生え全く怖くない。
パドルで左を漕ぐとゼクト、右を漕ぐとビール
ゼクト、ビール、ゼクト、ビール
と頭の中で唱えつつ、降ってきた雨も気にせずにラストスパート。
と頭の中で唱えつつ、降ってきた雨も気にせずにラストスパート。
心のBGMはB’zのウルトラソウルであります。
赤い灯台を目印にゴールの港に入った瞬間、大会の司会者の方がマイクで「ピンクフラミンゴ帰ってきたーーー!!」と叫んでくれ、島の皆さんの応援と鳴り響く太鼓の音の中、なんとか無事生還。
海の怖さとの戦いから解放され、達成感とも相まって熱いものがこみ上げてきました。
楽しみにしていた後夜祭では、島唄を聞きながら、焼き鳥と焼きそばとラッツェンベルガーさんのゼクトで乾杯。
カーッ、沁みるーー(>_<)
汗だくで漕いで、何のためにこんな辛いことするんだろうと思うこともあったけど、この一杯を美味しく飲むための長ーい前振りなんだろうな。
その後招待アーティストのライブで最高潮に盛り上がり、奄美らしく締めは六調で全員乱れ舞い。
こうして私の初出場の大会は幕を閉じました。


そもそもひょんなことがきっかけで、ド素人の私たちがこの大会に出場することになったのですが、誘ってもらわないと知り得ることの無かった未知の世界だったので、とても貴重な経験をさせて頂いたことに感謝しています。
皆さんの夏はどんな予定が待っているでしょうか。
楽しい思い出の中に、私たちの愛する生産者のワインがおとも出来たら幸いです。
ヘレンベルガー・ホーフ㈱ 高橋
ヘレンベルガー・ホーフ㈱ 高橋