フーバー醸造所 ヴィンテージ発表会に参加してきました!

皆さんこんにちは!
最近、横に成長気味、そして先日「え?それお腹?」「はい、これはお腹です」という会話を繰り広げた大田黒です。(安心してください。セーター来ていましたよ。)
そのお腹にさらに追い打ちをかけるべく、というわけではありませんが、なんと今年3回目ともなるドイツを訪れて参りました。
※ここから先、弊社某タカ〇シのブログのようなおもしろ要素はなく至ってまじめな文章が続きます。それでもという方はお付き合いいただけますと幸いです。
今回の訪独のメインとなるフーバー醸造所2017ヴィンテージ発表会についてです。
フーバー醸造所訪問前に弊社取り扱いの2つの醸造所を訪問してまいりましたがそのお話はまた後日。
初日は、9月にお亡くなりになったエルフリーデ・フーバーさんのお墓参り。エルフリーデさんはフーバー醸造所初代当主のベルンハルトさんの母であり、現当主ユリアンさんの祖母に当たります。
ユリアンさん曰く、とても活発なおばあちゃんで自分が出張などでいないときスタッフさんに勝手に支持を出して働くぐらいだったそう。私が8月に訪問した際にベルンハルトさんのお墓参りにお墓に立ち寄った際偶然にもエルフリーデさんがお墓掃除をされていました。元気な方だなぁと思っていた一か月後のことで衝撃的でした。
改めてご冥福をお祈りいたします。
日をまたぎ、ヴィンテージ発表会へ。
醸造所のほぼすべてを開放し、試飲会場に。メイン会場には、ユリアンさんの醸造学校時代の友人のワインブースや、テーブルと椅子を並べケータリングのレストランが入っています。
ヘレンベルガーのハウスメッセの面影を感じながら、まずは、2017年のグランクリュを目指しブースへ。集中してフーバー醸造所のGG比較試飲する機会は普段なく、それぞれの畑の違いが良く分かりました。
バーデン史上初と思われる程の遅霜に襲われ収量の減ってしまった2017年ですが、共通してフーバーらしい凝縮感と、酸による軽やかさが表現されていて、上品で綺麗な印象が際立つ、整ったヴィンテージです。
醸造所の2階に設けられたGGコーナーを後に、地下セラーの2018年ヴィンテージのバレルテイスティングコーナーへ。
2018年のピノノワールのそれぞれのレンジを、段階を追って樽試飲させていただきました。
樽熟成の途中の試飲では、ランクの差が顕著に表れ非常に興味深い内容でした。もちろんポテンシャルは感じるもののスタンダードレンジを樽の比率の調節など醸造技術によってまとめ上げるユリアンさんのすばらしさもともに実感できました。こちらもリリースが楽しみです。
ひと段落着くと同行していた弊社会長より畑を見に行こう!とのお誘いが。
マルターディンガーヴァイスヴァインとグラスを手にビーネンベルクの畑へ。シュロスベルクの急傾斜ほどはきつくないものの坂道が続くわ続く。途中でへこたれそうになる運動不足の30歳をよそにすいすいと登っていく弊社会長。

どこまで行くのかといきついた先がこちら。

故ベルンハルトさんが愛した畑ヴィルデンシュタインです。弊社会長はこれを見せたかったようです。
ヴィルデンシュタインには小さな小屋があります。小屋のテラスで広く畑が見渡せる中、ワインを飲むと生前のベルンハルトさんの言葉がよぎります。
「またワインに宿る魂を通してお会いできるその日まで」
ユリアンさんがお父さんから継いだ意思を形にしたようなワイン、マルターディンガーヴァイスヴァインを片手にしみじみと楽しみました。
今年、生産者さんを訪問するたびに実感したことですが、当たり前ですが1本のワインの向こうにはいろいろな人の想いや、苦悩、努力、気持ちや背景があります。そういった想いを大切に一つ一つのグラスに注がれるといいなと思います。
さて、スタッフブログも2019年はこれが最後になります。
まだ入社二年目の私が最後で良いのかわかりませんが(偶然なので良いのでしょう)、本年も大変お世話になりました。
来年もスタッフブログも含め、変わらぬお付き合いをよろしくお願い申し上げます。
※今回、お披露目となった2017ヴィンテージですが来年日本に上陸する予定です。何より収量が少ないため、入荷自体も少なくなりそうです。入荷をお楽しみに!