連続ネット小説【MIKE ミケ 誕生秘話】 ~忘れ物をさがしにきました~

みなさんこんにちは。代表の山野 高弘です。
本日から毎週土日、10回に渡ってお届けする連続ネット小説
「MIKE ミケ誕生秘話」 ~忘れ物をさがしにきました~
創業40年、小さな輸入商社のドタバタ劇を包み隠さずお伝えしていきます。
第1回【トーマス君からの突然の連絡】
2020年2月から日本列島を覆った黒い霧「新型コロナウイルス」
私たち、ヘレンベルガー・ホーフはいち早く対応し、様々なWEBメディアでの配信を行っていましたが、5月、6月の売上は前年比なんと60%減。「ほんまもうどないすんねん!」ってところまで追い込まれましたが、そこからなんとかみなさんの温かい支援に支えられて少しは回復していきました。今でもなんとかかんとかこの大阪の北の端にある小さな輸入元は毎日どたばたと過ごしています。
しかしながら、この世界的な問題は当然そんなことでは収まる気配もありませんでした。
「実は困っているんだ」まだまだコロナ禍真っ只中の苦しい2020年9月のある日、私たちが29年やっている看板企画ぶどうの樹3本のオーナーの畑の管理をお願いしているモーゼル地方のバスツゲン一家の弟さん、トーマスさんから連絡をもらいました。ドイツでも新型コロナウイルスは猛威を振るい、レストランや宿泊施設は完全閉鎖。私たちの畑以外も所有しているトーマス君たちは、これから収穫に向かう2020年ヴィンテージのリースリングが行き場をなくしてしまい、どうしようもない状態とのこと。
「全量私たちが買います」
会社のみんなと相談した上で即日決めて返事をしました。男気ってやつですね。ここまではとってもかっこいい話なのですが、ただ問題は。。。。。なんの勝算もなかったこと!!なんとその数25,000本!!!輸入に使う40フィートコンテナ約2本分というとてつもない数量です。
ほんまにどないすんねん!! 次回に続く