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新入荷・おすすめワイン情報
2022/03/02

スティル ア シリアスワイン、スティル ア ゴージャスプレイス

ヘレンベルガー・ホーフ株式会社‐ドイツワインの輸入卸
今月のおすすめワインは、反骨精神溢れる、ナチュラルグリューナーフェルトリーナーの最高峰!

 
 
STILL  A SERIOUS WINE, STILL A GORGEOUS PLACE 2019
スティル ア シリアス ワイン, スティル ア ゴージャス プレイス
生産地域:ミッテルブルゲンラント 生産者:モリッツ
品種:グリューナーフェルトリーナー
参考価格:¥14,000(本体)
 
なんとも個性的なワイン名ですが、そこにはこんなストーリーが隠されています。
 
 
モリッツはローラント・フェリッヒさんが手掛けるプロジェクト名。かつてワイン文化が栄えていたハンガリー国境周辺のブルゲンラント地方の伝統を復活させるべく活動し、今やカリスマ的なワイナリーとなっています。
 
そのローラントさんがブラウフレンキッシュの次に手掛けるプロジェクトがこちらのワイン。
 
最近の研究で、グリューナーフェルトリーナーの発祥の地が、ブルゲンラントのザンクトゲオルゲン村だとういうことわかりました。 村にある樹齢200年を超える野生ぶどうとトラミナーの交配品種だそうです。
 
グリューナーフェルトリーナーの生まれ故郷で究極のグリューナーフェルトリーナーを造る!」を目標に、石灰岩土壌の畑のニュアンスがそのまま表現された、非常に高い品質のワインを造りあげました。
 
「ザンクトゲオルゲン」の名前を冠してリリースをしようとしたところ、元々痩せた土地で、安価なワインしか造られていなかったザンクトゲオルゲン村、「このワインは高品質すぎるから、原産地呼称はとれません! ザンクトゲオルゲンと名乗れません!」と原産地呼称委員会に切り捨てられてしまいました。
 
それを聞いたローラントさんは怒り爆発! これこそがザンクトゲオルゲンだろう! 
 
そんなローラントさんの反骨精神が溢れるワインがこちら
 
 
まさかの黒塗りエチケット!
 
ザンクトゲオルゲンのイニシャル、SとGだけ残し、マジックで塗りつぶしています。衝撃的なリリースとなり、数年はこのエチケットが続きましたが、さすがに見栄えが良くないのと、おそらく黒塗りもたいへんだったのでしょう、今のタイプのエチケットになりました。
 
 
SERIOUS と GORGEOUSのイニシャルと、St.Georgenのイニシャルをかけています。
 
ただ、こちらのワイン名の下にも衝撃的な文言が・・・
いまだに原産地呼称を名乗れないこと、そして原産地呼称委員会に対して
 
「無知で無能で鈍いやつどもめ!」
 
と記載されています。いやぁ、怒ってますねぇ・・・
 
 
もうエチケットだけでお腹いっぱいになりそうですが、
中身が本当に素晴らしくおいしい!!
 
ザンクトゲオルゲン村はライタベルクの南西の端。真っ白な石灰岩土壌が隆起しており、表土がほとんどありません。
(画像では分かりづらいですが、ちょっと掘れば白い石灰岩が出てきます)
 
ハンガリーからのパノニア気候の暖かい風の影響で、日中は気温が高くなりますが、ライタベルクの標高の高い部分の森からの吹き下ろしの風で夜間しっかり冷え、寒暖差の激しい気候にもなっています。
 
そんなテロワールを存分に反映させた、どうしても「ザンクトゲオルゲン」と名乗りたいけど名乗れないワイン、大樽で発酵熟成させていますが、樽のトーンはあまり感じません。SO2の添加は極少量。
強い塩味を感じるほどのミネラルとエネルギー、柔らかくエレガントなボディを噛みしめることができます。とんでもなく長い余韻は、このワインのポテンシャルを感じさせます。
 
モリッツワインは世界的にも引き合いが強く、生産量も少ないワインなので、毎年36本ぐらいしか輸入できず、即完売していますが、今年は無理を言って120本分けてもらいました。
 
現在庫は30本! 非常にメッセージ性の強いこちらのワイン、ぜひ一度お試しを!
ローラントさんの思いを感じることができますよ!