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新入荷・おすすめワイン情報
2024/04/03

4月おすすめドイツワイン ~ベッカー醸造所特集~

ヘレンベルガー・ホーフ株式会社‐ドイツワインの輸入卸

今月は弊社で大人気の生産者ベッカーさんのワインをご紹介いたします!
ベッカーさんは弊社の取り扱い生産者の中でも
トップクラスにラインナップが豊富な生産者さんになります。
その豊富なランナップの中でも一押しのドイツワインをご紹介します!

まずはベッカーさんについて少し説明しますね(^^)/
ベッカーさんのことを既にご存じの方はこちらからワイン紹介まで飛べます。

フリードリッヒ・ベッカーさんとは



ワイン生産地のファルツという地域に醸造所がある生産者さんで、
今でこそベッカーさんの辛口のピノ・ノワールは世界的に評価が高いのは皆さんもご存じかと思いますが、
そもそもファルツ地域の特に南側は昔、戦争の影響もあって貧しく、安酒のイメージでした。
そこで1970年代の当時20代の若い生産者が収量規制や伝統品種の栽培などへの取り組みから
土壌の味わいを反映させた高品質の辛口ワインを造り、甘口の安酒イメージから大きく脱却しました。
その若い生産者の1人がフリードリッヒ・ベッカーさんです。

フリードリッヒ・ベッカーさんの何がすごいのか


フリードリッヒ・ベッカーさんは協同組合の跡取り息子でした。
戦後、当時17歳のベッカーさんは研修でブルゴーニュを訪れた時に飲んだ辛口のピノ・ノワールに感動し、
さらには地元のシュヴァイゲン村と同じ石灰質の土壌だということも知り、
「いつかこのような素晴らしいワインを造ってみせる!」と決意をその時にします。
1970年代のドイツは輸出用の甘口ワインが席巻していた時代だったので、
「辛口ワインを造るなんて考えられない」「ベッカーのぶどうは酸っぱい」など激しい非難を浴びながらも
臆せず努力と不屈の意思によって、ドイツのピノ・ノワールのトップに上り詰めました。
そしてゴーミヨ誌で前人未到の8回最優秀赤ワイン賞を受賞し、世界に名だたる生産者となったのです。

きつねのエチケットの誕生



ドイツ国内のみならず、世界中で名声をあげているベッカー醸造所。
醸造所発足当初は、全く別のエチケットでしたが、
フランスのアルザス領にあるザンクト・パウル城の親しい城主さんとの繋がりで、
その地を訪問していた芸術家に醸造所の話をした際に書き下ろしてもらったのが、このきつねのエチケット。
可愛らしいエチケットにはベッカーさんの苦難の歴史が込められています。 

すっぱいぶどうときつねの話

お腹を空かせているきつねが樹になっているぶどうを食べようとつま先立ちをしたり、
飛び跳ねたりするが、どうしても取ることができず、
「あんなぶどう美味しくないや。まだ、酸っぱくて食べられやしない」と言い
そのまま去っていく様を描いています。イソップ童話より。


ピノ・ノワールのトップ生産者の跡を継ぐ2代目当主


現在はフリードリッヒ・ベッカーさんの息子フリードリッヒ・ベッカーJr(通称:フリッツさん)
2代目の当主として醸造所を引き継いでいます。
フリッツさんはカリフォルニアのオー・ボン・クリマや、オーストリアのヴァッハウのクノールなどで修行を経て、
2005年から父と共同経営者となり、現在は醸造の全てを引き継いでいます。
彼がプロデュースのセカンドラベル「クライネン・フリッツ」シリーズは毎年弊社でも大人気のワインです。

〇スパークリングワイン

・ベッカー キュヴェ サロメ ゼクト 6,000円(税抜)

瓶内熟成4年以上、シャルドネ100%のブラン・ド・ブラン。決まった品種は無く、
その年その年のゼクトに適したブドウを使用します。
一次原酒を醸造後、ドイツでゼクトのトップと言われているラウムラント醸造所に納品、
2次発酵を依頼。定期的なテイスティングを行い、
ここぞというタイミングでリリースをするので、リリース時期はいつも未定なので今買わなくちゃ!

〇白ワイン

・ベッカー グーツワイン リースリング 2022 3,300円(税抜)

数あるリースリングシリーズのスタンダードクラスにあたるワイン。
シュヴァイン村の石灰岩が隆起した土壌のぶどうを使用。
一部大樽での熟成と残りがステンレスタンクで熟成。柑橘類の果実味とバランスのとれた酸がありながら
、余韻に広がる透明感が素敵!銘醸地モーゼルやラインガウとはまた一味違うリースリングを楽しむことが出来ます。

・ベッカー リースリング&ゲヴュルツトラミナー 2022 3,300円(税抜)

リースリングの爽やかな清涼感とゲヴェルツトラミナーの華やかな香りの両者の良いところ取りをしたと言っても過言ではないでしょう。
ファルツ地域はフランスのアルザスに隣接していることもあり、
アロマティックな品種のゲヴェルツトラミナーの栽培も盛んで、
昔はリースリングとのブレンドワインも造られていたそうです。
石灰岩土壌の畑から採れたリースリング80%とゲヴェルツトラミナーを20%ブレンド。
ステンレスタンクでの発酵・熟成をしているおかげで華やかな香り。少しだけ甘みを残した味わいの絶妙なぶどう品種ブレンドバランスをお楽しみください!

・ベッカー グラウアーブルグンダー 2021 3,300円(税抜)

ピノ・グリのスタンダードクラス。ステンレスタンクと少しだけ大樽で熟成。
2020年からスタイルが少し変わり、収穫したぶどうを軽くつぶした後、発酵前に漬け込むことにより、
皮からくる旨味が長い余韻を演出してくれます。ピノ・グリは白ワイン用ぶどうですが、
皮が黒ぶどうのように褐色しているのでワインの色調がほんのりピンク色に仕上がっています。


・ベッカー シャルドネ 2022 3,300円(税抜)

シャルドネのスタンダードクラス。上のクラスのシャルドネは
ドイツの代表的なワイン誌「ファルスタッフ」で1位、2位を独占していて最高峰のシャルドネと名を馳せています。
こちらはスタンダードクラスにはなりますが、フレッシュ&フルーティでクリアな余韻を味わえるワインです。

〇赤ワイン

・ベッカー ピノ・ノワール 2019 3,500円(税抜)

80%を大樽、20%を小樽で熟成。ピノ・ノワールシリーズのスタンダードクラス。
チャーミングで華やか、軽快でありながらもピノ・ノワールの色気をしっかり感じとれる味わいです。


・ドッペルシュトゥック シュペートブルグンダー 2019 3,500円(税抜)

ドッペルシュトゥック=2400Lの大樽で熟成させたワイン。大きな樽に入れることによってワインが樽の表面に触れる部分が少なくなり、
樽の風味の影響が小さくなります。その影響からか味わいはピュアな果実味を感じることできますのでよりピノ・ノワール本来の味わいを楽しめます!

・シュペートブルグンダー トラディション 2019 5,000円(税抜)

以前はピノ・ノワール[B]というワンランク上のベーシッククラスに当たるワインがありましたが、
造らなくなってしまい、ちょっと贅沢なピノ・ノワールが飲みたい!と熱望したところ、
ベッカーさんが日本の為に特別に仕込んでくれたピノ・ノワールです。
果実味ふくよかで重くなくエレガントな味わい。古き良きブルゴーニュを思わせる一品。


・カマーベルク  ピノ・ノワール 2017 20,000円(税抜)

カマーベルクは国境を挟んだフランスのアルザスにある畑になります。畑はフランスにありますが、
ドイツ人が所有し醸造をドイツで行えばドイツワインと呼べる特例の非常に珍しいパターンです。
1967年に南ファルツで初めてピノ・ノワールが植えられた特級畑。石灰質の土壌がワインにミネラル感を与え、
骨格のあるエレガントな味わいに圧倒されます。

他にもベッカーさんのワインはたくさんあります!!

ベッカーさんのワイン一覧はこちらから>>

4月、5月は是非ベッカーさんのワインをたくさん飲みましょう!


小川純平


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