みなさんこんにちは。
今週のブログ担当は高橋です。
本当にどうでも良いことを書きますが、どうぞ最後までお付き合いください。
今週からの全国的な寒波の予報を前に、私も含めスノースポーツをする民たちは歓喜に沸いております。
ここ数年、私は連休を頂いて富良野の雪山に行くのが毎年の恒例となっています。
富良野はラベンダーの季節も素敵ですが、盆地のパウダースノーは海に近いエリアの雪より軽くサラサラで、片栗粉のようにキュッキュッと引き締まっていて格別です。

今年の私の富良野ツアーへの意気込みは例年以上に強く、とにかく期待が高まっています。
なぜなら、私の友人たちの中で語り継がれる『占冠(しむかっぷ)の悪夢』のために、昨年のツアーは本当に散々な目にあったのです。
空港に到着して早速海鮮丼をガツガツとかき込み、大好きな海老のミソをちゅうちゅう吸って堪能し、ビールとおつまみを買ってスキーバスに乗り込み、友人と5名で最後尾の席についた直後、私の胃腸が突然異常サイレンを鳴らし出しました。
おっ‥
おぉ‥‥(-_-;)??
急激に身体の中に大きな渦潮がぐるぐると荒々しくまわりだし、お腹を雑巾のようにギューっと固く絞られる感覚で、とてつもない胃痛と腹痛と吐き気が押し寄せ、バスは出発したばかりだというのに5分も経たないうちに限界値に到達しようとしていました。
これはヤバい‥
バスにはトイレが無い。
手洗い休憩の占冠(しむかっぷ)までは70キロほどノンストップだ。
道路はほぼ一車線の道、車を停めたとて雪道だし隠れる場所はまったく無い。
考えれば考えるほどみるみる冷や汗でびっしょりになる私。
20階建のビルの高さに相当するような痛みのビッグウェーブを幾度もギリギリ乗り越えながら、緊張を緩めたらすぐに気を失いそうな激闘に、あの世とこの世を行ったり来たり。
ふと窓の外に目を向けると、私を嘲笑うかのようにあまりにも残酷な知らせが通り過ぎました。
「占冠まで30キロ」
神さま‥(ToT)
さらに気が遠のく私。
自分を信じろ!諦めるな!と励ます友人。
その瞬間、私はもしもの時が来た際のことを考え、静かに覚悟を決めました。
①友人のいる最後尾でする
②運転手さんのいる最前列でする
③雪道で停車し大渋滞させてする
いずれにしても悲しい結末である。今やスキーバスの乗客の9割は外国人。
ここで私が粗相をしたら、きっと動画や写真を撮られてSNSとかで世界中に晒されるんやろな‥
どうせ晒されるなら友人たちに看取られながら激闘の最期を迎えよう‥と①の心づもりを選択しました。
とはいえ、覚悟を決めたものの、極めて負けず嫌いの私は、せっかくここまで耐えたのだから簡単に世界にネタを提供してしまうのは何だか悔しい。
とっくに限界値を超えてはいたのですが、そのまま自分との闘いを続けました。
ある意味ランナーズハイの状態で占冠の町の入り口が見えた瞬間の事は一生忘れません。
やまない雨は無い。
明けない夜は無い。
覚めない夢は無い。
私は『占冠の悪夢』から無事に帰還しゴールしました。
苦行を終えた修行僧のように、魂のレベルが上がったのを確信しました。
またひとつ高橋は強くなった。
去年のツアーはこの悪夢のおかげでずっと具合が悪かったので、今年は海老の頭のちゅうちゅうはほどほどに控えて、北海道グルメを山盛り堪能して片栗粉みたいな盆地パウダーに抱きしめられて来ます!
ヘレンベルガーホーフ 高橋