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スタッフブログ
2018/09/25

2018 宮本駿のオーストリア滞在記 Vol.7

ヘレンベルガー・ホーフ株式会社‐ドイツワインの輸入卸
はい、忘れておりました、オーストリア滞在記最終日・・・。
下書きに保存したまま、アップできておりませんでした。


オーストリア滞在最終日はウィーンの南、ノイジードラーゼーという
湖の近くのワイナリー2生産者を訪問しました。

私たちの取り扱いのハインリッヒ醸造所へ伺うことを目的としていたのですが、
日本グランドシャンパーニュさんが輸入されているピットナウアー醸造所が
すぐ近くにあるので、午前中はそちらのツアーの方々と合流して、12人の大所帯での
行動となりました。



ワイナリーは彼の世界観が表現された、おしゃれでモダンな建物で、
DJブースもあり、奥さんが踊りながらワインをサービスしてくださいました。
おしゃれで個性的なエチケットが目を惹くワインも、いわゆる
ナチュラルワインなんですが、とてもクリアーで沁みいるような味わいでした。

今回、事前にピットナウアーさんとハインリッヒさんに今回の訪問を伝える際、
昼食をとらせていただく話になっていたのですが、2醸造所が連携をとって、
前菜はピットナウアーで、メインのお料理はハインリッヒで用意してくれるとのこと。
今回のオーストリアの訪問で改めて感じたのですが、同じ地域の生産者達の風通しが
非常の良いこと、郷土愛があり協力しあって自分たちの地域のワインを
発信しようとしていること、本当に見ていて気持ちが良い! さらにその空気感が
日本におけるオーストリアワイン市場でも反映されているように思いました。

おいしい前菜をピットナウアーさんでいただいた後、ハインリッヒ醸造所ご当主の
ゲルノットさん直々にお迎えにきていただき、車でワイナリーへ。



ピットナウアーさんで結構な量をいただいた後だったので、メインで
がっつり肉料理が出てきたらどうしよう…と危惧していたのですが、
あっさりとしたおいしい魚料理を出していただき、皆さんペロッと食べることが
できました。




その後、広くておしゃれなテイスティングルームでの試飲だったのですが、
ハインリッヒ醸造所では基本的にテイスティングはブラインド。
3つの異なる品種や畑のワインなどを出され、考えて意見を述べます。
午前中のピットナウアーさんは「感じろ!」のスタイルだったのですが、
午後のハインリッヒさんは「感じて考えろ!」のスタイル。仲の良い
ワイナリー同士ですが、全く違うスタイルなのがとてもおもしろいです。



既に私たちが取り扱っているワインは安心のクオリティでしたが、
今回こちらでも気になったのは、オレンジワイン!
ピノグリ、シャルドネ、ピノブランのブレンドで、
なかなかオレンジワインで感じることのできない
土地の味わいが存分に感じられる、ミネラリーなワインでした。
ボトルも個性的! 

怒涛のブラインドテイスティングが終わった後は、
畑を見せていただきました。



醸造所のあるゴルスの村の畑は、
基本的に砂利や砂の土壌で、黒ぶどうのみが植えられています。

また、少し離れたライタベルクの方にも畑を所有しており、
こちらでは赤も白も植えています。
こちらの石灰岩の畑で造られた、塩をなめているような
味わいのワインが大好きな私は、事前に
「ぜひライタベルクの畑も見せてほしい!」と熱望していましたので、
車で連れて行っていただきました。



ライタベルクはノイジードラーゼーの湖の西に広がる
小さな山(丘)で、標高の高い部分が森になっているので、
日当たりは良いものの、夕方くらいになると、
吹きおろしの涼しい風が吹いてきます。



ライタベルクの真っ白な石灰。
思わず嘗め回したくなります。



非常にクールな外見のゲルノット・ハインリッヒさん、
自らのことは多くは語りませんが、滞在中もずっと
畑やワインのことを静かに、そして詳しく解説をしていただきました。
父より譲り受けた1haの畑を一代で100haにまで拡大する
その勢いと熱意、前々から想像していた人物像そのままの、
内に秘めた情熱をしっかりと感じる方でした。
ほとばしる情熱を隠し切れない、熱血ヴィーニンガーさんと
対照的ですね。



駅まで送ってもらい、ゲルノットさんおすすめの
ワインビストロで食事をし、翌日の朝帰国しました。


10月に開催予定の秋のハウスメッセでは、
オーストリアのワインをピックアップ!
また、いつもは山野が3日間にわたりセミナーを開催していますが、
今回は私が3日間、オーストリアについて今回の滞在した際の
色々な情報とともに、
「オーストリアワインの熱さを体感するプレミアムワインセミナー」を
実施予定です。 まだお席はございますので(9月25日現在)、
お申込みお待ちしております!

宮本 駿