2021年ドイツワイン輸出状況!

少しずつ気温も上がり、桜の開花が待ち遠しい季節がやってきました。
感染者数も落ち着いて、お花見をしっかりと楽しめることを願うばかりです。
コロナ禍2年目を迎えた昨年2021年ですが、世界でのドイツワインの需要はどうだったのか?
結果が報じられましたのでお届けします!
今回は3月1日に発表された2021年のドイツワインの輸出統計(DWI:ドイツワイン協会)をもとに、見ていきたいと思います。
結論から言いますと、「2021年の輸出量は大幅に増加」しています。
輸出ワインの金額は3億5700万ユーロに達し、2010年以来の高水準だそうです。
※2020年までの統計表(Statista 2022より)
前年の2020年と比較すると、金額にして約29%増加、量は27%増加しています。
この増加の要因は、コロナ禍における一部の規制緩和、消費者の行動の変化、また、昨年3月の関税の一部がなくなったことによる影響があります。
しかし、ドイツワインの高品質化により、人気が高まっているのも事実だそうです。
新しいワイン法の施行もされ、ますます全体の品質の底上げが予想されます。
※新しいワイン法についてはこちら
大きな市場であるアメリカでは、輸出量は11%、金額は24%増加しており、ドイツ現地の輸出業者さんは、イギリスの輸出量は17%増、輸出金額で62%もの増加があったそうです。要因としては、求められるワインの中でも高額なものが多かったこと、新しいワインの需要が増えたことだそうです。
ドイツワインの輸出額・輸出量全体の約5分の1を占めている北欧のノルウェー、スウェーデン、フィンランド、デンマークへの輸出も、金額で15%、数量で12%増加しています。
また、中国でもドイツの高額ワインに注目が集まり始めている傾向にあるようで、1リットルあたり2.95ユーロという輸出全体の平均価格を1リットルあたり5.19ユーロと大きく上回りました。
中東向けの輸出金額も15%増えています。
ちなみに現在、混乱した状況下にあるロシアの輸出に関してもとても良い増加傾向にあったようですが、当面の間、この増加の流れからは外れることになりそうです。
現地のドイツワイン協会(DWI)の代表であるロイレ氏は、「多くの海外市場でドイツワインの評価がさらに高まっていることから、今年もワイン輸出の好調なトレンドが続く」との見解のようです。
このように、ドイツの世界的需要は高まり、中でもより高額なものが求められる流れにあります。
近年、高品質化の目覚ましいドイツワイン。
ぜひ皆様もいろいろと試してみてはいかがでしょうか。
ドイツワイントピックスでは、常に題材を探しております。
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