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ドイツワイントピックス
2021/12/07
温暖化がワインにもたらす変動

早くも年末を迎え、1年が終わろうとしています。
このドイツワイントピックスも今年の2月から始まり早11回目を迎えます。
思い返すと今年は一段と外出することが減り、長いようで短い一年でした。
今年もいろいろなことがありましたが、私たちドイツワインを扱うものからするとやはりアール地方の洪水被害が衝撃的でした。

7月のアール地方の洪水の様子
この洪水被害が温暖化と直接的な影響があるかはわかりませんが、世界的に様々な異常気象が見受けられるようになってきたと思います。
温暖化に関する様々な影響が取り上げられていますが、世界的な気温の上昇によってワイン栽培にもたらさられる影響は顕著なようです。
そこで今回は、
「温暖化がワインにもたらす変動」
についてお送りします。
スペインとカナダが行っている研究によると気温上昇、異常気象、新たな害虫などの発生によって、このままだと少なくとも世界のぶどう栽培に適した地域が56%も縮小すると予測されています。
その対策として、現在実行されている主な手段の一つが、気候に合った品種に植え替えることです。
気候に適した品種に植え変えることで、例えば年間の気温が2度上昇することによるぶどうの栽培地域の縮小を24%まで抑えることができるそうです。(このまま何も対策を施さない状況が続くと30年後に約2.4℃上昇すると予想されています。※全国地球温暖化防止活動推進センターホームページより)
フランスのボルドーでは、2021年より黒ぶどう4品種、白ぶどう2種類が今のところ補助品種として、認める等ワイン業界でも気候変動に合わせた移り変わりを見せています。
さらに上記の他に現在、南仏やスペインなどでの栽培が盛んなムール・ヴェ―ドル種も検討されています。
また、ブルゴーニュ地方においても、同じくムール・ヴェ―ドル種やグルナッシュの栽培が専門家や研究機関から提案されているようです。
このような移り変わりの激しい状況下で2度の気温上昇に対して元来冷涼地とされるニュージーランドや、我らがドイツのような産地では現在のままの栽培地域を保ったまま比較的無傷で乗り切ることができると言われています。
将来的には、ドイツの中でも南の栽培地域ではメルローやシラー、グルナッシュなどの品種の栽培比率が多くなる可能性はあります。
現在すでに、バーデンを中心にシラー種でワインを生産している生産者も増えてきています。メルローもすでに実験が始まっています。

上記写真:ヴァスマーさんのシラー。すでにたくさんの賞を受賞しています。
今後ドイツでは、現在のワイン生産地域よりもさらに北の地域でピノ・ノワール等の冷涼地を好む品種が植樹される可能性もあります。
つい最近もドイツ北部のブレーメンやハンブルクに近いオストフリースラントという地域にワイン用のぶどうの樹が4000本植樹されました。

オストフリースラント地方位置
しかし、冷涼な産地でワイン造りの北限とされてきたドイツはまだしばらくは今まで通りの品種でワイン造りが行えそうです。
しばらくは、ドイツにおいては強いられる変化が少なく恩恵すらあり得る状況です。
このように、温暖化はワインの製造に多大で明確な変化をもたらします。
このドイツワイントピックスも今年の2月から始まり早11回目を迎えます。
思い返すと今年は一段と外出することが減り、長いようで短い一年でした。
今年もいろいろなことがありましたが、私たちドイツワインを扱うものからするとやはりアール地方の洪水被害が衝撃的でした。

7月のアール地方の洪水の様子
この洪水被害が温暖化と直接的な影響があるかはわかりませんが、世界的に様々な異常気象が見受けられるようになってきたと思います。
温暖化に関する様々な影響が取り上げられていますが、世界的な気温の上昇によってワイン栽培にもたらさられる影響は顕著なようです。
そこで今回は、
「温暖化がワインにもたらす変動」
についてお送りします。
スペインとカナダが行っている研究によると気温上昇、異常気象、新たな害虫などの発生によって、このままだと少なくとも世界のぶどう栽培に適した地域が56%も縮小すると予測されています。
その対策として、現在実行されている主な手段の一つが、気候に合った品種に植え替えることです。
気候に適した品種に植え変えることで、例えば年間の気温が2度上昇することによるぶどうの栽培地域の縮小を24%まで抑えることができるそうです。(このまま何も対策を施さない状況が続くと30年後に約2.4℃上昇すると予想されています。※全国地球温暖化防止活動推進センターホームページより)
フランスのボルドーでは、2021年より黒ぶどう4品種、白ぶどう2種類が今のところ補助品種として、認める等ワイン業界でも気候変動に合わせた移り変わりを見せています。
さらに上記の他に現在、南仏やスペインなどでの栽培が盛んなムール・ヴェ―ドル種も検討されています。
また、ブルゴーニュ地方においても、同じくムール・ヴェ―ドル種やグルナッシュの栽培が専門家や研究機関から提案されているようです。
このような移り変わりの激しい状況下で2度の気温上昇に対して元来冷涼地とされるニュージーランドや、我らがドイツのような産地では現在のままの栽培地域を保ったまま比較的無傷で乗り切ることができると言われています。
将来的には、ドイツの中でも南の栽培地域ではメルローやシラー、グルナッシュなどの品種の栽培比率が多くなる可能性はあります。
現在すでに、バーデンを中心にシラー種でワインを生産している生産者も増えてきています。メルローもすでに実験が始まっています。

上記写真:ヴァスマーさんのシラー。すでにたくさんの賞を受賞しています。
今後ドイツでは、現在のワイン生産地域よりもさらに北の地域でピノ・ノワール等の冷涼地を好む品種が植樹される可能性もあります。
つい最近もドイツ北部のブレーメンやハンブルクに近いオストフリースラントという地域にワイン用のぶどうの樹が4000本植樹されました。

オストフリースラント地方位置
しかし、冷涼な産地でワイン造りの北限とされてきたドイツはまだしばらくは今まで通りの品種でワイン造りが行えそうです。
しばらくは、ドイツにおいては強いられる変化が少なく恩恵すらあり得る状況です。
このように、温暖化はワインの製造に多大で明確な変化をもたらします。
私を含めるワイン業界に携わる人間やワイン好きの皆さんも、ワインの為にも少しでも温暖化が進まないようできることから配慮していくべきなのかもしれません。
長くなりましたが、今回のドイツワイントピックスで私がお伝えしたいことは・・・
「ドイツワイン最高!」
ということでした!
ということで2021年最後のドイツワイントピックスを年末年始バージョンの首掛けのついた新しいバージョンのMIKEの画像と共に締めくくりたいと思います。
長くなりましたが、今回のドイツワイントピックスで私がお伝えしたいことは・・・
「ドイツワイン最高!」
ということでした!
ということで2021年最後のドイツワイントピックスを年末年始バージョンの首掛けのついた新しいバージョンのMIKEの画像と共に締めくくりたいと思います。

2021年も大変お世話になりました。
ご愛読いただいている皆さまありがとうございます。
ご愛読いただいている皆さまありがとうございます。
2022年も大田黒ができる限り、分かりやすくお届けします。
どうぞよろしくお願い申し上げます
それでは良いお年を!
それでは良いお年を!