【最新情報】最も権威あるワインガイドVinum2024版!「大田黒のドイツワイントピックス」
今回もドイツから大田黒がお届けします。
ドイツでは、収穫が終わり、醸造所も落ち着きを取り戻した10月下旬から11月。
今までが嘘かのように作業量は少なく、仕事の多くは若木のケアや、畑のメンテナンスです。
本当は、今回は畑の紅葉について取り上げようと思ってほぼ書き終えていたのですが、急遽内容を変更して昨日(11月7日)に発刊されたばかりのVinumについて取り上げます。
注:最後にご紹介する生産者さんは、来月初輸入の超大型生産者さんです!お見逃しなく!
Vinum(ヴィノム)は、スイスに本社を置き、1980年からフランス、ドイツ、スイス、オーストリアで出版されているワインの専門誌です。
現在、Vinum(ヴィノム)はドイツで最も権威のある評価誌となっています。
なぜ、"現在"と表記したかというと以前はGault&Millau(ゴーミヨ)が最も著名でした。
しかし、2018年頃にゴーミヨで活躍していた名だたるテイスターたちが急にVinum(ヴィノム)に移籍したのです。
それを機にVinum(ヴィノム)の評判があがり、プロを中心に最も影響力のあるワインガイドとなりました。
さて、本題の最新の2024年版の内容に移ります。
今回、私たちヘレンベルガー・ホーフがお取引させていただいている生産者さんが次々に最優秀賞を受賞しました。
こうしちゃいられないということで、急遽内容を変更して、お伝えします。
◆ルドルフ・フュルスト
上、先代当主パウル・フュルスト氏
下、現当主セバスチャン・フュルスト氏
・最優秀シュペートブルグンダー賞
-2021フンツリュック シュペートブルグンダー
・10年熟成最優秀シュペートブルグンダー(ピノ・ノワール)賞
-2013 クリンゲンベルガー シュロスベルク シュペートブルグンダー
まずは、私のいるフュルスト醸造所から。
昨日の朝、セバスチャンさんから受賞の話を聞いた時、また?!とついリアクションをとってしまうほどに常連になっています。
2021年シャルドネRもシャルドネ部門で3位を受賞。
シャルドネで1位2位を総なめにした“あの人”のスタイルとは異なった方向性のシャルドネでこちらも偉大さを感じます。
私は、初めて口にした2019年でそれまでのドイツのイメージのシャルドネと異なるその味わいに衝撃を受けました。
※すでにお分かりかと思いますが"あの人"に関しては記事内でご紹介します。
2022年版で年間最優秀賞醸造家賞、最優秀シュペートブルグンダー賞に関しては何度目なのかというほどです。授賞式から戻った後、スタッフを集めてワインをかけて「君たちに!」といい乾杯をしてくれました。
◆ゲオルグ・ブロイヤー
醸造長のヘアマン・シュモーランツ氏
・10年熟成最優秀賞リースリング賞
-2013リューデスハイマー ベルク シュロスベルク
ドイツ国内でも入手困難なレアワインとなっているシュロスベルクですが、近年価格高騰にも関わらず日本でもその希少さが増しています。
私、大田黒の全くもって個人的な意見ですが、「世界一のリースリング」だと思っています。
授賞式には、ブロイヤーを支え続けてきた醸造長のヘアマン・シュモーランツさんが出席されています。
◆マルティン・ヴァスマー
現当主マルティン・ヴァスマー氏
・ヴァイサーブルグンダーとグラウアーブルグンダーにおいて最優秀賞受賞
-2021 ドッティンガー カステルベルク グラウアーブルグンダー GC
1997に醸造所を立ち上げてみるみるうちに評価を高めてきた日本でも大人気のヴァスマーさんですが、
どの専門誌でもわずかに最高評価の5つ星に届きませんでした。
しかし、先日EICHELMANN(アイヒェルマン)で5つ星を獲得したかと思えば、
今度はVinum(ヴィノム)で白ブルグンダーの最優秀賞です。
力強さがありながらもどんどん洗練されていっているヴァスマーさんのワイン。
再来週、ヴァスマーさんのヴィンテージ発表会にお邪魔してくるので近年のヴィンテージの更なる進化が楽しみで仕方ありません。
◆ベルンハルト・フーバー
現当主ユリアン・フーバー氏
・最優秀シャルドネ賞(1位、2位)
1位:2021 ヘックリンガー シュロスベルク シャルドネ
2位:2021 シャルドネ アルテレーベン
はい、でました。このユリアンに対してもまた?!とリアクションしてしまいそうです。
シュペートブルグンダーの評判はもちろんのこと、すでにシャルドネにおいてドイツで別格の地位を築いています。
香り、味わいのスケール感が飛び抜けていてまさに恵まれた土地と飛び抜けたセンスを感じます。
一つだけ言いたいことがあるとすればもっと日本にわけてくれ〜〜!・・・です。笑
◆リングス ←12月新入荷!
・ライジングスター・オブ・ザ・イヤー
・"その他"の赤ワイン部門最優秀賞
-2018 ダス クロイツ レゼルヴェ
2001年の設立から3兄弟を中心に品質を重視し、飛ぶ鳥を落とす勢いで急成長を遂げた、まさに新星がこのリングス醸造所です。
実は、2018年頃からインスタやメディアでちょこちょこ見ることがあり、ずっと気になっていた生産者さんです。
さらに、今年いよいよドイツに20生産者しかいないVinum5つ星生産者に仲間入りを果たしました。
左 畑責任者 兄 シュテファン・リングス氏
右 醸造責任者 弟 アンドレアス・リングス氏
そのリングス醸造所のワインがなんと、2023年12月に新入荷リリース決定しております!
ドイツに来てから、希少なワインながらも何度か飲ませていただく機会に恵まれましたが、
皆さんにご紹介するのが楽しみな生産者さんです。
試飲会に出ていても人気が高すぎて、後半に行くとワインがほとんどない事態になっていたりします。
この生産者さんについても書き始めるとめちゃくちゃ長くなるので今回は割愛します。
2024年版vinumの発表会にヘレンベルガー・ホーフがお世話になっている生産者さんたちが次々に出てきて、慌てて記事にしました。
こちらのドイツワイントピックスのテーマのご要望等ありましたら是非、インスタグラム等でご意見ください。
ドイツからほぼ毎日インスタグラムを更新しています。「まるで自分も醸造所で1年間研修しているみたい」などご好評いただいています。是非ご覧ください。
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