ドイツワイントピックス
2024/09/11

2024年!収穫期を迎えるまで

ヘレンベルガー・ホーフ株式会社‐ドイツワインの輸入卸
 
 
梅雨が明けたと思いきや、ゲリラ豪雨に見舞われたり台風がお騒がせだったりと最近の夏は以前にも増して雨が多くなっている気がします。
近年、ドイツでも年によっては、雨が多かったり急に冷え込んだりと天候不順が起こることが多いです。
現在、ヨーロッパのワイン産地では次々と収穫を迎えています。
 
2024年は、どんな年だったのか。
今回は、私が生産者さんとやり取りする中で知った2024年のドイツの大まかな年柄についてお話します。
 
3月後半~4月上旬にかけて急激に暖かくなり、各産地で発芽が始まり、4月の初めにはバーデン地方ではすでに10㎝ほど芽が伸びていました。
この時点から例年と比較して約2週間ほど早い速度でぶどうの樹が成長していました。
 
 
そして、この成長速度において恐れていたことが起きてしまいます。


4月21日〜4月22日の朝にかけて、大規模な霜の害に襲われてしまいました。
最も深刻な被害の出たところでは、見込み収量の100%が収穫できなくなった上翌年の生産も見込めなくなってしまいました。
バーデン地方の南部とファルツ地方などの温暖な地域を除くほぼすべての地域で大なり小なり違いはあるものの被害が出てしまいました。
これにより、霜にやられてしまった主梢に代わり副梢が育ち始めました。
この時点で収量が大幅に落ちてしまった地域が多いようです。
 
続く5月は、ドイツの一部で洪水被害が出るほどの雨が降りました。
ワイン産地にもよりますが、例年の5月より少し雨が多い月でした。
これによってぶどうの樹の成長は進みました。
 
6月~8月にかけては例年よりも涼しい気候で雨が多かったことと4月の霜の害により、例年よりも収穫時期が2週間弱遅くなっているそうです。
 
生産者さんにとっては始めから収量が落ち、雨の対応に追われ非常に手間のかかったようです。
しかし、収量に関しては少し残念ですができるワインは楽しみにしているという声もちらほら聞こえてきます。
 
あとは収穫して醸造するのみ!ワインができるまでどんな個性かは、誰にもわかりません。
 
年によって違うから、ワインにはロマンがありますよね!
また醸造が落ち着いたころに生産者さんのお話を聞くのが楽しみです。



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