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毎月フーバー
2024/10/02

毎月フーバー9月号 ベルンハルトのゼクト

ヘレンベルガー・ホーフ株式会社‐ドイツワインの輸入卸
みなさんこんにちは。営業の高橋です。
今月も『毎月フーバー』のお時間がやって参りました。


フーバーフーバーと言い続けて約3年半、
この記事もかれこれ40回を超えました。


もうネタ切れやーー!
と毎回もがきつつも、カラカラの脳みそから出るか出ないかギリギリで黄金の一滴を搾り出し、何とか毎月書き上げております。

よく出産の痛みを鼻からスイカを出すほどつらいと表現しますが、私も鼻から地球を出すような思いで、フーバーのワインを知って頂くべく全力でこれをしたためております。
どうぞ最後までお付き合いください




よくお得意さまとフーバーのワインの話をしていると、先代の頃のワインはもう無いのかと聞かれます。

二代目ユリアンさんのタイトに引き締まった味も好きだけど、初代ベルンハルトさんのゆったりとしたおおらかな味が忘れられないという、根強いファンのお声を今もたくさんいただきます。

残念ながら赤も白も当時のものはもう完売してしまいました。
しかしあまり気付かれていませんが、スパークリングワインは実はまだベルンハルトさんが手掛けたヴィンテージがあります!



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(右)ブラン・ド・ブラン ゼクト ブリュット ナトゥーア 2013年  参考上代¥9,000税別 

小樽で熟成させたシャルドネを100%使用。瓶内二次発酵、6年以上熟成。
2014年にベルンハルトさんが逝去したのちも、ユリアンさんの手によって大切に熟成・瓶詰めされました。
風味豊かで芳醇、旨みたっぷりの味わいが後引く美味しさです。


(左)ブラン・ド・ブラン ゼクト ブリュット  2011年 1,500ml  参考上代¥25,000 

2回以上使用した小樽で熟成させたシャルドネを単一使用。瓶内二次発酵後、10年以上澱と共に熟成。
2011年は温暖で収穫時全く雨もふらずに、収穫したいときにしたい量だけできたという、農家にとって夢のようなヴィンテージ。
厚みがしっかりありながらも秋は程よく冷えたためバランスも素晴らしい出来です。
 


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ピュピトルと呼ばれるスパークリングワイン用の熟成棚で動瓶作業をするベルンハルトさん


このベルンハルトさんの写真を見てふと思い出しました。

そうそう、この青い作業着。
余談ですが同じものを買いにわざわざドイツの農業用品店に行きました。


2016年にフーバー醸造所で2週間の研修にお邪魔させていただいたときに、「醸造家さんが着ている定番のヒッコリー柄の作業服を、社員全員分買って来て」というリクエストが山野からありました。

この作業着はデニムのような生地でしっかりとしていて、ワイン醸造に携わるかたなどの定番の作業着だそうで、これをヘレンのユニホームにしたいと言うのです。
つたない語学力で畑の作業をするだけでも必死の私に、よくぞそんな面倒くさいことを頼んできてくれたもんである。

バルバラさんとユリアンさんにこの作業着のことを聞いたが、ヒッコリー柄ではうまく伝わらず、
こんな感じ?それともこんな感じ?とユリアンさんの服を見せてくれたけど、いやいや、そんなイカした今風のにーちゃんの着るやつじゃなくて・・・とこちらのベルンハルトさんの写真を見せると、こんなクラシックなものを何故わざわざ欲しいのか全く理解できないと、不思議そうな顔をしていました。


そりゃそうだろ。
ドイツ人が日本に来て、ニッカポッカをおそろいで15枚買いたいと言っているようなもんだ。


お父さんが使っていたのをあげようか?」と、何とまさにここに写っているベルンハルトさんの遺品を出してくれました。
「いやいやいやいやいや!!!!そりゃあきまへん、私のような小物の人間が世界のベルンハルト・フーバーが着ていた仕事着をいただくなんて恐れ多過ぎてめっっっそうもございませんッッ!!!Σ(゚д゚lll)」的な事を伝え遠慮させていただきました。



作業着を求めてバルバラさんに農業用品店に連れて行ってもらいましたが、当然こんなクラシックな作業着の在庫はさほどなく、お店の人が怪訝(けげん)な顔で見るなかわざわざ3サイズを取り寄せし、後日バルバラさんにわざわざ郵送していただくことになりました。

そのわざわざ買った作業着がこちら。

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―ヘレンベルガー・ホーフ 秋コレクション2024ー
落ち着いた群青色と上品なストライプ、胸元にあしらった会社のロゴマークの生き生きとしたグリーンがきらりと光るシーズンレスな一品。



醸造所の熟成庫ように、ヘレンのワイン倉庫も一年を通して涼しい温度が保たれています。
暖かい季節でもずっと倉庫にいると身体が冷えるので意外に重宝しています。

せっかくなので、今日はヘレンのケラーマイスター迫(はざま)君と一緒に、ベルンハルトファッションでベルンハルトさんのワインをおすすめさせて頂きました。

私がフーバーゼクトの750ミリを持つと、こちらから指示する前に静かに1500ミリを握りしめたエスパーのような男です。


今となっては希少なベルンハルトさんの手がけた年のワインです。
ぜひ特別な日にこちらの熟成ゼクトをご堪能ください。




そしてそしてついに!!

10月19日〜21日は秋のハウスメッセが開催されます!

もちろんフーバーさんのワインもお楽しみいただけますよ。
お申し込みがまだの方はこちらからご予約ください!


会場となるワイン倉庫の中は少し冷えますので、
ベルンハルトさんの作業着とまでは言いませんが、一枚羽織れるものをお持ち下さいね。




ヘレンベルガー・ホーフ 高橋