ゲミシュターサッツについて語らせてください

こんにちは!今週のスタッフブログ担当のいそもとです。
先週、オーストリアはウィーンより、ヴィーニンガー醸造所の輸出マネージャーであるアルフォンスさんが来日され各地で様々なイベントを開催いただきました!
アルフォンスさんは多くの星付きレストランでソムリエを務め、ヴィーニンガーさんの所有するウィーンの3つ星レストラン【Amador】のワインディレクターとしてもその幅広い知見を活かしている、まさにやり手!
一応の肩書は【輸出マネージャー】で、大きな役割としては世界各地を巡り“ヴィーニンガーブランド”の普及に尽力されているのですがその実情は、、、
畑仕事(もちろん収穫も)、醸造をもこなし、更には上記のようにプロモーションまでやっているという超絶マルチプレイヤー!
つまりは、ヴィーニンガー醸造所(ハイサンノイマン醸造所ももちろん)の全てを知り尽くした人物といっても過言ではありません♪
そんな鉄人的なアルフォンスさんは初めての来日。
『ゲミシュターサッツというワインは様々な状態のぶどうが入っているからこそ、非常に多層的で奥深い味わいになるんです。だからこそ、複雑な和食にはきっと良く合うだろうと容易に想像することができていました。そして今回、本当の和食を初めて体験することができて非常に感動しています!自分の想像以上に日本の食にマッチしていて、本当に嬉しいです♪』
お食事の席で、様々な食材と彼らのワインとの相性をとても丁寧にじっくりと検証されている姿が印象的でした。
今回、個人的にも特に興味深かったのがゲミシュターサッツの歴史について、、
『17世紀以前、“混植”というのは全ヨーロッパを見渡しても当たり前のように行われていたことでした。一つの畑に一つのブドウだけだと、当時の知見だとなにかしらのアクシデントがあったときに致命的な損害を被りやすく、非常にリスキーだったのです。だから一つの畑に様々なブドウを植えることで、リスク回避を行っていたわけです。今でこそわざわざ“混植”なんて言葉を使っていますが、昔の人々にとっては当たり前のことだったんですよ』
『フィロキセラを境にして、ヨーロッパの多くのブドウ畑は単一で植樹されるようになりましたが、ウィーンには根強く混植の文化が残ったのです。ただ、正直品質面では決して良いものは多くなく、ワイン産地としてのレベルで見ると・・・・・という感じだったんだよ。』
『そんなウィーンのワイン文化に革命的な影響をもたらしたのがフリッツ(ヴィーニンガー当主)なんだ。現代ワイン産業の技術や経験を以て、ウィーンワインの地位を劇的に向上させたんだ。』
なるほど、【ゲミシュターサッツ】を確固たるカテゴリーとして昇華させたのがヴィーニンガーさんだったわけですね!
『世界には本当に多くの素晴らしいワインがありますよね。私自身も、“好きなワインは?”と聞かれると数えきれないくらいのワインが頭をよぎります(笑) ゲミシュターサッツの良さは“フードフレンドリー”なところにあると思っています。フレッシュなブドウから熟したリッチなブドウまで、幅広い味わいのブドウがこの中には使われています。その意味は、それだけ多くの要素がこのワインの中に存在しているということです。これは他のワインには無い、唯一無二の個性なのです』
他のワインには無い多層的な味わい、それこそがゲミシュターサッツの真骨頂なんですね!
“古くて新しい”手法として見直されたゲミシュターサッツは、世界の多くのワインメーカーにも影響を与えているのだとか・・・
世界では【フィールドブレンド】という名前で既にトレンドに!
ここまで読んでくださったみなさま、、、そんなゲミシュターサッツ、飲みたくなったでしょう?!
わたくしいそもとは今、こんなゲミシュターサッツの魅力を誰かに伝えたくてたまりません!(笑)
もしわたしを見かけられた際は『ゲミシュターサッツの魅力教えて!』とお声かけくださいませ♪(笑)