【お酒屋さんインタビュー】『ヘレンのワインがあるトコロ』vol.2 かどや酒店さん(大阪府茨木市)

新企画「ヘレンのワインがあるトコロ」
弊社と深いお付き合いをいただいているお酒屋さんへ取材に行き、そのお店の魅力を日本全国に発信したい!という気持ちからスタートした企画です。若手スタッフが中心となってインタビューを進めてまいります!
取材: 桑原結乃 神﨑穂波
とにかく接客が苦手で、できればずっと店の裏から出たくないと思っているそう(笑)
「オモロイ」がモットー。
「ご縁を頂いている蔵元さんのお酒をしっかり仕入れ、その酒を飲み手である皆さんにお届けする。そこに味付けとして「オモロい」というカテゴリーを【酒屋のフィルター】を通して伝えていくというスタイルでやっております。」(角本さん)

長年弊社看板企画『ぶどうの樹3本のオーナー』に取り組んでくださっているかどやさん。取り組んでくださっている理由や、この企画の良さを教えてくれました。
――いつもお取組みいただきありがとうございます!
この企画って、ヘレンさんがひたすら昔っから取り組んでる企画。今年で32年目ですよね。僕最初は全然力入れてなくて、1口とか2口とか。うちのお客さんがハウスメッセで試飲して気に入って申し込みに来てくれるくらいやった。でもある時丸山さん(弊社スタッフ)に、山口県のある酒屋さんがすごい数売ってるって聞いて、そこから火が付いたんです。「ナカシマ酒店の中嶋クン、こんだけ売ってんで」「え、まじで?」って。ナカシマさんも日本酒・焼酎をメインにやってはるとこで繋がりがあるから、丸山さんに煽られてこれは負けてられへんなと思いスイッチが入りました。(笑)
ヘレンベルガーホーフ・嘱託 丸山智矢
弊社元営業(西日本エリア担当)
「2023年1月31日に定年退職しまして、今は嘱託として勤務しています。若い人達の後方支援が主な仕事で、特にメンタルな部分で貢献できれば と・・・。ただ飲みに行くだけですけど。(笑)プライベートでは、眼鏡を買ったり、年金の手続きの完了、保険の整備、等々。老後の備えも万全??さてどんな“イケおじんの放浪記”が始まるのか。自分でもドキドキです。↑穏やかな、いい写真でしょう。遺影ではありませんよ!まだ生きています。」(丸山)
――丸山さんの煽りがきっかけだったんですね(笑)
きっかけはそれやけど、よくよく内容と向き合ってみるとこの企画ってロマンのかたまりですよね。1年間ワクワクを持たせるっていう。まだかな、まだかなって待ってる間にヘレンさんからラブレター(畑便り)が届く、気持ちが盛り上がる。散々焦らされたあと、ほんのり甘みのあるあの美味しいワインを飲む。そりゃもう1回!ってリピートしたくなりますよね。ただ物を売るだけじゃないロマンがあります。だって、オーナーってなったことあります?車、バイク、家、馬・・いろんなオーナーってあるけど、なかなかオーナーになる機会ってないじゃないですか。それを、「俺、ドイツの3本の樹のオーナーやねん」ってドヤ顔できる(笑)
なんかちょっとネタでもオモロないですか?こんな面白さを体験したら、届いたワイン美味しいに決まってるやん!って感じですよね。
――どのようにお客さんにおすすめしていますか?
うちは店頭で喋ってすすめるというより、メルマガで一斉配信しています。さっき言ったみたいに「1年間ワクワクを待ってみーひん?」「自分オーナーってなったことある?ドヤ顔できんで!」っていうような内容を発信しています。うちのメルマガ、ひどいときは週8で送る時もある。1日2回。お客さんからしたらうざいかもしれへんけど、そこにオモロいって絡んでくれる人とうちは絡みたいから。
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――実際のメルマガ読みました。これは買わずにはいられない、そんな内容でした。購入してくださったお客さんからはどんな感想がありますか?
初めての方は1年後に届くってことを忘れてはる人も多いね。でもその忘れたころにヘレンさんからラブレターが届くからまた盛り上がるんやろなー。船が遅なるとかもあってワクワク感が延びてるみたいな。多分よくあることだと思うんですけど、前に申し込んでいたワインが届いてそれを飲んだらめちゃくちゃ美味かったから今年ももう1回お願いします、みたいな。そのパターンが多い。あとは、「俺オーナーやねん」っていうのを言いふらしてる人も多い(笑)多分そこで会話が生まれて、なにそれ?ってなった人が申し込んでくれるパターンもある。「俺もオーナーになりたいっす」って。お客さん自身も楽しんではるんやろね。
会員証をもっと小さく、カード(免許証サイズ)みたいな感じにしてみる。そうすると、もしかしたらカードを持ち歩きたくなるかもしれない。更にその会員証と一緒に写真を撮ってSNSにもアップしたくなるかもしれない。「俺オーナーやねん」って色んなひとにドヤ顔したくなるんちゃう?と思う。
――広めるにはドヤ顔させたもん勝ちですよね。自慢したくなる!みたいな。
今って欲しいものはどこでもなんでも買える時代やから、商品に価値を持たせることが大事やと思う。買った人がいい意味で「自慢したい」って思えるようになればきっと値段とか関係なくなってくると思う。例えばオタクって言われる世界。カードとかフィギュアとか何十万、何百万ってものすごい高値がついてるものがあるけど、その人たちの世界ではそれを持ってることがステータスなわけで。「俺ゲットできた!」みたいな。それがワインや酒の世界にもあってもいいと思う。ドヤ顔できる。人に言いたなるみたいな。そうするときっともっとオモロくなるんやろうなと思う。
――もっとドヤ顔したくなる企画にできるよう、頑張ります!
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個性派ぞろい 最強のスタッフさんたち
すみこさん
かどやさんの接客・レジ担当。
きれいなお姉さん。ファンが多い。店主曰く「しゃべりすぎ!」
接客が好きすぎて、お客さんが帰ろうとしてるのに被せて喋りつづける。店主「すべての用事を終わらせてから来店してください」「アラームをかけてください」とお客さんにおススメしている。無愛想キャラの店主とは対照的で、すみこさんに会いに来るお客さんがたくさんいる。まれに店主がレジに立っていると「なんですみこさんじゃないんや!」という表情をされるそう(笑)
すみこさんのインスタグラム
@sumikonosumikko
『大阪かどや酒店のおしゃべりスタッフ「すみこ」です。』
https://www.instagram.com/sumikonosumikko/?hl=ja
タマキさん
かどやさんの発送・梱包担当。
接客が大の苦手。
店主曰く「かどや酒店の黒幕的存在」もともとかどやさんのお客さんだったところを店主がスカウト。梱包のスペシャリスト。店主「全国酒屋梱包選手権があるならば優勝間違いなし!」美しい梱包に加え、遊び心も欠かさない。ラグビー好きなお客さんへの発送の際は、緩衝材の新聞を詰めるのにラグビーの記事面が見えるように工夫。(こんなサプライズされたらめちゃめちゃ嬉しいだろうなあ…)
まりこさん
かどやさんの駄菓子・ディスプレイ担当。
接客が大の苦手。
かどやさんがコンビニだった時代の元アルバイトさん。「子どもも大きくなってそろそろどこかで仕事復帰…」というところを店主がスカウト。元幼稚園の先生。可愛いディスプレイと駄菓子仕入れで子供たちのハートをがっしり掴んでいる。「かどやの綺麗さをキープしてるのは全てまりこのおかげ。お酒を全く飲まない分、こども心もわかり、お酒以外のパートでかどやを支えてくれている。俺が駄菓子仕入れしてた時よりも大変好評(笑)」(角本さん)
まりこさんのインスタグラム
@kadoya.mariko
『酒屋でパート始めたまりこです』
https://www.instagram.com/kadoya.mariko/
ちびっこに大人気 駄菓子コーナー
まりこさんが愛情をたっぷり込めてつくりあげている駄菓子コーナー。いまこどもたちに1番人気の商品は『どうぶつマシュマロスティック』だそう。「まりこが選ぶお菓子はこどもたちに大人気。マシュマロスティックを仕入れてきた時は、こんなん売れるん?と思ったけど、こどもたち大喜び、うちの大ヒット商品です」(角本さん)
超カワイイかどやオリジナルガムテープ

すみこさん「かどやオリジナルガムテープつくりたい!」
店主「エエやん!採用!」
お客さんにも大変好評とのこと。
――ヘレンベルガー・ホーフの推しポイントを教えてください。(笑)
スタッフさんの個性が満載なところ。いまの若い子たちのことはあんま知らんけど、亡き会長さん、岡本さん、丸山さん、白濱さん、山野たかひろ、、おかしいくらい個性的すぎる。会長は酔っぱらったら説教じみてきて、俺めっちゃ怒られたわ(笑) ほんで高橋さんな。
――高橋さんの魅力を読者のみなさんに伝えてください!
(※高橋さんはかどやさんの担当営業)
ヘレンの外交の顔やろ。“営業の女帝“って勝手に呼んでる。あとスタッフブログの彼女の文面にはホンマに惹きつけられるものがありますね。いつもくれるメールもオモロイねん。読む人を笑かす文才がある。
好きな言葉は、「発注・納品・追加」。
酸っぱいワインを担いで、あなたの街にもお邪魔します。春と秋は山登り、夏は湖でカヤック、冬は雪山でスノーボードを楽しんでいます。角本さん曰く「ワインの世界が大好きで大好きで仕方がないお笑い系ファンキーキャラの女子スタッフ「ともこ」。ホンマにこの「ともこ」はオモロすぎて毎回泣けてきそうなキャラの持ち主。」
『月刊スミコとトモコ』

日本酒

角本さんと嘉一郎さん。サシで飲むくらい仲良し。
(かどやさんのInstagramより)
焼酎
――1本おすすめの焼酎を紹介してください!
角本さん)謳歌!黒木本店は今すごいことになってる。当主の黒木信作氏がオモロイ。
焼酎造りの畑での原料栽培から廃液のリサイクルまで一貫して行っていて、すべてを循環させている。焼酎、農業、環境への彼の想いは凄まじい。
黒木本店さまホームページ
https://www.kurokihonten.co.jp/
角本さんはいつも黒木本店さんの前掛けをしています。
愛が伝わりますね。
ワイン
ヘレンベルガーのワインをいつも置いてくださっています!基本的にうちのハウスメッセで気に入ったものを注文いただいているそうです。入荷した際はスタッフさんみんなでテイスティング。アイテムごとにひとことコメントPOPを付けていただいています。うれしい!
梱包のこだわり
お客さんが剝がしやすいようにガムテープには折り目を入れています。1枚目はすみこさん流。2枚目はタマキさん流。それぞれに思いやりが感じられます。お客さんにも「剥がしやすくて助かる!」と大好評!
角屋新報
発送の際には『角屋新報』というA5サイズのオリジナルミニ新聞を同封。角本さん節炸裂のオモロイ文章を楽しめます。梱包担当者さんのサインつき!こういうのとてもワクワクします。


(ありがたいことに納品書封筒にオーナーチラシを同封していただいていました✨)


「車に乗る人試飲したら通報します(笑)」との注意書きアリ。
SHOCHU CONNECT
先日5/20、かどやさんとご縁のある飲食店さん35軒と14蔵の本格焼酎蔵元さんとリアルに会って懇親してもらおう!というアツいイベント「SHOCHU CONNECT2024」を開催したそうです!
以下、かどやさんのインスタグラムより引用
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【CONNECT:繋がる】
ウチにとって本格焼酎単独イベントは完全にお初。そして、一般愛飲家さん対象ではなく、あえて今回は、【本格焼酎が好きで、自身も楽しみながらオモロく勢力的に発信してくださってる、当店とご縁を頂いてる飲食店さん】を個別にお誘いした、クローズ企画でございました。「人は人に会うと何かが変わる」いつも扱ってくださってる本格焼酎の造り手と会ってもらうことで、今まで知名度や銘柄、好みや味わいが選定の基準になってたところにもうひとつ「人」が加わる。すると、「美味しいあの焼酎」から「あの人が造った美味しいあの焼酎」にカスタムされ、更に進化すると勝手に思ってます(ウチの酒屋がそう)。
「人が人に会う」
そんなアナログから始まる、シンプルな進化。この日、改めてスタートラインに立てたような気がします。もう止まれません。止まれなくなりました(笑)ここからどんどんカスタムしていく!やっぱり焼酎の世界はオモロいなー、タマランわ!ある飲食店さんは言います。「本格焼酎が売れない理由が分からない」来年も開催出来たらと!
ご協力くださった蔵元さん
★「いも麹芋」国分酒造
★「豊永蔵」豊永酒造
★「クラフトマン多田」天盃
★「旭萬年」渡邊酒造場
★「山大一」大山甚七商店
★「杜氏潤平」小玉醸造
★「龍宮」富田酒造場
★「青鹿毛」柳田酒造
★「大和桜」大和桜酒造
★「百年の孤独」黒木本店/尾鈴山蒸留所
★「なかむら」中村酒造場
★「金峰」宇都酒造
★「たなばた」田崎酒造
★「海」大海酒造
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オモロイを発信し続けるかどやさん。これからもワクワクするようなイベントをたくさん開催してくれるに違いありません!
かどやさん、インタビューにご協力いただきありがとうございました!今後ともよろしくお願いいたします!
ヘレンベルガー・ホーフ(株) 桑原 結乃 神﨑 穂波
かどや酒店
住所
〒567-0878大阪府 茨木市蔵垣内3-18-16
アクセス
JR京都線 千里丘駅より徒歩約10分
阪急京都線 摂津市駅より徒歩約10分
営業時間
火~金13:00~18:00頃
土10:30~18:00頃
日10:30~15:00頃
定休日
月曜・祝日月に数回臨時休業日アリ。
営業カレンダーを必ずご覧ください。
vol.1 農と発酵Zenさん(奈良市)のインタビュー記事はこちら>>