【お酒屋さんインタビュー】『ヘレンのワインがあるトコロ』vol.9 WINE SHIRATAKI (白滝)さん(大阪北区)
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「ヘレンのワインがあるトコロ」vol.9
弊社と深いお付き合いをいただいているお酒屋さんへ取材に行き、そのお店の魅力を日本全国に発信したい!という気持ちからスタートした企画です。
第9回目は、大阪北区のワインショップ WINE SHIRATAKI (白滝)さん。
ヘレンベルガー・ホーフとはもう40年ちかくの長いお付き合いをいただいています。今回、店主の佐藤友彦さんにインタビューをしに、社員みんなで会いに行ってきました!
ドイツワイン、特にベルンハルト・フーバーさんに魅せられ、その魅力を日本で伝え続ける白滝さん。この日は、フーバーワインとの出会いから現在に至るまで、その熱いストーリーをじっくりと伺いました。フーバーワインへの熱き思いをたっぷりと感じさせていただき、社員一同幸せな気持ちになりました。
↑ベルンハルト・フーバーさんと熱い握手を交わす佐藤さん(白滝さんのお店にて)
ヘレンベルガー・ホーフが長年お世話になっている白滝さんの魅力をお届けいたします。
取材:ヘレンスタッフ一同
編集:桑原結乃
↑2024年3月 ユリアン・フーバーさん来日時 佐藤さんと奥様
今回インタビューにご協力いただいたのは、代表の佐藤友彦さん。
――フーバーワインとの最初の出会いについてお聞かせいただけますか?
佐藤さん)もうずいぶん前、1997年か1998年くらいかな。岡本が、営業にきた。何軒か営業回った後だったみたいで、ボトルの最後にほんの数杯しか残ってない状態で。その量を見て「けちくさいやつやな~」って言ったわ(笑)。それはシャルドネの1995年やったけど、まあ飲んでみたら、もうびっくり。「こんなうまいシャルドネ飲んだことない!!」と。それが、フーバーとの最初の出会いです。
↑佐藤さんと弊社の前社長岡本。
――フーバーに特化したお店になったきっかけや思いはどのようなものだったのですか?
佐藤さん)もともと酒屋だったんですけど、思い切ってワイン屋としての店に変えたんです。とにかくわかりやすい特徴がある店にしたかった。カミさんに「フーバーさんのアンテナショップくらいの感覚でやってみたら?」と言われて。俺、不器用やから、一つのことしかできひん。ああ、それなら大好きな「フーバーの店」をしようと決めた。
↑左から、佐藤さんの奥様,ベルンハルトさん,ヘレン山野会長,佐藤さん
佐藤さん)正直なところ、当時は、お客さんはフランスワインを求めている方が多かった。ドイツワインは白ばかりで甘いものという認識がまだまだ支配的やった。
↑お店にはたくさんのフーバーワインが!
――2001年にドイツに滞在されていたんですよね。
奥様のあきこさん)この人がドイツに行って、現地でワイン畑を見て、実体験をして、生産者に会って...。ドイツから帰ってきたときに、すごい自信に満ち溢れていたんです。もうそれからは、ずーーっとドイツのことを喋る喋る(笑)。現地での経験が、お店を「フーバーの店」としてやっていく大きな推進力になったのだと思います。
↑奥様と。とっても仲良し。
↑フーバーさんへの愛を熱く語ってくださる佐藤さん。
――佐藤さんにとって、ベルンハルト・フーバー氏はどのような存在でしたか?
佐藤さん)ベルンハルトは、本当に真面目で寡黙な人だった。そして、ドイツワインのピノ・ノワール(シュペートブルグンダー)においては、間違いなく先駆者。彼は間違いなく「本物」をつくる生産者だった。ユリアンもそう。俺は、フーバーを応援する気持ちは一生変わらん!「フーバーは日本とドイツの架け橋だ」と思ってる。
↑ベルンハルトさんと佐藤さん。 フーバー醸造所にて。
↑佐藤さんと会長。 ともにフーバー醸造所を見学。
――ベルンハルトさんが亡くなられ、息子さんのユリアンさんが醸造所を引き継がれました。その頃のことについてもお聞かせいただけますか?
佐藤さん)2014年。ベルンハルトが亡くなり、ユリアンが引き継いだ年。実は、個人的にもその頃大きな出来事があった。カミさんがハワイに行っている時に、俺が日本で心筋梗塞で倒れてしまって。ハワイにいるカミさんに「おれもうダメかも」ってメールした。まあ、幸い助かって、無事やったけど、そのすぐ後に会長から電話があった。「ベルンハルトが亡くなった」と。その電話を受けた時、もう俺は「フーバーと離れるわけにはいかない」と強く決意した。だから夜のワインバーのワインリストに「本日のフーバーワイン」という項目を作って、毎夜フーバーワインを飲めるようにしたんや!
↑ベルンハルトさんと会長。フーバー醸造所のパーティーにて。
佐藤さん)ユリアンがはじめて造った2014年ヴィンテージを初めて飲んだ時、「なんやこれ」と思ったんですよ。すぐ営業の高橋に電話して、「なんやねんこれ!還元しとるやないか!」って言って(笑)。正直、ベルンハルトのワインとの違いに最初は戸惑いもあった。
↑2024年3月 ユリアン来日時
佐藤さん)それでも、ユリアンを応援しなきゃいかんと思ってた。2017ヴィンテージにもなると、慣れてきたわ。ユリアンもワイン造りに慣れてきて、俺たち飲み手もユリアンのスタイルに慣れてきた感じ。そして、ユリアンが大化けしたのは、間違いなく2019年!
ユリアンは、親父(ベルンハルト氏)の良さを何年か経って理解して、それを自分のワイン造りに融合させていってる気がするな。でも、親父とは違う、ユリアン自身のスタイルを確立している。ユリアンは本当に素晴らしいワインを造っていると思います。
↑(佐藤さん撮影)ユリアンと姉のアリーナさん。
佐藤さんは、ユリアンが若い頃から今までずっと見守ってきました。
――フーバーさんへの愛がすごいです…
佐藤さん)ヴァスマーやベッカーといった他の生産者は3,000円台のレンジも造ってるでしょう。ベルンハルト・フーバーは当時、ユンゲ レーベンという3,000円台の商品を廃番にしてしもたんで、「ヴァスマーなどのシュペートブルグンダーの3,000円台ありますから、そっちを品揃えしたらどうですか?」とヘレン営業の高橋が言うてきた。ちょっとだけ悩んだけど、その気にはならなかった。「ドイツの赤ワインだから」という理由でフーバーを選んで品揃えをしたわけやないねん。フーバーのワインを売りたいからフーバー醸造所のワインをお客様にお勧めしてきたんや.......というのが今もフーバーを推す唯一の理由なのよ。
↑左から、ヘレン営業高橋,佐藤さん,ベルンハルトさん,佐藤さんの奥様,ヘレン山野会長
佐藤さん)「フーバーのワインだけ売ってたらエエねん」と俺に言うた人が二人いる。一人はカミさん。もう一人はヘレンの山野会長や。この二人には感謝しているし、この二人には頭が上がらんわ!
↑フーバー醸造所にて、佐藤さんと会長。
奥様特製のお料理をいただきました。とても美味しかったです。ありがとうございました!
――佐藤さんにとって、お店はお客さんにとってどのような場所であってほしいですか?
佐藤さん)お店は、自分の部屋にお客さんをお友達として迎えいれる感覚です。商売というよりは、一緒にワインを楽しむ場所。そうすることで、より深くワインの話ができて、フーバーワインの魅力も伝わると思っています。
↑白滝さんに訪れたベルンハルトさんと会長
佐藤さんのフーバーワインへの揺るぎない愛情と、それを日本に伝えようという熱意を改めて感じました。貴重なお話を、ありがとうございました。
白滝さん、取材にご協力いただき誠にありがとうございました。今後ともヘレンベルガー・ホーフをよろしくお願いいたします!
↑フーバーさんから白滝さんへ贈られた樽
WINE SHIRATAKI(株式会社 白滝)
住所
530-0041 大阪市北区天神橋3丁目1-28
Tel
06-6351-4738
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