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お酒屋さんインタビュー『ヘレンのワインがあるトコロ』
2024/08/16

【お酒屋さんインタビュー】『ヘレンのワインがあるトコロ』vol.3 マルマン酒店さん(京都府城陽市)

ヘレンベルガー・ホーフ株式会社‐ドイツワインの輸入卸

新企画「ヘレンのワインがあるトコロ」

弊社と深いお付き合いをいただいているお酒屋さんへ取材に行き、そのお店の魅力を日本全国に発信したい!という気持ちからスタートした企画です。若手スタッフが中心となってインタビューを進めてまいります!



3回目は、京都府城陽市にある「マルマン酒店さん」。明治20年創業、もともとはお醤油屋さんだったそうです。多くの地酒とワインを専門に取り扱っている老舗のお酒屋さんで、ヘレンベルガー・ホーフとはもう40年ちかくの長いお付き合いをいただいています。今回、店主の堀井新作さんにインタビューをしに、マルマンさん担当営業の礒本と桑原が会いに行ってまいりました!ヘレンベルガー・ホーフが長年お世話になっているマルマンさんの魅力をお届けいたします。


取材:礒本哲平 桑原結乃

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弊社30周年パーティーにて
左から、弊社元会長 故 山野寿、
マルマン酒店 堀井新作氏、
弊社創業者 千葉敏明氏
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マルマン酒店さんは京都駅からJRで約20分、京都と奈良のほほ中間に位置する城陽市にあります。お店はJR城陽駅の真ん前。徒歩30秒ほどで着きます。アクセス便利で最高です!

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取材の様子
堀井さんと担当営業・礒本哲平
いつも仲良しです
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店主 堀井新作さん ※愛称はShin(しん)ちゃん!

マルマン酒店の4代目。京都の日本酒業界で知らない人はいないんじゃないでしょうか。毎年京都ブライトンホテルで開かれる『吟醸酒を楽しむ会』を主催、またプライベートブランド『酔香』などを手掛けています。またドイツワインにも造詣が深く、第1回ドイツワイン・インターナショナルコンテスト日本代表選抜大会準入賞を果たしておられます。


堀井さんより『私どもは、皆様に良いものだけをと思い、日本酒、ワイン、焼酎、無添加食品などを販売させて頂いてます。マルマン自慢の地酒をご賞味下さい。お近くへお越しの際は、ぜひお立ち寄り下さいませ。』


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YouTubeでコラボしました!
弊社代表の山野がYouTubeで堀井さんとコラボ。
マルマンさんのことが丸わかり!必見です。
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――ドイツワインとの出会いについて

堀井さん) かつて京都ワイン研究会*というのがありまして。当時ですから、メルシャンワインが600円、サントリーオールド1,900円の時代でね、まだまだこの城陽市というまちではワインを飲む人はいませんでした。まだ僕が20代のときだからねえ。ワイン人口が増える将来に向けて、ワイン専門店としての特色も出していきたい!と考えるようになった時期でした。

*京都ワイン研究会…ワインショップがメジャーになる前の時代、京都の有名お酒屋さんが集結して、将来のワイン人口増加に向けてともにワインを勉強しよう!という会

礒本) 50年前ですね!


堀井さん) そう。そんな時ご縁があって、その京都ワイン研究会にお誘いいただいて、そこからワインというものを勉強するようになるんだけども、僕は当時は本当に下戸で全然飲めなくて。まあ今は馬鹿みたいに飲むんだけど()  まあそれではじめにフランスワインを勉強していったんだけども、個人的に渋い、苦い、と思ってしまったんです。どうにもピンとこなかったけれど「いや、これが美味しいのだ。そうだそうだ」と自分に言い聞かせていました。そこから、はじめてドイツワインを飲むことになるんだけど、もう衝撃だった。“エレガント”“チャーミング”・・・「これこそ神の雫や」と思った。「なんでみんなこれを売らないのか?」と思ったほど。すっかりドイツワインの魅力にとりつかれてしまって、「自分が売るべきワインはコレだ!」と強く決意をしましたね。

 

――ドイツワインの魅力について

桑原) ドイツワインのどんなところに魅力を感じましたか?

堀井さん) 上品な甘みっていうのは旨みなんです。単なる辛口ワインには、個人的にどうも旨みを感じられなくて。上品な甘みと綺麗な酸をもつドイツワインは、良質な日本酒に通じるところがあると思うんです。「ああ。日本人にぴったりのワインだ」と。いまのドイツワインはかなり、しっかり辛口タイプが多くなってきたけど、トロッケン表記の基準内で、ギリギリの線まで甘みを残す=旨みとコクを追求するものがありつづけてほしいなあとは思うね。

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ドクターエルリースリング(やや甘口)
いつもかかさずお店に定番で置いてくださっているアイテム!
ありがとうございます!
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――ドクター・ローゼンさんについて

桑原) いつもローゼンさんの『ドクターエルリースリング(やや甘口)』を定番で取扱いいただきありがとうございます!

堀井さん) ローゼンのドクターエルはすごい!!隙がないね。ちゃんときめ細かく監修されてるのがわかる。一回来日してた時にローゼンさんの古いワインを一緒に飲んだんやけど、その後、僕がドイツに行ってローゼンさんを訪れた時に「この前は古いワインを飲ましてくれてありがとう。Shinちゃん何でも選んで飲んでいいよ!」って言ってくれてん。良い思い出です。


とにかく、ドクター・ローゼンはレベルが違う。もっともっと売れてもいいとも思ってる。Süß(ズュース:ドイツ語で甘みを意味)の量がちゃんとしてる。

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ワインを酌み交わすエルンスト・ローゼンさんと堀井さん。
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桑原) どのようにお客様にドイツワインをおすすめしていますか?

堀井さん) それこそドクターエルは安心しておすすめできる。「おっちゃんが好き言うんやからおすすめ!」っていつも言うてます() これに限らず、安心して飲んでもらうための工夫が大事。わかりにくくて、小難しい説明はしない。わかりやすく、かいつまんで、お客さんを安心させる説明、納得させる説明を心掛けています。身近なものでイメージできるもので表現したりしてね。とにかくニュアンスがわかるもので。基本は、“ワインは楽しく!“ だね。お料理とばっちりマリアージュしたときの幸せをお客さんには味わってほしいんです。「論より証拠」!飲まんとだめです。舌におぼえさす。自分のこやしになる。そうしてはじめてお客様におすすめできるのです。


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ワインを酌み交わす
クリストフ・シュタインマンさんと
堀井さん。
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礒本) うちの代表の山野高弘とドイツへ渡航された際、シュタインマンさんでワインの買付をされたと思いますが、いかがでしたか?

 

堀井さん) シュタインマンさんの見た目はムーミンパパみたいでした。ヒロちゃん(山野高弘)と一緒に、ワインの買い付けに訪れたんだけど、最初はとっつきにくい人だったなあ。ヒロちゃんには「この人はうちの相談役です」と紹介されました() 買付するジルヴァーナーの調合を担当しましたが、旨みに直結するSüßがとても大事だから、トロッケンギリギリのところを攻めました。そしたらムーミンも「うまい!」と言ってくれましたよ。何本輸入するのかなあと思ってたら、ヒロちゃんが「タンクでいっちゃいましょう!」と。豪快でした。 



2001年 フーバー醸造所にて収穫







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2023年とある日の飲み会の様子
ブラッスリーランコンさんにて。
左から堀井さん、
ヘレンベルガーの岡本、丸山、礒本
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――ヘレンベルガー・ホーフの印象

堀井さん) 派手さはない!でも地道にきっちりやってる。ドイツ語が喋れる人がいて、ちゃんと使命感をもって仕事をしていると思います。大きくならなくていいから、芯をもって、周りの意見にも耳を傾けて、小回りの利く良いインポーターでいてください。ヒロちゃんが、山ちゃん(弊社元会長 故 山野寿)の跡をしっかり継いで今もドイツワインを広めてくれているのが本当にうれしい。社員も育てて、今後も頑張ってほしい。一番大事なインポーターです。


礒本、桑原) ありがとうございます!


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(左上)ヘレンベルガー前社長 岡本
(右上)『ヴァンルパン倉敷』石原延秋さん
(左下)堀井さん
(右下)『WINE SHIRATAKI』佐藤友彦さん
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――ハウスメッセ

礒本)いつもたくさんのお客様を連れてハウスメッセに来ていただき、ありがとうございます!

堀井さん) どんどん質が良くなってますね。ワインも、会社も、お客さんも、飲食店さんも。常識のある者同士であれば、イベントは絶対に成功するからね。ハウスメッセには今後の繋がりのためにうちのお客さんたちと一緒にきてる。「あ~やっぱワインってうまいよね」ってみんなで言い合ってますよ。その時のみんなの笑顔は、僕にとって本当に宝物です。



***ワインセラーを案内してくださいました***




秘蔵のドイツワインがたくさん。礒本、桑原も終始大興奮のラインナップでした…!






2002 フュルスト ツェントグラーフェンベルク シュペートブルグンダー


1995 マルターラー











1998 フーバー オーセロワ





***こだわりの日本酒がズラリ***



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マルマンさんオリジナル
英勲 猫ちゃんラベル 特別純米 生原酒
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ディスプレイ裏側の冷蔵庫の中も案内していただきました。







ドイツワイン愛に溢れたマルマン酒店さん。インタビューにご協力いただき、本当にありがとうございました!今後ともよろしくお願いいたします!
ヘレンベルガー・ホーフ一同

地酒とワインの専門店「マルマン酒店」

住所

610-0121

京都府城陽市寺田北山田92-4

アクセス

JR奈良線「城陽駅」徒歩1

JR奈良線・奈良行きの普通電車、快速電車、みやこ快速が停車。快速の場合、京都駅から25分程度で到着)

営業時間

10:00~20:00

定休日

日・祝

駐車場

有り(3台)

https://maruman.org/





過去のインタビュー記事


vol.1  農と発酵Zenさん(奈良市)のインタビュー記事はこちら>>
vol.2  かどや酒店さん(大阪府茨木市)のインタビュー記事はこちら>>