Kruger Rumpf/ Nahe

クルーガー・ルンプ醸造所 / ナーエ地域



ライン川の対岸にライ
ンガウ、北西にミッテルライン、東にラインヘッセンと生産地域の境界近くの街ミュンスターザルムスハイムに醸造所を構える温かい家族経営のクルーガー・ルンプ醸造所。

創設300年の歴史を持ち、1870年から1920年には所有畑面積50haを誇る、当時地域で最も有名で最大規模を誇る醸造所でした。その後、戦争によって8haまで規模が縮小し、経営難に陥っていた多産型の醸造所を1983年に農業科学を就学し終えた前当主シュテファン・ルンプさんが引き継ぎました。

元々、樽ワインの生産卸をしていたクルーガー・ルンプ醸造所は、シュテファンさんが引き継ぎ、自社でボトリングまで行う独立した醸造所へと姿を変え、より品質にフォーカスしていきます。それからというものの次々と評判を呼び、1988年にはドイツの雑誌で最高の醸造所100選に選ばれるほどになりました。

シュテファンさんの奥さんの夢でもあった醸造所併設のレストランもオープン。シュトラウスヴィルトシャフト(醸造所運営のレストラン)としてはナーエ地方初だったそうです。こちらも非常に評判が良く、ゆったりとした雰囲気で、とっても美味しいドイツ料理の数々が楽しめます。

現在のクルーガー・ルンプ醸造所はまさに鬼に金棒。シュテファンさんの遺志を継ぎ、次男のゲオルグさんが醸造を勤め、優しくておしゃべりな長男のフィリップさんがセールスやマネージメントをこなしています。最強の二人がタッグを組み、さらなる品質向上によって、評価を高めています。2018年にはゴーミヨ誌にて4つ星生産者となりました。

 

栽培面積
43ヘクタール
生産本数
300,000本
栽培品種

・リースリング(61%)
・ヴァイサーブルグンダー (15%)
・グラウアーブルグンダー(13%)
・シュペートブルグンダー (6%)
・ショイレーベを含むその他(5%)

 

クルーガー・ルンプ醸造所が位置するナーエ地方。

対岸にラインガウ、東側にミッテルラインを望む町ミュンスターザルムスハイム。

クルーガー・ルンプを支える男たち

ゲオルグ・ルンプさん

ルンプ家3男。醸造家。
主に畑管理、醸造を担当。クルーガー・ルンプのワインは、ゲオルグさんによってさらに評価を上げました。優しく柔らかい雰囲気。生産されるワインにも人柄が表れています。

フィリップ・ルンプさん

ルンプ家次男。2015年よりクルーガー・ルンプ醸造所現当主。

経営、マーケティング等全般に携わる。早口でたくさん話してくれます。たまに、おしゃべりに夢中になりすぎることも。サービス精神にあふれた素敵な当主さんです。

 

 

シュテファン・ルンプさん

1983年に当時のクルーガー・ルンプ醸造所を引き継ぎ、樽ワイン生産の醸造所を現在の品質重視の現在のスタイルに改革した元当主。いつも笑顔で穏やか。ルンプ家に漂う優しい雰囲気は、このシュテファンさんが大きな要因なのかもしれません。

現在は、息子二人と共に醸造所全体を見守っています。

 

 

 

特級の名を持たないおばあちゃんの最高のショイレーベ

クルーガー・ルンプ醸造所のメイン品種はリースリングですが、実はショイレーベが絶品です。

このショイレーベは、1950年―1960年に、ゲオルグさん、フィリップさんのおばあちゃんが現在のリースリングのGG畑ダウテンプレンツァー(VDPドイツ高級ワイン生産者連盟認可)に植樹されました。(ダウテンプレンツァーの畑は、ショイレーベではGG表記で畑名が名乗れない)

このショイレーベですが、シュテファンさんのストイックな品質改革によって1980年代に一度リースリングに植え替えたいと危機を迎えますが、おばあちゃんを筆頭とする家族で死守。

おばあちゃんの想いの詰まったショイレーベはいまや、樹齢60~70年にもなるドイツにおける最高樹齢クラスのショイレーベとなりました。

弊社が自信をもってお勧めする、間違いのないショイレーベです。

是非、おばあちゃんがこの品種を愛した理由を感じてみてください。

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