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スタッフブログ
2018/06/12

2018 宮本駿のオーストリア滞在記 Vol.3

ヘレンベルガー・ホーフ株式会社‐ドイツワインの輸入卸
Vie Vinum

改めてVie Vinumとは、2年に1回開催される、オーストリア中のワイナリーが参加し、ホーフブルク宮殿で行う大試飲会のこと。



そうなんです、宮殿で試飲会をするんです。オーストリアという国がワイン産業にかける本気度がうかがえますよね! この試飲会を目当てに、世界中から業界関係者やワインファンが集まります。




Vie Vinumのカタログ。辞書のような厚さで、出展ワイナリーと、出展ワインの一部が掲載されています。



入場証。
Vie Vinum関連イベントは全てこの入場証のQRコードで管理されます。ハイテクですね!


実は2年前のVie Vinumの時、私は行かなかったのですが、会期中に参加された方たちのfacebookの記事を見て、2年後は必ず!と、静かに情熱を燃やしていたものです。

ですので、ホーフブルク宮殿に着いた瞬間は、本当にテンションが上がりました。





開始直後から大勢の方たちがグラスをとりにおしかけ、目当てのブースに散っていきました。

オーストリアのワイン産地ごとにホーフブルク宮殿の各部屋が割り当てられており、分厚いカタログを見ながら目当ての産地の部屋へ行くシステムです。



ひとまず、入口から一番近かったヘーグルさんのブースへ。ジョセフさんとジョージさん親子が出迎えてくれました。
ヘーグルさんはジョージさんが積極的に仕事にかかわるようになってから、年々ワインが洗練されていくイメージです。2017年ヴィンテージをいろいろテイスティングさせていただいたのですが、とにかくキレイ! 前日にボディのあるワインばかりの比較テイスティングをした後だったので、ただただ沁み渡る素晴らしいワインでした。
一番上級のスマラクトでさえ、貴腐菌をまったく入れず、硬い石を思わせる緊張感のあるまっすぐなワインに仕上げていました。また、ヘーグルさんの新しい試みでもある、グリューナーフェルトリーナーのオレンジワインが本当に素晴らしく、Vie Vinum1日目で一番印象に残ったワインでした。


次はウィーンのヴィーニンガーさんのブースへ。熱血フリッツさんがブースでいつものように熱く語っておりました。ほぼほぼ全ラインナップを持ってきていたようで、ワインの数は30種類~40種類ほど! すべてを時間をかけてテイスティングし、相変わらずのシリアスでタイトな、ヴィーニンガー色が全面に出たワインを堪能しました。ゲミシュターサッツに関しては4ヴィンテージの飲み比べもあり、ヴィンテージごとに見事に味わいが違っており、その特徴が伺えるという希少な体験もさせていただきました。ちなみにヴィーニンガーさんはサイドイベントのセミナーや、夜のパーティの主催者をしていたりと、会期中大忙しでした。ウィーンのセミナーのみならず、オーストリアワイン法改正のセミナーにまでスピーカーとしておられたそうで、本当にオーストリアワイン界のカリスマなんですね!



ブルゲンラントのMORICのブースへ。さすが世界中にファンを抱えるローラントさんだけあって、ブースは常に大忙しです。極少量生産の白のトップキュヴェの飲み比べ、赤のグランクリュのヴィンテージごとの飲み比べなど、Vie Vinumの時じゃないと絶対にできない、贅沢な思いをさせていただきました。 また、MORICは2ブースあり、もう1ブースはジョイントベンチャー。他の生産者との合作のワインが並んでいました。日々、いろいろなことに挑戦されているローラントさんにはいつも驚かされています。

ハインリッヒさんのブースにも寄りたかったのですが、いつも混雑しているうえに、Vie Vinum後にワイナリー訪問を
する予定だったので、テイスティングは諦めました。

他の参加者の方のおすすめのワインや、気になる地域、そしてドイツワインも少しだけ出ていたので、時間の許す限りまわり続けました。

そのワインを造っている生産者の前で吐き出したくなかったので、全部飲み込んだうえに、人が多い+気温がとても高く、宮殿なので空調設備がない=サウナのような会場だったので汗だくでボロボロになって、外で休憩しながらテイスティングを続けました。テイスティングは気合なんですね・・・。

終わったらクタクタで、夜のパーティに出るのしんどいな~とか思っていたのですが・・・

夜のパーティ編は次回へ続く・・・


ヘレンベルガー・ホーフ
宮本 駿