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2018/08/30

ベッカーさんとこ、行ってきました。

ヘレンベルガー・ホーフ株式会社‐ドイツワインの輸入卸

みなさま、こんにちは!

礒本です。

 

キツネのラベルでおなじみ、ファルツはシュヴァイゲン村のフリードリッヒ・ベッカー醸造所に5日間の研修に行って参りました。

 

すでにご存知の方もいらっしゃるかとは思いますが、2018年は2003年に次ぐ非常に暑く乾燥した年となりました。こういったヴィンテージは乾燥と高熱によりブドウの葉が焼けてしまったり、水分不足により生育に問題が出たりと、なにかと問題の多い年になりがちです。

しかしシュヴァイゲン村ではタイミングの良い雨にも恵まれ、日中は暑くとも夜はしっかりと冷え込み、フリッツさんも大満足のグレートヴィンテージとなりました♪

(地域によっては2ヶ月以上雨が全く降らず、頭を抱える生産者さんも多くいるようです)

 

今回の滞在では畑仕事をお手伝いさせて頂きました。

収穫を控えた黒々と色づいたピノ・ノワールが生る中で、色の青い未熟果をピッキングするという作業を行っていました。雨の少ない年ならではの作業のようで、限られた水分と土からのエネルギーをワインとなるブドウにしっかりと集中させるためです。

 


朝から晩までチョキチョキチョキチョキ…なんとも地味で単純な作業なのですが、一つ房を落とすたびに、この美しいピノ・ノワールにエネルギーが集中していくのだと思うと、ハサミを持つ手にも力が入ります。

 

つい先日も来日していたフリッツさん、その時の言葉に

『ワイン造りにレシピなんてない。その時々の自然と向き合って、その時々のベストの対応をしていくだけ』

というものがありました。チョキチョキと青くすっぱいブドウを切り落としながらふとその時の言葉が思い出されました。

こういった地道な作業の積み重ねの上に、世界でも称賛を受けるベッカーワインのクオリティーがあるのだなと強く実感しました。
ブドウのクオリティチェックをするフリッツさん。

『ワイン造りは畑での作業で90%は終わっている』といった言葉をよく聞きます。

なんとなく頭で分かってはいましたが、今回、現地の畑に立ち、空気を吸い、生っているブドウを味わうことで、その一端を感じることができたように思います。

 

2018年ヴィンテージのワインが出来上がるのが楽しみですね!

 

さて、来週は『ミネラルの伝道師』こと、ヨハン・ラッツェンベルガーさんが来日します!彼の溢れんばかりのリースリング愛に、乞うご期待♪

 

ヘレンベルガー・ホーフ 礒本