「酔っぱらった芸術家」
皆さんこんにちは!
今回は、経験ほぼゼロでありながらも、卓球部部長に就任しました大田黒がお送りいたします。
コロナウイルスもあり、不安な日々が続いておりますが、皆様お変わりなくお過ごしでしょうか?
私は自分のお米の食べる量と日本の一般的な一人当たりの消費量の差を知って愕然としました。お米って美味しいですよね。
今回は、フュルスト醸造所滞在時に出会ったオスカーさんというおじさんについてです。
特にこれといったオチもございませんがお付き合いください。
あれはフュルスト醸造所滞在初日の私は醸造所の研修生に連れられ、醸造所のある街ビュルクシュタットの隣町ミルテンベルクに食事に行った時のこと。
楽しく醸造所での仕事や将来について話しながら飲んでいると、隣の席のお爺さんが陽気に話しかけてきました。ですがどう見てもべろんべろんに酔っぱらったお爺さん。呂律も回っていないような話し方で自分は芸術家だと言い出しました。
話半分で聞いていると店員さんに紙とペンを借りて「君たちの似顔絵を描いてやる!」と言いなぜか「君はカンフーファイターだ」と言われこうやって構えてみろとされるがままにポーズをとりながら、話をしていると「フュルストのとこか!あそこの絵はわしが書いたんだ!はっはっは!」と俄かに信じ難いことを話し始めました。
その話をしながら、出来上がった似顔絵がこちら。
酔っぱらってる割に上手?かどうかわからない。。
芸術家っていうのは嘘ではないのかもしれないと結局わからず宿に戻る。
翌日、絵をパウル(フュルスト)さんに見せ、「オッシーさんと昨日お会いしたのですが、お知合いですか?」と聞くと「ああ、彼はうちの木箱の絵をかいてくれたんだよ。面白い人だったでしょ?」と。
私は思わずえ?!本当の話だったの?!というかもしかして素面であの感じなのかと驚きよりもどこか感動に似た衝撃を覚えました。
そのオスカーさんの書いた(本当)絵がこちら。どこかタッチが似顔絵に似ています。
果たして酔っぱらって書いたのか素面で書いたのか。。
今でもオスカーさんの絵は立派にフュルスト醸造所を支えています。
ワインには本当にいろいろな方がかかわっているんだなと実感した一夜でした。