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連続ネット小説【MIKE ミケ 誕生秘話】~わすれものをさがしにきました~
2021/08/14

連続ネット小説 第3話【MIKE ミケ 誕生秘話】~わすれものをさがしにきました~

ヘレンベルガー・ホーフ株式会社‐ドイツワインの輸入卸

第3回【味も決まっていない】

 バスツゲンさんから購入予定の25,000本のワインは、何せまだ瓶詰めされていないどころか、決まっていることは彼らの住むケステン村の白ぶどう品種、リースリングを使用したものとなるという一事のみ。味のタイプ、甘口なのか辛口なのかも決まっていない状態。

 バスツゲンさんに29年お願いしているぶどうの樹3本のオーナーはやや甘口でお届けしています。

同じタイプのものをもう一つ作っても面白くないし、のん兵衛がそろっている私たちは、食事中に合わせられる辛口のものにすることに決定。これには反対する人一人もなし。
ただし、たくさんの方に楽しんでもらえるよう、あんまり辛すぎず、ほどよい果実味を残したものにしようということになりました。

 ここも本当に大きな賭けでした。ヴェーレナー ゾンネンウーア(日時計)の畑で有名なヴェーレン村でいつも醸造をしてくれている醸造長アッヒムさんの腕前を信じ、「誰でも飲んだらにっこりするような食中にも飲めるめちゃめちゃおいしい辛口のリースリングにしてください」と願望のみを伝えて結果を待つこととなりました。自分でもようここまで厚かましくお願いできたなって、自分で自分をほめたくなるぐらい!?のお願いぶり。通常ここまで大きな数量のワインであればドイツに行って打ち合わせをするところですが、コロナ禍においてはそれもままなりません。腹を決めて、彼らを信じるのみでした。醸造長よろしくお願いします!!


 ドキドキが止まらないことの連続。このワインについてはまだまだ決めないといけないことだらけです。    次回に続く