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ドイツワイントピックス
2021/09/08

「PIWI品種」について

ヘレンベルガー・ホーフ株式会社‐ドイツワインの輸入卸
今月もドイツワイントピックスの週がやってまいりました!
どうぞお付き合いください。

6月~8月にかけて、オーストリア各地が雹害に見舞われぶどう畑にも深刻なダメージを受けてしまったようです。
ただ雹と言っても近年のヨーロッパの雹は日本でごくまれに見るそれとは、比になりません。
ひどいときは、テニスボール大の氷の塊が空高くから降り注ぎます。
そんなものが降ってくるわけですから、当たったらというのはもちろん、その他の被害も甚大です。

今回の雹でオーストリアの計約2000haものぶどう畑が被害を受けてしまいました
ミッテルブルゲンラント州で1,100haが数百万ユーロ規模の被害、シュタイヤーマルク州で300haが約140万ユーロ規模の被害
テニスボール大の雹の降ったウィーンとニーダーエスタライヒは、550haで400万ユーロ規模の被害を受けています。

日本でも今回のアール地方の洪水もそうですが、世界中で異常気象が続いています。
これ以上は何事もないことを祈ります。

さて、もうすでにドイツワイントピックスを書き終えたような気分ですが、まだ冒頭です。



というわけで?というわけでもありませんが・・・

第8回ドイツワイントピックスのテーマは、

「PIWI品種」です!

「なんじゃそりゃ?しかも急に」と思われたそこのあなた!
“ぶどう栽培は25年ごとに改革される”と言われており、
「現在ヨーロッパで注目を集め生産量がどんどんも伸びてきているカテゴリー」なので知っておいて損はありません!


----------目次----------
そもそもPIWI品種ってなに?
PIWI品種のメリット
今、ヨーロッパのワイン業界では抑えるべきトレンドに




・そもそもPIWI品種ってなに?

PIWI(ピィーヴィ)とはドイツ語のPilzwiderstandsfähigen Rebsorten(ピルツヴィダーシュタンツフェーイゲン レープゾルテン)の略です。

はい、でました。長―いドイツ語。
これだからソムリエ試験でもドイツは、勉強を飛ばされがちに・・


そんな話はさておき、和訳では「カビ耐性品種」となります。
そのままにはなりますが、うどん粉病やベト病などのカビ害に強い交配品種のことを指します


ヨーロッパでは様々なぶどうの病害や、害虫と闘ってきた歴史があります。
ソムリエ試験を受けた方はああ、なんかあったなという感じでしょうか。
実はドイツでは、1980年代から病害に対抗すべくぶどう品種の交配(ヴィティス・ヴィニフェラとヴィティス・アムレンシスや、ヴィティス・ルペストリス等つまりは、
ヨーロッパ系品種にアメリカ系やアジア系のぶどうを掛け合わせる)によって丈夫な品種を生み出す取り組みがされてきました。(遺伝子工学などの技術は用いない)


そんな中で生み出されたのがPIWI(カビ耐性)品種です。

代表的なPIWI品種 
・ソラリス
・ヨハニタ―
・セイヴァル・ブラン
・ソーヴィニャー・グリ
・ムスカリス
・レゲント
・カベルネ・ジュラ



・PIWI品種のメリット
カビ耐性品種ってようは、生産者さんの仕事効率の都合の話じゃないの?と思うかもしれませんが、
実はこの病害に強いという特徴が現在、見直されてきています。

基本的に丈夫で病害に強い為、ぶどうを栽培するにあたっての様々な薬剤(天然由来の物であっても)の使用を総じて最大8割も抑えることができ、
土壌に影響を及ぼすことなく畑を自然な状態に保てる
というメリットがあります。

さらに、生産者さんによりますが、薬剤を散布する際に機械を使うこともなくなりCO2の削減にもつながります


いわば、“自然的な農法”に取り組みやすい品種なのです。



・PIWI品種は今、ヨーロッパワイン業界のトレンド!
PIWI品種の開発当時の品質はそんなにいいものではなかったそうです。
それに「カビ耐性品種」なんて言われても、なんだか美味しくなさそうに聞こえちゃいますよね。
実際に数年前までドイツ国内のワイン愛好家の間でも難しい立場にありました。

ところが現在、品種の特性と個性的な味わいが自然派生産者や、ヨーロッパのソムリエから注目を集めています
ちなみにお隣の自然派先進国オーストリアでもPIWI品種のワイン法上表記が認められています


現在は、1980年代当初と違い、量より質が求められています。
この質を高めるために現在ドイツで活躍している生産者さんの多くは、他国で研鑽を積み様々な手法を取り入れ、収量制限を徹底する等の努力を重ねています。

品質向上により、需要は昨年ドイツ国内がロックダウンの状況下にあったにもかかわらず15%もPIWI品種の売り上げが増えているそうです。

さらに、PIWI品種が将来的にはヨーロッパの原産地呼称を名乗ることが認められる可能性が出てきているそうです。

是非、皆さんも新しい品種を試してみてください!



ヘレンベルガー・ホーフのPIWI品種を使ったワインがこちら。
(弊社の生産者アプトホフさんのワイン一覧です)
http://www.herrenberger-hof.co.jp/products_search/search?keyword1=%E3%82%A2%E3%83%97%E3%83%88%E3%83%9B%E3%83%95&ible-categoryselectbox1=&ible-selectbox4=&ible-keyword3=&ible-keyword4=&formid=shared-area6.formgrid1col1-form


アプトホフさんは、フライブルクで行われた「2018 ベスト・オブ・フライブルガーPIWI」において
2017年アウフタクト ムスカリス、2017年 アウフタクト ソラリス、2016年 アウフタクト モナーハの3種で1位を獲得、
2位にもソーヴィニャーグリが入賞する上位を総なめにする快挙を達成しています。
 
ベルンハルト・フーバー醸造所のユリアンさんのお姉さんの旦那さんがされている醸造所でもあります。

その他、自然派生産者さんのトラウトワインさんもヨハニタ―をブレンドしています!
http://www.herrenberger-hof.co.jp/products_search/germany/baden/trautwein/item_40

ここまでご覧いただきありがとうございました!
また来週お会いしましょう。

※YouTubeも月一で登場します。よろしくお願いいたします!