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スタッフの思い入れワイン
2021/08/18

今月の思い入れワイン~MORIC ブラウフレンキッシュ ブルゲンラント~

ヘレンベルガー・ホーフ株式会社‐ドイツワインの輸入卸

みなさまこんにちは。

スタッフ思い入れワイン、今月は礒本がお届けいたします。

くどいようですが私いそもとはベッカー応援隊長。

ことあるごとにキツネラベルのワインをおすすめしてきたのですが、もちろん他にもとても思い入れの深いワインがあります。

 

今回は
モリッツボトル画像.jpg

Blaufränkisch Burgenland

ブラウフレンキッシュ ブルゲンラント

参考価格:4,300円(税別)

生産者はMORIC(モリッツ)こと、ローラント・フェリッヒさんです。

オーストリアの東端、ブルゲンラントにてブラウフレンキッシュに特化したワイン造りをされているワイナリーです。

 

ヘレンベルガーでは毎年、ドイツワイナリーツアーというのをプロ向けに行っているのですが、長年のオーストリアワインへの取り組みを現地のマーケティング協会から評価頂き、一昨年より初めてオーストリアのツアーも実現することができました!

そう、会社として初めての単独オーストリアツアーでした。

私いそもとは既にその年のドイツツアーへの参加が決定していたのですが、弊社のオーストリア大臣宮本より直々のご指名(笑)を頂き、有難いことに帯同させて頂けることに。

ドイツツアーからのオーストリアツアー、間が1週間弱ほどしか無いということもあり、ドイツツアーを終えたわたしはそのままウィーンへ。本番の旅程確認も踏まえてそのまま滞在することになりました。

初めて訪れたオーストリア、ウィーンにてまず感銘を受けたのが街のキレイさ。そして安全さです。
wien夜景.jpg
wien信号.jpg
※様々なところで、ウィーンの懐の深さを感じます。

アジア人の一人歩きでも特に危険と感じたことも無く、人々はとてもフレンドリー。

特に不便を感じることなく、非常に快適なウィーン滞在でした。

すっかりオーストリアという国のファンになった私ですが、本番のワイナリーツアーでは初めてお会いする方ばかりでスタート時はとても緊張していました。

しかし醸造所のみなさんの人柄の良さとワイン造りにおける情熱に私自身もすっかり熱にあてられ、オーストリア『ワイン』のファンにもなりました♪

そんな生産者さんの中で特に異質なオーラを放っていたのが

MORICのローラントさんでした。

『心を許した人間にしかワインを渡さない』と訪問前に聞いており、いったんどんな頑固おやじが出てくるのかと思いきや、恐ろしく物腰が柔らかく人当たりの良い方であったという第一印象、つまり前情報からは考えられないギャップを感じたということを今でもはっきりと覚えています。
ローラントさんお庭.jpg
※来日時に心を奪われた日本庭園を自宅にも再現しようと奮闘中のローラントさん。小高い丘や池を制作中。日本の植物も。

しかしどこか漂う只者では無い雰囲気。

それは通訳を始めた瞬間からある意味確信へと変わりました。

物腰の柔らかさはそのままなのですが、一言一言の重みをひしひしと感じるのです。

 ローラントさん熱弁.jpg

『私たちがやっていることは至極当たり前のこと。極端な収量規制などもしない。全てはバランスなんだよ』

畑だけでなく、それを取り巻く環境全てのバランスが整って初めてその土地らしいワインが出来上がる。

歴史的背景を含めた土地に対しての深い愛、自然へのリスペクトを淡々と静かに、でも熱く語り続けるローラント。その言葉の重みやオーラに圧倒されっぱなしでした。

 

そんなローラントさんの静かな情熱が全て注ぎ込まれているワイン、美味しくない訳がない!通訳をしながらそんな確信すら持つことができた訪問でした。

テイスティングさせて頂いたワインはどれも口当たりはスムース、そして凝縮した旨みとミネラルがしっかりと感じられます。総じてエレガント!

小手先の技術を使ってお化粧をしていくのではなく、バランスを追求した結果生まれるその土地の純粋な美しさが表現されています。

今回は彼のスタンダードクラスのブラウフレンキッシュを引き合いに出しましたが、全てのワインでその美しさを実感頂くことができます。

 

できれば皆さまにもローラントさんの情熱を直接感じて頂きたいのですが直接お会いするのが難しい現状、、、

その一端でも感じて頂けるのがこちらの動画です。

https://www.youtube.com/watch?v=n3H4EFWVLqw

ローラントさんのとの対談動画。

物静かでありながらどこかに厳しさや力強さを感じます!

よければ、こちらをご覧頂いた上で彼のワインをお楽しみ頂ければと思います。

 

礒本