トロリンガーについて語れますか?
皆様蒸し暑い季節の中、いかがお過ごしでしょうか?
今回はそんな暑い中でおすすめのワインも出てきますので是非、最後までお付き合いください。
こんにちは。大田黒です。
ワイン好きの方々は、ピノ・ノワールやカベルネソーヴィニヨン、サンジョベーゼ、ソーヴィニヨン・ブランやリースリング、シャルドネについては様々なワインや産地をご存じでしょう。
しかし、ぶどうの品種は、10,000種類以上あるとされています。
詳しく語れない品種が圧倒的に多い中、先日、トロリンガーについての現地記事を見つけましたので今回は、まだまだマニアックな内容にはなりますが黒ぶどう品種トロリンガーについてのお話です。
トロリンガーは、主にヴュルテンベルク州やイタリアのアルト・アディジェ州で造られている品種でスキアーヴァとも呼ばれています。ヴェルナッチ、スキアーヴァがトロリンガーと同じぶどうを指すってご存じでしたか?
ちなみにトロリンガーは、原産地がアルト・アディジェ(別名:南チロル)だと考えられているということから名前の由来が“チロリンガー”であるという説があるようです。18世紀には、イギリスで食用ぶどうとして栽培されていました。
ワインに詳しい方、イタリアワイン好きの方はこれで少しトロリンガーに引き付けられるものがあるのではないでしょうか?
トロリンガーは近年、ドイツでは栽培面積が減少している品種です。
しかし、近年の温暖化の影響や栽培方法、収量制限によっておいしいトロリンガーができています。
今後さらに良くなるはずだと注目し、より品質重視でトロリンガーに取り組んでいる生産者が出てきています。
ドイツよりも緯度の低いイタリアでも造られている黒ぶどう品種が温暖化によって、ドイツでおいしくなってきていると聞くと想像に容易いと思います。
また、ドイツワインが苦手とする味のボリュームのあるお料理のお供にも良いとされています。
もちろん語るだけでではなく、皆様お楽しみ(?)トロリンガーの紹介もございます!
弊社のトロリンガーを紹介いたします。
・Heilbronner Wartberg Trollinger
ハイルブロンナー ヴァルトベルク トロリンガー
http://www.herrenberger-hof.co.jp/products_search/germany/wurttemberg/rolf/item_323
今回のドイツワイントピックスを書くにあたって恥ずかしながら、初めてテイスティングしました。
・・・正直、トロリンガーを侮っていました。美味しいです。
色調は淡く、香りはしっかりと放っていて、小粒のラズベリーのような味わいに酸味を予感させる香りとやや黒スグリのような香りがあります。グラスを回す前はインク、鉄分を思わせる香り。柔らかでいてドライ。しっかりとしていますが、酸も心地よく決して重たくありません。渋みは口中を乾かすような渋みです。なんだか、エレガントなサンジョベーゼみたいな雰囲気です。
よく見ると、単一畑名ワインですね。しかも高樹齢の樹のぶどうを使用しています。
難点は弊社在庫が・・・。
季節柄、こちらもご紹介!
・Cool Trollinger
クール トロリンガー
http://www.herrenberger-hof.co.jp/products_search/germany/wurttemberg/rolf/item_400
その名の通り、冷やして飲むためのトロリンガーです。
冷やしてそのままでもいいですし、氷を入れてもいいですし、炭酸で割るのもおすすめです。
ワインに限らない話ですが、冷やして飲む場合バランスとして甘みを感じにくくなるので少しだけぶどうの甘みを残してあります。これによってただ冷たく爽やかなだけでなく味わい自体に深みを与えています。
今回の一番の発見は、うちのトロリンガーが予想をはるかに上回る品質だったことです。
常々、ワインを銘柄だけで飲んではいけないと思ってはいるのですが・・・。
今回も一読くださりありがとうございます。
また来月も更新予定ですので是非よろしくお願いします。