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ドイツワイントピックス
2021/03/10

現代ドイツワインの礎を築いた伝説の人たち

ヘレンベルガー・ホーフ株式会社‐ドイツワインの輸入卸

皆さんこんにちは!

今月も大田黒のドイツワイントピックスの週がやって参りました。

 

第1回をご覧いただいた方から、
「ゼクトに興味がわきました」「ワイン好きの心をくすぐる良い記事でした!」「ラッツェンベルガーさんのゼクトが飲みたくなりました」
などなど、とても嬉しいメッセージをいただきました。

 

心配性な私が不安ながら始めたこのドイツワイントピックスですが、
大田黒は煽てられて木に登るタイプなので。皆様の温かいお声掛けで第2回も張り切ってお届けすることができそうです!

 

さて、近頃「ドイツのワインは甘いでしょ?」という方がかなり少なくなってきたように思います。
有名レストランでは、高品質なドイツワインが当たり前のようにオンリストされていたり、
インスタグラムなどのSNSを通して国内外でのその人気の高さも伺えます。

 

しかし、世界中で「ドイツワインは甘い!」という印象の付いていたはずの世の中がどうしてこうも変わったのか。
しかも、ドイツ人は実直が故かプロモーションが決して上手とは言えない人たちだったはず・・・。

 

実はそこには先人たちが苦悩の末、築いてきたものがありました。

今回は、そんな先人たちの物語の一端をご紹介します。

 

 

先日、ドイツで権威のある有名なワインの専門誌「Vinum(ヴィノム)」に

“10 Weinpersönlichkeiten, die die Weinwelt in Vergangenheit geprägt haben”

「現在のワイン界を形作った10名」をテーマに記事が載せられていました。

 

ワイン産地として非常に注目を集めているドイツがいかにして

現在の地位、スタイルを獲得するに至ったか。

 

その「現代ドイツワインの礎を築いた伝説の人たち」

を第2回目の大田黒のドイツワイントピックスのテーマといたします。

 

今回は、その10名の中から弊社の生産者さん3名をご紹介いたします。

 


格付けの父 ベルンハルト・ブロイヤー氏
(ゲオルグ・ブロイヤー醸造所)

ヴィノムの記事でも1番に記載されたのは、やっぱりこの方でした。

ゲオルグ・ブロイヤー醸造所 元当主ベルンハルト・ブロイヤー氏


ベルンハルトさんは、ラインガウのリューデスハイムの家族経営の小さな醸造所であった
ゲオルグ・ブロイヤーを国際的に名の知れた醸造所に育て上げ、
“マーケティングの達人”と呼ばれるほどの才覚を持った人物で、
世界中を飛び回りドイツワインの魅力を伝えました。

 

ベルンハルトさんのなによりの功績と言えるのが、90年代から先見し畑による格付けを定めたことでしょう。
辛口リースリングの品質向上を訴え、ドイツワイン全体に品質改革をもたらしました。

 

ベルンハルトさんは、辛口であること、徹底した低収量、畑名の意味づけを提唱し、
現在のドイツワインの潮流を作り上げた張本人です。

 

元々は前回のお話にも登場したVDP(ドイツ高級ワイン生産者連盟)のラインガウ地方の会長も務めていました。

しかし、ベルンハルトさんが求めるストイックな収量制限や、当時の品質に対する思考の相違から自らVDPを脱退し、
現在はゲオルグ・ブロイヤー醸造所独自の格付けでワインをリリースしています。

 

そのお話の背景からも多大な熱量を感じるベルンハルトさんは、
残念ながら2004年5月20日に会えぬ人となってしまいました。

現在、その壮大な遺志はしっかりと長女のテレーザさんが引き継ぎ世界中でさらにその評価を高めています。

〇ゲオルグ・ブロイヤー醸造所についての詳しい情報

http://www.herrenberger-hof.co.jp/profile/profile_detail_breuer.html

〇ゲオルグ・ブロイヤー醸造所のおすすめワインはこちら!

http://www.herrenberger-hof.co.jp/products_search/germany/rheingau/georg/item_133

ブロイヤーさんらしい緊張感のあるミネラル感と酸、そして徹底した選果と収量を抑えたことによる果実感は
ベルンハルトさんの遺した品質へのこだわりを感じさせます。

 

模範とされる生産者 ”赤ワインのフュルスト”

2人目の掲載は、ルドルフ・フュルスト醸造所のパウル・フュルスト氏。

この方もやはり出てきました。

日本ではまだまだその名を知る人が少ないですが、

”赤ワインのフュルスト” “King of german Redwine”

ワインを知る誰もがそう口にする、ドイツ赤ワインのパイオニアがフュルストさんです。

 

ビュルクシュタット村のルドルフ・フュルスト醸造所は、
現在66才のパウルさんが父ルドルフさんの死を機に若干21歳にして引き継ぎました。

パウルさんは、オーデンヴァルトとシュペサート山地に挟まれたコアフランケン地方と呼ばれるフランケン地方の西部で、
きめ細やかで余韻の長い繊細な構成のピノ・ノワールを造り世界を圧巻させました。

 

飾らない性格のパウルさんは、「運が良かった。私は人に恵まれた。あとはひたむきに頑張るだけ。」と語ります。

 

パウルさんはその実直さから、生み出すワインによって
「ドイツでも偉大な赤ワインを造ることができることを証明し、ドイツのワイン界に希望と可能性」を示し尊敬を集めています。

 

また、長男であり、現当主のセバスチャンさんと共に有名な畑であったという史実のある

クリンゲンベルガー シュロスベルクの急斜面を修全しテラス状の畑を設け、歴史を復活させ、
クリンゲンベルクのワインでも成功を収めたことも功績として評価されています。

 

まだフュルストさんのピノ・ノワールを飲んだことないという方は是非、お試しください!

この生産者さんは知らなきゃ損です。

※赤ワインは是非、大きめのブルゴーニュグラスでお楽しみください。

 

〇ルドルフ・フュルスト醸造所についての詳しい情報

http://www.herrenberger-hof.co.jp/profile/rudolffurst.html

〇ルドルフ・フュルスト醸造所のおすすめワインはこちら!

http://www.herrenberger-hof.co.jp/products_search/germany/franken/rudolf/item_234

村名格に当たるこのワインは、すべての要素が緻密に絡み合い、
繊細な味わいというだけでなく、ピノ・ノワールならではの華やかさと旨味を持ち合わせたエレガントな構成です。

すべてはここから。フュルスト醸造所がパイオニアたる所以を感じられるワインです。

 



伝説のシュペートブルグンダー ベルンハルト・フーバー氏

(ベルンハルト・フーバー醸造所)

お待ちかね!我らがフーバーさんももちろん名を連ねています!

 

ベルンハルトさんは、中世にシトー派の僧侶がマルターディンゲン村に、
ブルゴーニュ地方のシャンボール・ミュジニー村と同じ環境の畑にピノ・ノワールを植樹し、
当時多大な名声を誇り「マルターディンガー」という言葉がピノ・ノワールの同異義語として使われていたという史実を見つけました。

 

1987年に協同組合を脱退したベルンハルトさんは、
その中世で有名だったバーデン地方マルターディンゲン村の赤ワインで多大な名声を築き、
「マルターディンガー」を現代に復活させたいと考えました。

 

長男にして現当主のユリアンさん曰く、ベルンハルトさんは非常に厳しくワインに情熱を傾けていた方だったそうです。

 

その厳格さと情熱の成果か、ベルンハルトさんのシュペートブルグンダーはすぐに伝説的な個性を持つこととなり、
いまやドイツワインを知る人で知らぬ人はいないほどの生産者
となりました。

 

残念ながらベルンハルトさんは2014年6月11日に亡くなりました。

私は、フーバーさんのワインを口にする度ベルンハルトさんの最後のメッセージを思い出します。

 

“どうか皆さんお元気で。またワインに宿る魂を通してお会いできるその日まで”

 

素敵ですよね。

私は、残念ながらお会いできなかったのですが、飲食店で働いていた当時、
ドイツワインの世界を一気に広げてくれたきっかけとなったワインが、ベルンハルトさんのワインでした。

 

この言葉に当時、鳥肌が立ったのを覚えています。

 

現在は、特別な才能を持つと称されるユリアンさんがベルンハルトさんの夢の続きを着実に歩み続けています。

 

〇ベルンハルト・フーバー醸造所の詳しい情報

http://www.herrenberger-hof.co.jp/profile/becker.html

〇ベルンハルト・フーバー醸造所のおすすめワインはこちら!

http://www.herrenberger-hof.co.jp/products_search/germany/baden/bernhard/item_13

澱との接触時間が長い影響で非常に旨味にあふれた味わいで、
ベルンハルトさんの時代より、より収穫時期を早めたことで、
さらにエレガントで、尚且つ余韻の長い味わいです。

「いずれはピノ・ノワールとシャルドネでやっていこう」というベルンハルトさんとユリアンさんの約束を体現した1本になります。

 

現在のドイツワインの立ち位置は、先人の方々の努力、苦悩、夢によって成され、また引き継がれていきます。
ドイツワインの展望を一緒に追いかけるのもまたワインの楽しみの一つなのかもしれません。

 

今回も長い文章にお付き合いいただきありがとうございました!

皆さんが飲むドイツワインがより味わい深いものになりますように。

 

また次回のドイツワイントピックスもお楽しみに!

大田黒 匡俊